[舞鶴・海軍ゆかりの港めぐり遊覧船ガイド] 超あたり日。在籍艦のほとんどを、プロの方が解説。おかげでよくわかる 海軍ゆかりの港めぐり遊覧船

今日は、京都府舞鶴市に来ています 現在は海上自衛隊の舞鶴基地がおかれ、 様々な関連施設がある港ですが、 その歴史は明治時代まで遡ります 明治22年5月28日 勅令第72号によって交付された 鎮守府条例の第4条には、横須賀、呉、佐世保とともに、 舞鶴に鎮守府を置くと記されています。 そして、12年後の明治34年10月1日舞鶴鎮守府が開庁し、 日本で4番目の軍港が発足しました。 昭和20年に太平洋戦争の終戦を迎えると、 中国本土、満州、朝鮮、台湾などに取り残された日本人の故国への帰国をすすめる 「邦人引揚計画」が進められます。 そして、舞鶴はその引揚計画を担う10の港のうちの一つとして指定され、 約13年間にのべ346隻、約66万人の邦人が この地に帰って来られました 今でも、赤レンガ倉庫、北吸トンネルなどの遺構、引揚記念館などで 舞鶴の軍港としての歴史を知ることが出来ます。 今回は、人気の海軍ゆかりの港巡り遊覧船に乗船したものをご紹介します。 遊覧時間は、約35分、座席は右側がお勧めです。 それでは、プロの方の解説そのまま、字幕をオンにして楽しんでください。 たいへんお待たせをいたしました それでは35分の軍港クルーズに出港していきます。 まず最初にですね進行方向右手 右手に止まっております船ですね 大きく606と書かれております こちらの船は、掃海艇と呼ばれる船です 掃海艇というのはですね 掃除の「掃」、「海」の「船」と書いて掃海艇と言います どういったお仕事をしているかと言い
ますと 海の中などに沈んでおります機雷 機雷の除去などをしていくお仕事をしております。 手前に停まっております606 はつしまは、 一番新しい形をした掃海艇です。 ですが、その向こう側に停まっております、 奥の方に停まっております掃海艇は、 去年の3月に引退をしまして、除籍という扱いとなりました。 除籍になりますとね、スクラップになるんです。 今、スクラップになるのを、この場所で待っている状態なんですね。 ですから、船に乗せてあった武器も、 日本の日の丸国旗もすべて船から降ろされまして、 日本の国に返しているんですね。 記念だからと言って、1個でも持って帰っちゃ絶対ダメなんです。 船から降ろされたものは全て国に返して、 今スクラップを待っております。 またその後ろ停まっております、大きく688と書かれており ます こちらも同じく掃海艇です。 688 「あいしま」 よーくご覧になってみてください 木造ででき ているんです 木でできているんですね 今このように、木でできている船は非常に珍しくなってきました 「あいしま」も、今現在活躍中の船ですが、 今からどんどん掃海艇は 606「はつしま」の型に代わっていきます。 「はつしま」は、もう木造では造られておりません。 FRPと呼ばれる強化プラスチックで造られているんですね 体の大きさも大きくなっております 今からすべて掃海艇は「はつしま」の型に代わっていきますので、 木造でできているほうの船は、どんどん引退をしていなくなっていきます。 ですから、見られるのもあとわずかということになっているんですね また、帰りにこの船の横を通って戻って参りますので、 帰る際にさらに詳しくご説明をさせて頂きたいと思います。 この場所からですね、遊覧船のほうは、少しだけスピードを上げさせていただきます。 そんなに無茶苦茶速くは走りませんのでね、ご安心して乗っていてください。 つづいて、右手に見えてきました建物ですね こちらは、海上自衛隊警備隊の建物となります。 この中に数十名警備隊員さんがお仕事をされています。 弾薬庫の警備にあたったりとかですね、 いろんな建物の警備に配置になって任務に就かれております。 ・・・ですが今、警備隊員さん、人手不足でね、 警備にあたれない場所もあるんですね。 