ウミネコの歌が聞こえる島/海界 江島(宮城県)

The island where you can hear the song of the black-tailed gulls / Walk around the island village, Enoshima (Miyagi Prefecture)

女川港から航路距離13.8km、女川町の南東部にある島。江島を含む8つの島からなる江島列島を形づくり、断崖に囲まれた島々は、特に景観が美しいことで知られ、全域が三陸復興国立公園(平成27年、南三陸金華山国定公園より編入)に指定されている。北西部の入江を囲む急傾斜地に階段状の集落がある。永承6年(1051)に始まる前九年の役以来、安倍貞任の弟・鳥海三郎(安倍宗任)が漁網を伝え、住民の定住が促されたといわれている。江戸時代には仙台伊達藩に属し、延享2年(1745)には政治犯の配流の地とされた。島の基幹産業は水産業で、アワビ・ウニの採取などが営まれている。昔は断崖の切れ目に桟橋を設け船着場としていたが、現在では導頭が整備され、女川港との間に毎日定期便が運航されている。東日本大震災の津波によって、家屋、漁業施設、漁船などが損壊・流出、電気・水道・航路などライフラインの断絶など壊滅的な被害を被った。水産関係施設の整備や港の復旧など、早期復興に向けた取り組みが続いている。(「シマダス」参照)
漁村としてはちょっと不思議な集落景観である。港に近い低い位置から斜面を駆け上がって密集するのが漁村の一つの典型であるが、この集落は低い位置に家がなく、かといって密集するでもなく、斜面上に家々が点在している。しかし歩いてみると理由がわかってくる。点在というのは、無住の家が取り壊されたためで、石垣で築かれた屋敷地は残っており、階段状の路地が迷路のように張り巡らされていて、かつては密集していた。2011.3.11の東日本大震災の本震の震源地に最も近い島であったし、壊れた家も多かったのであろう。ただ、造成された時期が古くはなく、擁壁が高く一軒一軒が大きいようだ。一方、低い位置にないのはなぜか。一つは2011.3.11の東日本大震災時の大津波で失われた部分もあるが、しかしもともと低い位置には家が少なかったと思われる。推測だが、約60年に一度やってくる大津波の経験から、基本的に斜面から丘の上にかけて集落が形成されていたのではないだろうか。

Database 江島
http://www.shurakumachinami.natsu.gs/03datebase-page/miyagi_data/enoshima/enoshima.html
集落町並みWalker
http://www.shurakumachinami.natsu.gs/hyoshi/index.htm

3 Comments

  1. Interesting to read youe description & a rugged looking Island with all the rocks – beautiful view at 15:05! Good drone shots at the end 👍

  2. 何だかんだ言っても日本は豊かなんでしょうね。
    あ、でもコンクリートとヨウ素は資源小国日本で数少ない自給率100%資源だからですかね?
    島半分くらいの富裕層向けリゾート施設でも作ると良いかも・・・初島みたいに。

  3. マンボウさん、こんにちは(^^)/江島…素朴で坂の上の集落。いつも動画を見させて頂いているときに、ふと自分がここに住んだらどうなんだろうか?なんて気持ちで見ています。海が眺められる風景は最高だけど、坂や階段、年齢を重ねてきたら厳しいななんて(笑)
    多分一生知らない行けないだろう集落を見せて頂けて有難いです。
    歩かれるの大変だと思いますが出来る限りで見せて頂けたら嬉しいです。

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