【掛川市】 八坂神社祇園祭 昼巡行

静岡県掛川市の南部、中地区の「八坂神社祇園祭(県指定文化財)」です。かつて中(なか)という村(中村四ヶ郷)であったため、神社は「中八坂神社」や「中村祇園社」、「中村のお天王様」などの呼称もあります。夏に行われるべき祇園祭が、秋の時期に行われる(明治以降秋に移る)のは農村地帯で農閑期に行わざるを得なかった事情があるようです。
映像は大祭(本祭二日目)で、御旅所での祭式(例祭行事)を終え発輿(神輿の出発)から八坂神社に着輿するまでの様子です。この祭礼では山車の進行を司る役として警護(警固 けご)の姿があり、進行の都度挨拶する(口上を述べる)様子を見ることができます。山車は掛川市横須賀地区(三熊野神社大祭)に代表される一本柱万度型の二輪屋台ですが、大太鼓の取り付け位置や花飾りの様式が異なったものとなっています。掛け声についても横須賀の「シタシタ」に対し、「曳ちゃこりゃ、曳ちゃやれ」が主体となります。
山車は神輿列に供奉しながら道中の主宰寺院(満勝寺)への参詣を行い、その後八坂神社へに到着(本社お着き)、その場で「松おろし」の儀式をもって終了となっています。

青谷(御旅所)参集 0:00
発與 39:47
着與 1:16:34

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