土岐市 流鏑馬 妻木町 八幡神社 2025-10-12
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八幡神社(黒田正直宮司)と、
土岐市流鏑馬行事保存会(大野功会長)は、
令和7(2025)年10月12日(日曜日)に、
土岐市指定無形文化財の
「流鏑馬」(やぶさめ)神事(本祭)を、
八幡神社(岐阜県土岐市妻木町)に奉納した。
「ホホーイ」の掛け声を発しながら人馬一体、
少年騎手らは勇ましく馬を走らせた。
八幡神社の流鏑馬は、
江戸時代初期の元和9(1623)年に、
妻木の領主だった妻木雅楽助家頼
(旗本7500石)が旅所を造営し、馬1頭を、
八幡神社に寄進したことが始まりとされる。
明治3(1870)年を最後に、
流鏑馬は廃絶したが、
明治14(1881)年に再興。
明治14(1881)年の再開以降、
矢を射らない、弓を引くだけの流鏑馬
(弓取り式)を行ってきたが、
平成30(2018)年からは、
矢を上空へ放つようになり、
さらに令和2(2020)年からは、的を設置し、
馬を静止させた状態だけではなく、
走らせた状態からの騎射も行うようになった。
そのため、令和4(2022)年から、
「馬上射芸」を正式に復活させた。
平成30(2018)年に、
サラブレッドから木曽馬に変更。
今年は残念なことに、土岐市流鏑馬行事保存会が、
飼育してきた木曽馬「新一」(しんいち・2代目)が、
7月7日に死んでしまった。
そのため、木曽馬の里木曽馬乗馬センター
(長野県木曽郡木曽町)が所有する木曽馬のみで、
流鏑馬神事を執り行った。
流鏑馬の少年騎手(乗り子)と、
お神楽の巫女(みこ)は、
土岐市立妻木小学校の5・6年生が対象。
今年の少年騎手は、
5年生5人と6年生1人の合計6人が、
巫女は5年生5人と6年生1人の合計6人が、
それぞれ務めた。
馬を走らせながら矢を放つ「馬上射芸」は、
乗り子の経験者で、
流鏑馬保存会指導部会に所属する、
社会人2人と高校生2人の合計4人が披露した。
今年は初めて、巫女の代表1人が、
「神馬」に乗り、行列に参加した。