懐かしい町並  能登町柳田  石川県

旧柳田村は能登半島では珍しい内陸の村だったのですが、2005年3月に平成合併によって能登町となり内陸自治体で無くなってしまいました。しかし山岳地帯の能登半島の先端近くに小さな盆地が広り旧柳田村の町並が展開しています。
江戸時代は加賀藩領。宝暦8年(1758)の宇出津先組廻村覚書によると家数113・人数685とある。安政4年(1857)の家数142。寛文10年(1670)の村御印の村高は1,214石と多いので、稲作水田が広がっていたことが判る。江戸期には薪炭・緑肥・用材の供給地で木地師の活動の場であり、紙漉きも行われていた。第2次太平洋戦争までは製炭が盛んで、昭和初期には郡内で旧柳田村が一番製炭業従事者が多かったが、昭和33年をピークに生産量は激減した。
かっては賑わっていただろう町並は残っているが、どの商店らしき家も店を閉めていて寂れている感じだ。過疎が急激に進行しているのだろう。水田が広がる農村の原風景が展開するのは歓迎だが、商店街はそれなりに残ってもらいたいものだ。

古い町並を歩く  長年の私のホームページです。
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音楽:中北音楽研究所

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