そういった時には、誰かにお手伝いをお願いしないと、 お仕事が回っていきません。 誰にお手伝いをお願いしているかといいますと、 非常に厳しい訓練を受けております、大型犬シェパード シェパード犬という犬がですね、警備犬として活躍しています。 またこの警備犬は、ものすごい高い位の階級を持っておりまして、 一般の隊員さんよりも上司にあたります。 ですから、ものすごいお給料をもらっております。 ただ現金ではありません 振込通帳なども持っておりませんからね。 毎日美味しいご馳走をお給料として受け取っております。 まもなく、波板が立っております小さな建物が見えて来ます。 ここがですね、とってもお偉いさんであります警備犬のお家なんですね。 お家はちょっと小さめで質素に造られております。 でも、文句は言いません。 毎日厳しい訓練をですね、トレーナーさんによって、 前の方にありますグラウンドで受けております。 真っ黒の毛をしたシェパード犬が ちょっと、動いてくれるとよく分かるんですけどね 建物の中や、陰に入っておりますと、 姿を確認することが出来ないんですね。 どうぞ見つけてみてください おりましたね・・ 一頭は確認することが出来ました。 出ておりましたね。よかったです。今日は姿を確認することが出来ました 続いて、右手、今日も数台 車が停まっております。 この場所は埋め立てて出来ております 前島埠頭と呼ばれる埠頭です。 どなたでも自由に出入りすることが出来ます。 もちろん無料ですからね。 朝早くから、夜遅くまで、時には泊まりで魚釣りを楽しまれます。 土曜日、日曜日、祝祭日の良いお天気になりますと、 さらに釣り人は増えていきます。 恐らくですよ、泳いでる魚よりも絶対釣り人の方が多い、 そんな日もあるんですね。すごい人が来られます。 つづいて右手の奥のほう赤い字で新日本海フェリーと書いある建物がご覧いただけます。 こちらはですね、ここ舞鶴から北海道の小樽までを結ぶフェリーの乗り場となっております。 昔は小樽に行くのに、片道33時間もかかっていたんですが、 今は船が新しく、よくなりましてね、 日本最速、21時間で小樽につくことが出来るようになりました。 またご自分の使っておられる車やオートバイも一緒に乗せて 小樽まで持っていくことが出来ますので、 あちらについてから、レンタカーの手配をする必要がないですね。 また、船内のお部屋の方も、スイートルームを含めまして とてもグレードアップしております。 良いお部屋が選べて、21時間の船旅がさらに楽しめるように改良されてきました。 あちらフェリー乗り場の中は、どなたでも自由に出入りすることが出来ます。 小さいんですけど、おみやげ売り場が中に入っておりまして、 そこには、北海道のお菓子なんかが売っております。 またお時間があったら、ちらーっと見に行ってみてください。 つづいて、右手の街並みですね。 ここ舞鶴は、決して都会ではありません。 大きなレジャー施設もなければですね、 おしゃれなショッピングモールなんてのは、一つもありません。 いくつか、ホテルやマンションが建ち並んでおります。 この場所が、東舞鶴の街の中となります。 舞鶴には、あともう一つ、西舞鶴という場所がありまして、 西舞鶴には、豪華客船「飛鳥Ⅱ」などが入ってきますと、 停泊できる港を持っているんですね。 その二つの街が合わさりまして、舞鶴市と言われています。 つづいて、右手前方に見えてきます白い建物ですね。 こちらは、海上自衛官になるための学校です。 教育隊と呼ばれる学校なんですね。 この学校に入るには、18歳から33歳までの方が入学できる資格があります。 こちらの学校に入りますと、半年間勉強するんですね。 そして半年後に卒業式を迎えて、 卒業後はそれぞれの部隊に配属になって、任務にあたるという流れになっております。 もす9月ですからね、 もしかしたら、9月生が入学して来られるかもしれません。 