信州最古と伝わる別所温泉は多くの小説の舞台になっていることで知られ、吉川英治の「新平家物語」や、池波正太郎の「真田太平記」にも登場します。映画・ドラマ・テレビ番組のロケ地としても使われ、『男はつらいよ 寅次郎純情詩集』の舞台になりました。
別所温泉は、真田氏の城下町・上田市郊外の山間部にあります。標高570mの高地に湧く温泉地で、伝説では景行天皇の時代(西暦71~130年)に、日本武尊(ヤマトタケル)がこの地に7つの温泉を開いて「七苦離(ななくり)の温泉」と名付けたと伝えられています。
清少納言にが記した「枕草子」には、「湯は七久里の湯、有馬の湯、玉造の湯」という一節があり、「ななくりの湯は信濃の御湯」との一文が見つかっています。この「七久里の湯」が別所温泉を指すという説もあります。
「別所温泉」という地名は北条氏の別院(別荘)という意味から「別所」と名付けられたといわれています。
鎌倉時代には、幕府執権の補佐役となる北条義政が信濃守護職として赴任し、塩田平に居を構えました。以降北条氏の手厚い加護を受け、温泉の周辺に数々の寺院が創建されました。現在もこの時代の寺院・仏閣が多く残されているため、別所温泉を「信州の鎌倉」とも呼びます。
戦国時代には、上田城主の真田氏がこの温泉を気に入り、以降の代々上田藩主が入湯した記録も残っています。
別所温泉は「美人の湯」としても古くから知られています。その秘密は「PH8.0〜9.0の低張性アルカリ性高温泉」、つまりアルカリ性の優しい湯ざわりが特長の泉質にあります。美肌効果が期待できるとして女性に人気です。
共同浴場(外湯)を中心に栄え、現在も3つの共同浴場「大湯」「大師湯」「石湯」があります。大師湯は150円(2022年2月現在)という驚きの安さです。ロッカーにカギは付いてませんが、浴槽からガラス越しにロッカーは丸見えです。
別所温泉は、NHK大河ドラマ「風林火山(2007年)」や「真田丸(2016年)」の放送により、一時的に賑わった時期がありました。
しかし、実際に歩いてみると温泉街は閑散としています。経営破綻に追い込まれる旅館が相次ぎ、廃墟化しつつある大型ホテルや老舗温泉旅館も目立ちます。
2018年には、「朝日館」「旅館中松屋」の2つの老舗旅館が経営破綻しています。大師湯近くの「和泉屋」も既に閉店しています。
大正六年創業、文化庁登録、有形文化財指定の「花屋」は健在です。
#別所温泉#上田市#北向観音#長野観光#信州の鎌倉
8 Comments
上田温泉街の今があるのですね
映像ありがたいですけどいろんな場所に行ける余裕があるワタナベさんが羨ましいです。
いつも見ています。
35年ほど前にふとした理由で着いたところがここでした。あちこちの民宿で一晩お願いできますか?と訪ねて回り駅の近くで宿がとれました。
お風呂は硫黄の臭いが強くて、翌朝まで残り車の中の空気も充満していた事を覚えています。
もう一度…行きたいと思いながらなかなか行けていません!
ワタナベさんの動画を見て、懐かしさと昔の想い出が込み上げてきました。
誠にありがとうございました。
明日も仕事に打ち込めそうです‼️
にぎやかでない参道がこれまたいいのですよね!
僕はまだ別所温泉に泊まった事はありませんが、大師湯には一度入った事があります。あの頃まだ営業されていた信濃デッサン館に寄ったりした訳ですが、
塩田平は大変広く、夜は上田市内に泊まる予定だったので、別所温泉での滞在も思ったほど時間が取れず、北向観音さんには参拝出来なかった事も憶えて
います。こんな世間状況になるなら行くべきだったなぁと。
まさに温泉街ですね♨️コロナ前は良く♨️行ってたのに😭
羨ましいです…信州の別所温泉見ることが出来ましたm(_ _)mです👍
外湯が10円で入湯できた頃は八王子から毎週通っていました。いまは年間で10回ぐらいですが寺巡りしています。良い温泉ですから。
温泉街のあるところは、外歩きが楽しいんですよね。
ホテルは建物の中ですべてが出来ちゃって、それはそれでいいところもあるんですが。
ん~、コロナは今まで経験したことがない出来事で、旅行関係の方はどうすることも出来なくて大変です。
これといった名案もありませんし、アフターコロナって言ってますが、そこまで持ちこたえられるのかなあ。
25年ほど、こちら近辺で暮らしておりました。
住んでいる頃は、魅力も感じず ただただ暮らしてましたが、離れてみると 街や人の良さがひしひしわかります…
また、ぶらりと行きたいです😃
懐かしく拝見いたしました、ありがとうございます😄