北海道の東にある屈斜路湖では、気象条件によって雲海が夜明け前から発生して、朝陽が昇ると朝焼けの空と雲海の幻想的な世界が始まります。
〇巡り合える場所と時間帯は・・・
津別峠(通行期間制限あり)、美幌峠(通年通行可能)、藻琴山山頂(登山口まで通年通行可能・山頂まで1時間登山)です。行き方はネットにたくさんありますので、ググってください。
グーグルマップで地図を表示する
https://goo.gl/maps/yZPnSvobUcCoaVis6
所要時間は車で北見市から1時間半で屈斜路湖に行けます。プラス山頂までの移動時間も加味してください。おすすめは標高が一番高い場所の津別峠です。ちなみに、道路に鹿がくつろいでいることもあるので、安全運転でお願いします。
時間帯は参考として、動画は2011年6月2日の「2時55分」から「8時40分」まで撮影した屈斜路湖の雲海です。北海道は夏でも朝は寒いので、暖かい服装と手袋でお出かけください。
行くまで大変かなと感じたら、津別町の宿、または屈斜路湖畔のホテルに前泊したほうが時間的にも体力的にも楽です。
〇チャンスの多い時期は・・・
6月から8月までの間は雲海を見るチャンスが多いです。秋は湿度が下がり乾燥するため、発生回数が少ないです。また、6月が朝焼けの色も濃くて良いです。9月になると乾燥していることもあって、朝焼けの色は薄いです。
〇雲海の発生する気象条件は・・・
1.弟子屈町の前日と当日の天気が変化する。
例:前日が小雨、翌日が晴れ、または前日が曇り、当日が晴れ時々曇り
2.弟子屈町川湯の当日の風速が秒速2mくらいまで
3.弟子屈町の当日の湿度が高い予報(50%以上)
4.弟子屈町の前日の予想「最高」気温と当日の予想「最低」気温の気温差が10度以上
の条件が同時におきるとチャンスが多いです。
この理由について解説します。
・1の天気予報
最初に雲海の元となる雲のコースについて解説します。
出発点は湿った空気が東側の別海町から西方向へ移動し、北西方向の弟子屈町を通過、最後に山々で囲まれた屈斜路湖で雲が集まります。(Google Earth プロの3D地形図から推測)
数年間かけて観察したところ、動画の左側が美幌峠(美幌町や津別町)、右側が摩周湖(弟子屈や別海町方面)で、雲海は右側から入ってきて、左側の山にぶつかります。そして行き場がなくなると湖の中で回転を始めます。日中になると気温の上昇とともに消滅します。
次に出発点について解説します。
別海町は広大な牧草地帯なので、土中の湿度が高いと気温差で霧が発生しやすい条件が整っていると推測しています。
なぜ弟子屈町の天気なのか解説します。
コースの説明のとおり、地形的に弟子屈町を通過することになることから、この地点の天気予報でおおよその予想ができます。川湯の天気予報も加味するとさらに予想しやすいと思います。
雲海が見れなかった天気の例
弟子屈町の前日当日も「一日中雨」の場合、雲の厚みが増えすぎて、どの峠も霧の中になります。逆に、前日当日も「晴天」の場合はそもそも雲の通過しないことになります。
参考に過去の天気データの調べ方を紹介します。
気象庁サイト→各種データ・資料→気象→過去の気象データ検索→都道府県・地方の選択→釧路→釧路地方全地点→弟子屈または川湯を選択後、年月日とデータの種類(1時間ごとの値表示)で表形式のデータを見ることができます。
今回の動画撮影日が最高の雲海だったので、2011年6月1日の前日と6月2日当日を確認してみてください。
・2の風速
風速が3m以上になると屈斜路湖内側に留まるはずの雲(雲海の元)が吹き飛ばされて、雲海は発生しない、または薄い雲海になることが多いです。
・3の湿度
湿度が低い場合は屈斜路湖内に留まるはずの雲が短い時間で消えてしまいます。
・4の気温差
前日の高湿度で暖かい空気が翌日に冷え、霧の発生条件に当てはまります。
よくある例が冷たいビールを注いだビールジョッキに水滴が発生するのと同じ原理です。ぬるいビールでは温度差が小さいため、水滴は発生しないですよね。
また、気温差が小さいと薄い雲海になることが多かったです。
なぜ「最低」気温なのかは、最低気温の時間帯と「夜明け」の時間帯が近いためです。
〇撮影方法は・・・
タイムラプスという撮影をしています。この動画で使用した画像は約3700枚です。
最近のスマホでもタイムラプスモードがありますので活用してみてください。スマホの満充電とコンパクトな三脚もお忘れなく。
〇ミラーレスカメラの設定は・・・
カメラの設定は「絞り」優先モードF5.6から8・ホワイトバランスは「太陽」、ISOオート、シャッターを5秒に1回で設定します。この機能がない場合はインターバル設定付きシャッターリモコンを用意してください。レンズは広角のほうが迫力ある画が撮れます。
〇動画編集の方法は・・・
無料のDaVinci Resolveという動画編集ソフトを使用しています。
そのままソフトに画像を登録すると1枚ごとの登録になります。これでは毎秒に30枚の画像を入れることができないため、メディアタブの画面右上にある点3つをクリック→フレームモード→シーケンスに切り替えてからメディア登録するとファイル名が連番の画像を一つのデータとして認識します。これをビデオトラックへドラックアンドドロップして動画の出来上がりです。
YouTubeに編集方法の解説がたくさんあるので検索してみてください。
〇BGMはどうやって用意する?・・・
YouTubeのオーディオライブラリーからお好きな音楽を選んでダウンロードします。これを動画編集ソフトのオーディオトラックへ配置します。YouTubeで用意されたものなので、警告を受けることなく安心して使うことができます。
私は作曲に関してはまったくの素人で下手ですが、DTMで作曲したものを使用しています。
〇ここからは復活する前の過去の出来事について・・・
まずはこの説明をしていなかったファンの方々やご協力や応援していただいた関係者皆様へお詫び申し上げます。
あるトラブルがきっかけで、安全のため一切のSNSを削除しました。考えすぎかと思ったのですが、悩んだ末、家族や関係者へ迷惑をかけてはいけないと思い決断しました。
そのトラブルは津別峠で撮影していた私が安全柵を越えていたことが原因でした。安全柵は身の危険がある場所に立ち入らせないためのものであり、そのルールを破ってまで撮影していた点は反省しなければならないと認識しています。
話を戻しますが、そのことをネット上で批判コメントされました。さらにコメントされた方と津別峠で実際に会っていたこともあり、またその方の挙動が不自然(柵越えして撮影しているカメラマン数人に対し、注意の範囲を超えた、恐怖感を与えるように言動)なため、安全を考えた上、SNSをすべて削除した経過です。
このような経過を踏まえ、法令やルールを順守して撮影することを心掛けていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
またSNSのトラブルは自分一人で抱え込まないで、家族や友人へ相談する、または「違法・有害情報相談センター」や「サイバー犯罪相談窓口」などへ相談し助言をいただいて対応することが適切と思います。
以上
あずきあいす