続いて、そのお隣、水色の建物ですね こちらは、防火防水訓練所といいましてね、 実際にこの建物の中で、ガソリンに火をつけて、炎を出します。 その炎の中から、人を助け出すという訓練が行われています。 また船に見立てたものの中に、満タンに水を張りましてね、 その水の中から、人を助け出すという訓練が行われている施設です。 こちらの施設は、海上自衛官だけではなく、陸上自衛隊員、 消防士さん、警察官もこちらの施設を使って、 非常に厳しい訓練を受けておられます。 昨日も今日もですね、雨もここのところ降っておりません。 水も透明度が増してきましたね。 雨が降った後は、とても濁って汚いんですが、 今日はまあまあきれいな海です。 視界も良好です。 右手の奥の方、赤白赤白の煙突が一本建っております。 この赤白煙突がある場所は、 日本板硝子舞鶴工場という工場です。 舞鶴市内の中では、一番大きな工場でしてね、 沢山の方がお勤めをされています。 どういったものを作っているかといいますと、 車のフロントガラスとかね、 スマートフォンやパソコンの画面の生産などをされています。 続いて、赤白煙突の左隣ですね 今度は、シルバーの色をしたタンクが6つ並んで見えて来ます。 このシルバーのタンクがある場所は、大波の燃料庫と言いましてね、 護衛艦のガソリンスタンドなんです。 このタンクの横に護衛艦を持っていきまして、横づけするんですね。 横付けした護衛艦に、燃料を満タンに入れるんです。 燃料が満タンになった護衛艦は、外に訓練に出ていきます。 また、訓練を終えて戻ってきますので、 燃料を空っぽにして帰ってくる船があるんですね。 そうしますと、またこのガソリンスタンドに立ち寄りまして、 燃料を足しといてもらうんですね。 それから、お船を駐車場であります、北吸桟橋、 自衛隊桟橋の方に持って帰りまして、 隊員さんも、お船もひと休みをされます。 今、走っているこの海はですね、東舞鶴湾となります。 いつも湾内ですから、穏やかな海なんですが、 今日はいつもに増してとっても穏やかです。 湖のようになっておりますね。 穏やかな東舞鶴湾に浮かびます、こんどは、白い大きな橋のご紹介です。 この大きな橋は、クレインブリッジと呼ばれる橋です。 クレイン=鶴という意味ですね。 2羽の鶴が両手を広げて止まっているのをイメージされて造られた橋です。 全長が753m、高さが95mあります。 この橋は吊り橋ではありませんのでね、 トラックもバスも歩行者もすべての方が通っていただける橋となっております。 また今乗っておられる遊覧船から、ちょっとご覧いただけないのが非常に残念なんですが、 あの白い橋のたもとにですね、 終戦、シベリアから引き揚げてこられた66万人の兵隊さんが帰ってこられたね、 引揚桟橋という小さな小さな桟橋がございます。 一人のお母さんが10年間自分の息子さんの帰りを待たれた橋なんですね。 結局お母さんは、最後まで息子さんに会うことは出来ませんでした。 その当時のお母さんの気持ちを歌いました歌、 「岸壁の母」という歌が生まれた場所でもあります。 その引き上げ桟橋にはですね、 先程遊覧船に乗っていただきました乗り場から、 車でおよそ10分程で行っていただくことができますので、 またお時間のある方は、是非見にいらしてみてください。 小さな桟橋ですけれども、大きな歴史が刻まれております。 つづいて、右手に見えて来ます。 可愛らしい島が二つ浮かんでおります。 この可愛らしい二つの島は、、今どちらも無人島です。 そして、どちらも国の所有となっております。 名前がついておりましてね 、 向かって右手の島を烏島、左手の少し大きな島を蛇島と呼びます。 蛇島は蛇の島と書くんですね。 またこの蛇島と烏島の真ん中を突き抜けて出たところに、 今度は日本でたった一つしかない、海上保安官になるための学校があります。 それをさらに進んでいきますと、外海の方に出ていくんですね。 沢山の船が往来する航路となっております。 また、蛇島の向い側ですね、 広い敷地、黄緑色の頭をもっております体育館のような建物ですね。 