少し海を見に和歌山県田辺市江川へ。 #和歌山 #田辺市 #海 #散歩
えぇ、皆さん――
和歌山県は田辺市、江川というところを、ふと、夕暮れ時に歩いたんでございます。
陽がすうっと傾いてまいりましてな、空は茜色に染まりながら、ところどころに薄く雲が浮かんでおりまして、それが海の水面にゆらゆらと映り込んで、まるで墨絵のような、静かで美しい情景でございました。
風が一つ吹いてまいりますと、潮の香りがふわっと鼻先をかすめて、「あぁ、海沿いに来たんやなぁ」と、ようやく実感いたします。
その風がまた、暑さの名残をほどよく消してくれましてな、涼やかで、どこか懐かしい――
まるで昔、夏休みに田舎のおばあちゃん家へ帰った、あの感じでございます。
歩道の片隅では、犬を連れた地元のおじいさんとすれ違いまして、こちらが軽く頭を下げますと、「ええ夕やなぁ」とひと言。
これがまた、江川の風景にぴったりの、ええ挨拶でございます。
海はもう穏やかでしてな、波も立てずにただ、静かにそこに在るだけ。
「海も人も、夕暮れになったら、ようけ喋らん方がええんやなぁ」と、ふと、そんなことを思いました。
ええ時間でしたわ。
ええ風が吹いておりました。
――まことに、心が、やわらぎましたなぁ。