天空の廃墟「小串鉱山」標高1600m長野、群馬の県境に位置する硫黄鉱山 #廃墟

ご視聴ありがとうございます。
久々の投稿になります。
今回は小串鉱山に行ってきました。場所は長野県と群馬県の県境に位置する廃硫黄鉱山です。当時使われていた、鉱物を運搬していたであろう鉄塔などが残っている所です。標高1600mに位置し最盛期には1000人以上がこの場所で生活をしており、一つの鉱山の街を形成していたようです。
それではご覧ください。

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小串鉱山(おぐしこうざん)は、長野県と群馬県の県境に位置し、特に群馬県吾妻郡中之条町(旧六合村)と長野原町との境にあった歴史ある鉱山です。かつては日本有数の硫化鉄鉱山(黄鉄鉱を主とした鉱山)として知られ、明治から昭和にかけて栄えました。

🔷 小串鉱山の概要
主な鉱種:黄鉄鉱(主に硫酸の原料)、少量の金・銀・銅などを含有

操業期間:明治時代初期(1880年代)~昭和48年(1973年)に閉山

場所:群馬県吾妻郡中之条町・長野原町の境付近

標高:約1,000~1,400mの高地に位置する山岳鉱山

旧名称:一時期「六合鉱山(くにこうざん)」とも呼ばれた

🏗 歴史の流れ
【明治時代】
1884年(明治17年)頃:発見され、黄鉄鉱を主鉱種として採掘が始まる。

日本の近代化とともに硫酸需要が高まり、硫黄分を多く含む黄鉄鉱が注目される。

【大正時代】
地元資本や民間企業により本格的な開発が進む。

小規模ながら硫酸工業との連携が強まり、精錬所も設けられる。

【昭和初期~戦時中】
1930~1940年代:戦時体制により金属鉱物資源の国家的需要が拡大。
→ 小串鉱山も国策により生産が強化され、ピーク時には1,000人以上の労働者がいたとも言われる。

地元住民だけでなく、朝鮮半島などからの徴用労働者も働かされたという記録がある。

【戦後~高度経済成長期】
戦後も操業が続いたが、輸入原料の増加、国産鉱山の競争激化により次第に衰退。

1973年(昭和48年):採算が取れなくなり、閉山となる。

🧍‍♂️ 社会・文化的側面
鉱山には鉱夫やその家族のための集落(鉱山住宅)、学校、診療所、商店などが存在し、一種の鉱山町が形成されていた。

冬は豪雪地帯で、過酷な環境下での労働であったとされる。

現在でも廃墟が残り、一部は産業遺産として訪れる人もいる。

🧪 地質的特徴
小串鉱山の鉱脈は、第三紀の火山活動に由来する熱水鉱床。

黄鉄鉱の他に、微量ながら金や銅も産出した。

火山帯にあるため、地熱・温泉とも関連が深く、周辺には温泉も点在。

🔚 現在の状況
鉱山跡地には坑道跡や選鉱場跡、社宅などの遺構が残るが、ほとんどが廃墟となっている。

周囲の山道は荒廃し、立ち入りには注意が必要。

探索者や廃墟マニアの間で密かに知られているが、整備はされていない。

**環境汚染(鉱毒)**の問題は比較的小規模だったとされる。

📝 参考になる地名・史跡
六合村(現:中之条町六合地区)

応桑(おうぐわ)や赤岩など、鉱山に関連する地名が残る

吾妻線・長野原草津口駅から遠くないが、公共交通ではアクセス困難

✅ まとめ
項目 内容
鉱種 黄鉄鉱(硫化鉄)
操業期間 1880年代~1973年
最盛期労働者数 約1,000人以上
特徴 高地の山岳鉱山、硫酸原料としての重要性
現状 廃鉱、産業遺産的価値あり

動画作成にあたりご協力をいただいたコンテンツは以下の通り
フリーBGM https://dova-s.jp/_contents/settingSound/

#廃墟 #廃鉱山 #天空 #危険 #硫黄

5 Comments

  1. 久々のUPで凄く嬉しいです😊
    毛無峠の周辺ですね。
    行ったことあります!その時は人も多い時でしたので廃墟感なかったのですが、音の演出があると、凄く雰囲気出てますね😱

  2. 山村さん本当にお久しぶりです。お元気でしたか?私は相変わらずです😆
    久々の動画アップ有難うございます😉👍️
    今回は群馬県と長野県の県境にかつて存在した硫黄鉱山の廃墟場所。鉱物運搬のための錆びた鉄塔が数台、物悲しく聳え立っているだけで、当時鉱山で栄えた風景が跡形もなく消え、土の部分は土砂災害の痕跡でしょうか?只、だだっ広い山の斜面だけが続く風景でしたね😢かつてこの場所で人々が鉱山で働き、賑わっていた。日本各地には本当にこういう場所が昔、沢山存在していましたね。山村さんの動画でも鉱山廃墟は何度か訪れていましたし。
    今回、一生訪れる事は無いだろうこの貴重な鉱山廃墟動画を観せて戴いて有難うございました👍️😉
    また機会があれば動画配信楽しみにしています🤗

  3. 久しぶりの更新ですね
    もう辞めたかと思いました
    これからも時々更新してほしいです😊

  4. 「わが谷は緑なりき」の印象。鉱物は重量があり運搬が難儀。鉄塔は索道の名残で、小串鉱山は北西の須坂市まで索道にて硫黄を運搬。索道はケーブルでバケット吊り下げ鉱石を運搬する仕組みだが、ある意味原始的な壮大さを感じる。

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