こちらは、海上自衛隊航空基地です。 この舞鶴の航空基地が日本海側で一番広いエリアを担当しております。 秋田県から島根県までの範囲を守ってるんですね。 今日は、どうですかね・・・格納庫のシャッターが開いておりますかね? 空いておりますね。空いてはおりますが ヘリコプターの方がおりませんね 恐らくどこか上空を飛んでいるのではないかなと思います。 なかなかこの遊覧船が動いている時間と ヘリコプターの訓練のはじまる時間のタイミングが合いにくいんですが、 もしこの遊覧中にヘリコプターが戻ってくるようなことがありましたらね、 このマイクでお知らせをさせていただきたいと思います。 訓練が始まりますと、一番海手にあります滑走路までヘリコプターを持っていきましてね、 離着陸の練習などが始まっていきます。 つづいて、右手前方、古い倉庫のような建物ですね。 壁に大きく、「ジャパンマリンユナイテッド」と書いてあります。 この場所は数十年前、日立造船とよばれる造船所でした。 名前が変わりまして、ジャパンマリンユナイテッド。 しかし4年前に、新しい船を作るという事業からは撤退をされまして、 今は一隻も新しい船は作っておりません。 修理専門の造船所になってしまったんですね。 ですから、皆様には新しい船を作っているという様子をご覧いただくことは出来ないのですが、 いまから、日本の海上自衛隊の中では3番目に大きな体、 もちろん、ここ舞鶴では一番大きな体をしております ヘリコプター搭載型護衛艦「ひゅうが」が、 海の上で大掛かりなメンテナンスを受けている姿を皆さんにご覧いただこうと思います。 この「ひゅうが」がですね、北吸桟橋、道路側にあります桟橋に停まっている姿というのは、 道路の方からもご覧いただくことができるんですが、 海の上で修理を受けている姿というのはですね、 この船に乗ってもらってからじゃないと、見れない箇所がいくつもあります。 今からね、ご紹介をさせていただきます。 まもなく、この遊覧船は「ひゅうが」に近づいていきまして、一度止まります。 ゆっくりお写真を撮っていただく時間を設けておりますのでね、 場所の移動をしていただいても結構です。 足元気を付けて移動なさって、沢山お写真のほう納めてください。 「ひゅうが」は、頭から突っ込むような形で修理を受けておりまして、 お尻をこちら、海手の方に向けて停めております。 まもなく、見えて来ます。 No.2ドックと書いてあるところで、今大掛かりなメンテナンスを受けております。 こちら「ひゅうが」は全長が197m、幅が33mあります。 「ひゅうが」の2階の部分は、真っ平らな甲板になっておりまして、 同時に3機のヘリコプターが離着陸できるスペースを持っています。 また、「ひゅうが」のお腹の中にはなんと10機のヘリコプターがしまってあります。 折りたたむような感じで、10機入ってるんですね。 今「ひゅうが」はメンテナンス中ですから、 船に乗せてある武器は一度船から全て取り外しまして、 陸上の上におろされております。 陸上は陸上で武器の点検をされてるんですね。 この武器は大丈夫、どこも悪いところはないよとなれば、再び船のほうに戻して取り付けをされます。 船の本体は、本体で、整備士さんが、中からも外からも細かいところまでチェックをしていかれます。 今から遊覧船は「ひゅうが」のお尻側で一度止まります。 お尻が見えて来ましたので、よくご覧になってみてください。 所々、茶色くなっているところとか、色褪せたり、傷が入っている所がありますね。 今からこの部分はきれいにお化粧直しが始まります。 そして、べっぴんさんに仕上げてもらいますと、 駐車場であります北吸桟橋のところに戻ってくるんですね。 また今皆さんがご覧いただいております、 黒い壁に白いペンキで、No.2DOCKと書いてありますね。 この黒い壁の向こう側というのは、海水は入っておりません。 船を入れてから、一度すべて海水を抜き取るんですね。 