いつもの和歌山那智勝浦町の海 #和歌山 #那智勝浦 #日本の風景
まあ、今日は少し時間が空きましてな。
那智勝浦の浜のほうへ、ふらりと歩いて行きましたんや。
秋いうても、まだ昼の名残りがありましょう。
そやけど、もう三時半も過ぎますと、
陽の光がすこし低うなって、
海の上を、ゆっくり横へ流れていきます。
はて、特別なことはなんもございません。
観光船が行くでもない、
人が騒いでるでもない。
ただ、波が寄せては返す。
それだけでしてな。
せやけど、そんな「だけ」というのが、
どうも胸に沁みる時がございまして。
「いつもの海やのに、ええ景色やなあ」
ふと、そう思うわけです。
毎日同じようでいて、同じ日は一日もない。
海もちょっとずつ表情が変わりよります。
その“ちょっと”がええんですわ。
派手でもなく、押しつけがましくもなく。
ただそこにあって、静かにものを言う。
まあ、そういう景色に出会うと、
なんや、自分も落ち着くんですな。
「また来たらええやろ」
そんなことを思いながら、
浜をあとにしました。