【久万高原町】4年ぶりに全線走行可能となった天空の県道・大川嶺/愛媛県道328号 柳谷美川線[等速](2025.8.17)
愛媛県道328号 柳谷美川(やなだにみかわ)線は昭和54年10月に認定(上浮穴郡柳谷村-上浮穴郡美川村)された上浮穴郡久万高原町西谷(にしだに)の国道440号交点と久万高原町中黒岩の国道33号交点を結ぶ31.3kmの一般県道である。柳谷美川線は昭和47年3月に認定(昭和54年10月廃止)された県道212号美川峰公園線(上浮穴郡美川村-上浮穴郡美川村)が前身となっている。美川峰公園線に美川峰から西谷の県道1号 檮原落出(ゆすはらおちで)線(高知県高岡郡檮原落出線-愛媛県上浮穴郡柳谷村)(現国道440号)交点までの区間を加えたものを新路線・柳谷美川線として認定し、同時に美川峰公園線が廃止となっている。
令和3年5月21日に発生した西谷の法面崩落により、大川嶺分岐点から西谷のエツゴ橋の間8.9kmが通行止めとなっていたが、正式なアナウンスはなかったものの、令和7年7月中に通行可能となった。
詳細地図:https://www.google.com/maps/d/edit?mid=1796vbdkg1IWssGR174aXZ3hm3p7K-2c&usp=sharing
◎ 美川スキー場
美川スキー場は昭和35年愛媛山岳会・国鉄バス・県スキー連盟・大谷集落の協力によって開発されたもので、用地は村有林と官行造林地、地元大谷集落の有林であり、村有林以外は村の借地となっている。スキー場は村営であり、リフト・駐車場などの施設は村が建設した。
スキー場までの道だが、大谷集落までは昭和25~31年にかけて林道 大谷線として整備されていたが、スキー場開場後、昭和43年に開通する。
・美川スキー場利用者の推移
S53 6,000
54 22,000
55 30,000
56 17,000
63 11,000
H 1 12,000
2 14,500
3 10,000
4 20,000
5 31,500
6 37,500
7 48,000
8 57,000
平成22年7月にはスキー場の指定管理者である美川観光開発の撤退により営業休止となった。(東温市にあった屋内スキー場・アクロス重信は平成11年1月に開館し、平成24年1月に閉館している) 美川スキー場は「美川スポーツランド」と名称を変え、更に平成28年には「ハイランドパークみかわ」となる。施設は生涯スポーツ及び自然体験学習の場等の提供により、地域の経済活動の活性化や発展を目的として、久万高原町ハイランドパークみかわ条例(https://www1.g-reiki.net/kumakogen/reiki_honbun/r032RG00001223.html )に基づいて、久万高原町によって運営されている。
ハイランドパークみかわは、ジムカーナやラリーの本部に使われ、全日本ラリー選手権は平成18年から久万高原町を開場としている。https://youtu.be/2LYyz_8OPEM
平成2年1月に高松宮杯第32回西日本スキー競技会が開催され、これにあわせて昭和62年から国道33号からスキー場までの12km間において、38カ所の集中的な局部改良が行われ、道幅が4~5m程度の道路から2車線となった。
◎ 大川嶺草地
大川嶺の草地は国営草地開発事業によって造成されたもので、大規模な牧場もつくられた。四国カルスト草地開発事業は昭和47年11月に起工、55年に完工した。大川嶺団地での草地造成面積は187ha(大野ヶ原団地228ha・女鶴・五段団地132ha)で幹線道路(農道)も作られた。美川スキー場からの区間もこの時に整備されている。
(名荷谷川沿いの木地集落から美川峰までの道は昭和55年7月に開通)
草地の造成作業は熊笹とすすきの原野を除草剤散布により枯野し、原野を焼き払った後、草地用の種子をヘリコプターを使用して播種して行った。草地には公共育成牧場が建設され、大川嶺牧場では昭和55年169頭、56年214頭、57年125頭となっていたが、現在、牛の牧場施設も見当らず、放牧は行われていない。大川嶺牧場は平成17年12月の久万高原町四国カルスト牧場条例(https://www1.g-reiki.net/kumakogen/reiki_honbun/r032RG00000819.html )によって運営されている。
01:06 国道440号から県道に入る。笠取山に源流を持つ名荷谷(みょうがたに)川を遡って旧西谷村(→M22柳谷村→H16久万高原町)区間を進む。標高は548m
03:02 名荷下集落
06:26 名荷上集落。廃屋が目につく
09:05 今回の通行止めとなった法面崩落箇所
09:49 旧西谷村の最終集落となる木地集落。すでに廃集落化している
10:35 名荷谷川をわたり、いったん川沿いから離れる。ここから本格的なのぼりとなる
14:26 林道 サブカノ(?)線
15:47 左は林道 ナゴゼ線
16:44 再び名荷谷川をわたり、川沿いに道がすすむ
18:50 ここで名荷谷川を離れる
19:30 伊豆ヶ谷。ブナ原生林があり、自然環境保全地域の特別地域に指定されている
23:08 林が終わり、低木になる
23:40 正面に見えるのは大川嶺(1525.2m)
23:52 大川嶺分岐点。「←大川嶺(800m) →御三戸(みみど)・R33(17K) ↓四国カルスト(31K)」の看板
24:00 農道にはいる
24:51 正面に大川嶺がみえる
25:43 県道・農道と併せてもっとも標高のある地点。1534.1m
26:00 正面に笠取山
26:11 笠取山登山口駐車場の入口
26:14 駐車場入口を過ぎてからは道を走る車が減るためか、道のすぐ脇に小木が生え、枝を擦りながら進むことになる
26:58 最後の待避所。この先、50mくらいで未舗装になり、車では乗り込めない草地になる。ここでUターンするのが無難
30:11 県道にもどる
05:39 旧日野浦村(→M22弘形村→M30美川村→H16久万高原町)との境界。農道は西谷村と日野浦村の境界をすすむ
31:21 正面は電子基準点「美川」
32:10 左の分岐は封鎖されており、進入不可能。正面は未整備の狭隘路
32:53 正面は美川峰(1520m)
33:00 県道のピーク。1502m
33:34 「四国カルスト県立自然公園 美川峰」の看板
34:33 草原から林に変わる
41:23 右はハイランドパーク美川(旧 美川スキー場)の入口がある。全日本ラリー選手権 久万高原ラリーでは、このハイランドパーク美川から美川峰を越えての13.9km区間がSS(スペシャルステージ)に指定されることかある
46:01 右に繋がる道は広域基幹林道 西谷日野浦線
47:06 旧美川村側では最終集落となる大谷集落
48:20 右に入ると大谷川に近い集落へ進む
50:56 左に林道(路線名未確認)
51:03 旧中黒岩村(→M22弘形村→M30美川村→H16久万高原町)にはいる
52:29 中黒岩集落
55:32 県道から国道33号にはいる。標高410m
撮影機:DJI Osmo Pocket 3
撮影サイズ:4K 30fps
撮影モード:10bit D-Log M
露出:オート(ISO Max1600)
ホワイトバランス:5500k
フィルター:ND16
マイク:DJI Mic Mini
編集ソフト:DaVinci Resolve Studio