地面が見えた状態になってから、作業員は地面に降りて作業をされます。 作業が終了しますと、再び海水を送りこむんですね。 水の上に船が浮かび上がれば、引っ張り出す。 船の修理というのは、そのようにして行っていきます。 今から、「ひゅうが」の横腹が見えて来ます。 横腹のところもご覧になってみてください。 さらに茶色くなっている所とか、傷が入っているところが見えてきておりますね。 今からこの部分もきれいにね、お化粧直しが始まります。 塗装しなおしてもらって、ピカピカに仕上げてもらうんですね。 今、皆さんにご覧いただいております、「ひゅうが」が修理を受けているこの場所はですね、 陸上でいえば、車検所というふうに見ていてください。 「ひゅうが」は、今車検をうけているんだなというふうにご覧になってくださいね。 ただ、車の車検と違ってね、一日車検や、一週間車検では終わりません。 「ひゅうが」は、この場所に数か月間繋がれまして、 細かいところまで、メンテナンスを受けていきます。 また、「ひゅうが」は、とっても体が大きいですからね、 なかなかカメラの画面に収まりきりませんね。 いまから、遊覧船は少しづつ「ひゅうが」から離れていきます。 離れていったところを ・・・はい どうぞ シャッターを押していただいたら、全体までは写りこみませんが、 半分以上は写りこんでいると思います。 今日は自衛隊のいろんなお船が修理を受けている様子をご覧いただきますね。 今からご紹介します船は、艦番号156 護衛艦「せとぎり」という船です。 この護衛艦「せとぎり」という船は、4年前ソマリア沖というところに行きまして、 海賊対処に行った船なんですね。 主に遠い外国の海でお仕事をする護衛艦です。 こちら「せとぎり」、久しぶりにここ舞鶴に帰ってきてくれました。 長い長い間、外国の遠い海で一所懸命お仕事をして戻ってきてくれたのでしょうね。 横腹のところをご覧になってみてください。 傷だらけになって戻ってきました。 長い間、頑張ってお仕事をして帰ってきた証拠です。 護衛艦というのは、40歳を迎えますと引退をしていきます。 こちら「せとぎり」は、今年で38歳を越えようとしております。 ですから、もうあと1,2年ですね、 お仕事をしたら、引退をしていく船なんですね。 護衛艦の中では年長者です。 はい、ここまでね、右側にお座りのお客様は、 「ひゅうが」も含めまして、たくさん船も景色もご覧いただくことが出来ました。 ところが、左側にお座りのお客様は、 「なんにも、見えへんやん。これ同じ値段でどうなん?不公平じゃないですか?ということでね はい、ここから左側にお座りのお客様、左手北吸桟橋をご覧ください。 今日は、一番前から、一番後ろまで沢山、いろんなお仕事をする船が停まっております。 こんなに賑やかな北吸桟橋は久しぶりです。 艦番号177をつけております船が、イージス艦「あたご」です。 このイージス艦の横顔が撮れるのはこの場所からとなっております。 前からのお顔はね、沢山撮る場所があるんですが、 横顔が撮れるのは、対岸側であります、こちら造船所のほうからとなっております 続いて右手。 今日は右向いたり左向いたり右向いたり、ようけ停まっておるからね、忙しいですよ。 艦番号4301をつけております、多用途支援船「ひうち」という船です。 お尻の形がね、つるんとした変わった形の船ですが、 この「ひうち」は、体は小さいんですが、一番力持ちです。 沖の方で故障しましたイージス艦などがありますと、 この「ひうち」が引き取りに行ってやるんですね。 また、この小さな体を活かしまして、 十数年前に起きました東日本大震災の時には、 この小さな体を狭い漁村に入れ込みまして、 日本で一番最初に、救援物資を降ろした船なんです。 お尻の丸くなっているところから、つるつるつるーっと物資を降ろしていたんですね。 続いて、艦番号824をつけております「はやぶさ」という船です。 この「はやぶさ」、体は小さいんですが、お客様から大人気の船です。 ミサイル艇「はやぶさ」です ミサイル艇なんですが、今メンテナンス中ですから、 ミサイルは陸上の上に降ろされておりますので、 ミサイルを載せていないミサイル艇「はやぶさ」です 続いてご紹介します船もですね、ミサイル艇なんですね さきほど見て頂きました船が「はやぶさ」の方、 続きましてご覧いただきます船は艦番号828 ミサイル艇の「うみたか」です この「うみたか」もですね、今メンテナンス中ですから、 ミサイルの方は船から取り外されまして、陸上に降ろされております。 ちょうどミサイルが載っていた場所だけご紹介しますね ミサイル艇のお尻側をご覧になってみてください。 後ろのデッキですね。 ちょうどね、筒が2本立てれるような支えがありますね。 2本穴が開いたところですね。 ここに本来ならミサイルが刺さっております。 このミサイル、もしついていると仮定しまして この場所からミサイルを飛ばしますとね、 およそ8分で淡路島のあたりまで飛んでいくミサイルを載せているんですね。 射程距離は100キロを超えております。 体は小さいんですが、ものすごい威力を持っておりましてね、 お客様から人気者のミサイル艇です。 続いて右のほう、同じ形をした小さな体の船ですね この小さな体をした船は、この湾内だけで護衛艦のお手伝いをする船です。 どこにも出ていきません。 自分とこの敷地の中だけで、ものを運んで行ってくれる船なんですね。 YWと書いてあるのは、ウォーター、お水を運んでいってくれます。 YOは、オイル、油を運んで行ってくれるんですね。 つづいて、タイヤがいっぱいぶら下げてある船ですね。 顔の前もタイヤだらけ。 YTと書いてありますね。 このTはタグボートですよ のTなんですね。 タグボートです タグボートの頭のてっぺんんちょにオレンジ色のノズルが付いておりますね。 この船は陸上で言えば、消防車です。 火事がいった船などを見ると、あのオレンジ色のところからぴゅぅと水が出るようになっているんですね。 消防艇です。 続いて、護衛艦2隻ですね。 もがみ型護衛艦の6番艦の「あがの」が奥に停まっております。 手前に停まっております船は、艦番号232「せんだい」という名前の護衛艦です。 最初に「せんだい」の方から、ご紹介しますね。 手前に停まっております「せんだい」は、ご覧いただいたら分かるように、 護衛艦の中では、一番体が小さいんですね。 小柄に造られております。 ですから、あんまり遠い海には出ていきません。 近いところの海で、見張りなんかをするお仕事を持っているんですね。 「せんだい」は体が小さいですから、 後ろ側には、ヘリコプターが載せられる場所は持っておりません。 続いて、奥に停まっております、もがみ型護衛艦6番艦 「あがの」ですね。 「あがの」は、6月の頭くらいにここ舞鶴に新しく入ってきましたニューフェイスです。 ここ舞鶴には、5番艦と6番艦の2隻が新しく仲間入りをしました。 「あがの」は、もう最新の形をした護衛艦なんですね。 ご覧いただいたら分かるように、とってもシンプルな造りをしています。 横に停まっております232も同じく護衛艦なんです。 6番艦も護衛艦なんです。 全く造りが違いますね。 今から護衛艦は、すべて6番艦のような形に代わってくるんですね。 シンプルな形に代わってきます。 あまり、ごちゃごちゃ、ごちゃごちゃ、まわりに付いておりません 続いてその前、舞鶴を代表します船ですね。 さきほど、向こうからもご紹介しました イージス艦の「あたご」です 艦番号177イージス艦「あたご」です。 こちら、「あたご」は、イージス艦「みょうこう」に比べますと、 最新の造りをしております。 新しい形をしたイージス艦なんですね。 載せている武器も最新の武器を載せております。 ちょっと奥にお座りのお客様 、見えにくいかも分かりませんが 目をずーっと上の方に向けてください。 八角形の亀の甲羅のような、色の違う窓みたいなのがついておりますね。 この色の違う窓みたいな中には、 SPYレーダーと呼ばれる、とっても高性能のレーダーを持っております。 イージス艦の目と言われる部分ですね。 この八角形の亀の甲羅のような、窓みたいなのががついた船をイージス艦と言います。 ついてないのは、護衛艦とかね、他の船になるんですね。 イージス艦の目、SPYレーダーを持っていないとイージス艦としてのお仕事が出来ないからなんですね。 また、この「あたご」は有名な船でして、 「名探偵コナン絶海のプライベートアイ」という作品の中に登場してきております。 続いてご紹介します船は、先程6番艦をご紹介しました、 その前に出来ておりますね、 もがみ型護衛艦の、こちら5番艦の「やはぎ」です この「やはぎ」は、5月25日に、ここ舞鶴に入ってきたばかりの船です。 先程も言いましたけれど、とってもシンプルな造りをしておりますね。 また、乗組員の人数も100人を切りました。 どの船も、護衛艦は100人以上乗っておられるんですが、 新しくできた護衛艦は、90名です。 90名ほどでも、お仕事ができる造りに代わってきたんですね。 これから、どんどん子供の数が減っていきます。 自衛官になりたいなという方の数も減っていくと予想されましてね、 少ない人数でもお仕事ができるように、 全てコンピューターによって管理が出来ている船に代わってきたんですね。 周りには、ごちゃごちゃ何にもついてはおりません。 出来上がるまでのコストもとっても安くて仕上がるんですね。 安いものを使っているという意味ではなくてね、 いらないものは取り外していって、 全てコンピューターで管理が出来る造りに代わってきておりますので、 まわりには、あまりごちゃごちゃとは、つけておりません。 続いてご紹介します船は、ひときわ体の大きな船が奥に停まっておりますね。 艦番号425 補給艦「ましゅう」です。 護衛艦ではありません。補給艦。 この「ましゅう」は、主に外洋で訓練をしている護衛艦に、 燃料、食料、お水なんかを持って行って、渡してあげるお仕事をするんですね。 なので、長い長い間、海の上でお仕事をしますので、 「ましゅう」の船の中にはね、お医者さん、歯医者さん、レントゲン技師さん、 なんとですね、入院できるベット数、46床を持っております。 万全な医療体制でね、長い海のお仕事に出港します。 手前に停まっております船は、艦番号175 こちらもイージス艦の「みょうこう」ですね。 先程ご紹介しましたように、八角形の亀の甲羅のような窓を付けておりますね。 イージス艦「みょうこう」 「みょうこう」はですね、皆さんもご存じかと思いますが、 日本で初めて女性の方が艦長になられた船です。 また、「あたご」に比べますと、「みょうこう」は古い形をしてるんですね。 後ろにはヘリコプターが格納される場所は持っておりません。 降りることは降りれるんですけれどもね。 格納できる場所がないんですね。 また載せている武器も、「あたご」に比べますと古い型を載せております。 体の大きさも「あたご」に比べますと、小さいです。 全長が161mしかありません。 「あたご」はもっと大きいですね。 まもなく、遊覧船は頭の向きを変えて入港して、帰っていきます。 ちょうどこの辺りから、 ずとーんと後ろまでの縦列駐車が撮れるようになっておりますのでね、 良かったらお写真に収めてください。 なかなか、こんなに後ろまで埋まっている日というのは珍しいですからね。 また新しい船が2隻とも帰ってきて停まっているということも、珍しいです。 そして、イージス艦が2隻ともいるというのも珍しいですからね。 よかったら、撮ってください。 お客様、お写真を撮られます時にね、 名札であります艦番号、番号も一緒に入れて撮ってやってくださいね。 時々お客様の中にいらっしゃいます・・・ とってもズームにして撮られるお客様、 画面全部ねずみ色・・ぬりかべかなって・・ 降りるときに「何ちゅう船の名前やった?」て聞かれるんやけどもね、 全部ねずみ色・・分っからへん 名札も全部入れて撮ってやってください。 小さな体をした船は、小さい体をしたなりのお仕事を沢山持っております。 大きな体をした船は、大きい体をしたなりのお仕事を沢山持ってるんですね。 そうこうしている間に、まもなく軍港クルーズは終わろうとしております。 今からですね、進行方向左手、 左手に、先程乗り場でご紹介いたしました 木造でできている掃海艇が、この遊覧船のすぐそばでご覧いただくことが出来ます。 今どうして木造で出来た船がだんだんいなくなってきたかと言いますと、 船大工さん、職人さんがいらっしゃらなくなったんですね。 また、掃海艇はどうして木造で造られてきたかといいますと、 金属のもので船を造りますとね、 機雷と接触した時に船ごと爆発してしまうからなんですね。 ですから、磁気を感知しない木造で造られてきました。 この後ろにとまっております「あいしま」も木造で出来た船です。 ですから、あと数年、お仕事をしたら引退をしていく船なんですね。 この一枚一枚木を張り合わせた造り方、 これは船大工さんによる職人技です。 日本の文化の素晴らしいところでもあったんですね。 とっても良く考えられて造られてきた船でした。 今から掃海艇は、全て前に停まっております「はつしま」、 606「はつしま」の形に代わっていきます。 「はつしま」はもう、木造では造られておりません。 FRPと呼ばれる強化プラスチックで造られてるんですね。 また、載せている武器も最新の武器を載せております。 ドローンなんかも載せておりましてね、 今この時代に相応しい形の掃海艇に代わってきました。 奥に停まっております掃海艇がまもなくスクラップとなっていく掃海艇です。 はい、いかがだったでしょうか? 今日は、体のおおきな「ひゅうが」がね、海の上で修理を受けている様子ですとか、 2隻の新しい船のご紹介も出来てよかったなーと思います。 時にはね、一隻しか停まってない日があるんです。 35分間何しゃべろうかな・・と思ってね、 泣きそうになって戻ってこんなん日もあります。 まあ、どんな日もありますけれどもね、 一度と言わず、二度三度と舞鶴に遊びにいらしてください。 スタッフ一同心よりお待ちしております。 本日は、、ご乗船誠に有難うございました。 ありがとうござい ます。 まもなく遊覧船は着岸をいたします。 左右に大きく揺れる場合がありますので、 船が完全に停まるまでお待ちください。 ご視聴ありがとうございました。 また次の動画で お会いしましょう

#舞鶴 #京都 #港めぐり #イージス艦
海軍ゆかりの港めぐりの乗船記念に、プロの方の解説そのままにご案内します。
この日は、在籍艦のほとんどが舞鶴港に入港している超あたり日だったようです。
旅のご参考にしてください。

0:00 イントロ
0:18 舞鶴港について
1:27 海軍ゆかりの港巡り遊覧船
1:53 はつしま えのしま型掃海艇
2:33 すがしま すがしま型掃海艇
3:07 あいしま すがしま型掃海艇
4:30 海上自衛隊 舞鶴警備隊
9:14 舞上自衛隊 舞鶴教育隊
11:34 大波燃料貯蔵所
12:56 クレインブリッジ
15:34 海上自衛隊 航空基地
17:21 ひゅうが ひゅうが型護衛艦
22:22 せとぎり あさぎり型護衛艦
23:58 あたご あたご型護衛艦
24:30 ひうち ひうち型多用途支援艦
25:18 はやぶさ はやぶさ型ミサイル艇
25:47 うみたか はやぶさ型ミサイル艇
27:09 油船・水船・曳船
28:07 あがの もがみ型護衛艦
28:17 せんだい あぶくま型護衛艦
29:44 あたご あたご型護衛艦
31:10 やはぎ もがみ型護衛艦
32:30 ましゅう ましゅう型補給艦
33:14 みょうこう こんごう型護衛艦
36:44 あいしま すがしま型掃海艇
37:09 はつしま えのしま型掃海艇

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