227)岩櫃(いわびつ)城【49歳独身の黙々とひとり旅群馬編】真田氏上州の拠点 続日本100名城 武田勝頼を迎え入れようとした潜龍院(群馬県東吾妻町)Iwabitsu Castle

2025年5月3日のGW後半の初日に訪問。
元々は4月あたまに訪問予定だったが、不幸にも休みが無くなったせいでGWでの訪問となった。
2月にも関東城巡りを敢行しており、関東城巡りが続く形になったが、当然のごとく深い意味は無い。
ただ単純に思いついたままに訪問しているだけでございます。
早朝5時半に名古屋を出発。城巡りだけというのも、なんだかな〜ということで、今回は最初に草津温泉に立ち寄ることに。
いつものごとく下道を使ったため到着は12時少し前。温泉門駐車場が空車待ちだったため、やむなく道の駅に駐車。
まず草津山光泉寺に立ち寄り、旅の安全を祈願。
光泉寺の仁王門をくぐると突然硫黄の匂いが漂ってくる。仁王門はちょうど湯畑を見下ろすことができる場所にある。
予想通りの激混みだったが、湯畑を鑑賞後に足湯に入りながら、どこか近くに立ち寄るところないかなと探していると、すぐ近くに無料で入れる共同浴場(白旗の湯)があるとのことで立ち寄って入浴することに。木造で以前立ち寄った青森の恐山にあった湯治場もこんな感じだった。
昔の湯治場というのは、どこもこんな感じなんだろうな。
14時頃に出発し、岩櫃城の平沢登山口駐車場には15時頃に到着。
岩櫃城は標高802mの岩櫃山の中腹東面にある。岩櫃山は日本百低山に選ばれており、ここは城目当ての人と山目当ての人が混在しているな。
ちなみに車は8〜9台程。駐車場は広めなので、よっぽど問題ないと思います。
城跡入口近くには平沢登山口観光案内所もある。
ちなみに以前たまたまNHKで「にっぽん百低山」の岩櫃山編を一部見たが、鎖場があったりと標高802mとはいえ気軽に登れる山では決して無いので、あしからず。
遭遇した中では、山目当ての人はひとりだけだった。まぁ午後3時だと登山するには遅過ぎるか。
岩櫃城というと岩櫃山の約200mの切り立った岩壁の映像が有名だが、それは南面で城跡自体は東面にある。
岩櫃城というと、真田昌幸が長篠の戦い敗北後の甲州征伐で、追い詰められた武田勝頼を迎え入れ、再起を図ろうとした城として知られている。
結局は真田昌幸の岩櫃城ではなく、小山田信茂の岩殿城に逃げようとしたが、小山田信茂の裏切りにあい、天目山で自刃することになる。
岩壁が見える岩櫃山の南面の麓には、真田昌幸が武田勝頼を迎え入れるために3日間で造りあげたという御殿(潜龍院)の石垣が残ったいる。
最後の最後で判断を見誤ったな。
人気の面では残念ながら真田幸村(信繁)に劣るが、真田一族の一番の名将は、個人的には真田昌幸だと思っている。
昌幸が勝算もなく、勝頼を迎え入れるとは到底思えない。岩櫃城で持ちこたえることができれば、歴史の大きな趨勢が変わることは無いだろうが、実際に武田氏滅亡後の3ヶ月後には本能寺の変が起きている。
リアルに武田氏が生き残る道はあったと考えるべきだろうな。
そこまで昌幸が読み切っていたとは思えないが、異常なほど急速に拡大した織田家が盤石な組織だとも思っていなかっただろう。
潜龍院跡には、車で行けるかなと思ったが、途中から道が狭過ぎて断念。古谷登山口駐車場に駐車して徒歩にて訪問。
微妙に時間がかかって駐車場から10分ちょっとかかったが、潜龍院に向う道は山肌を削って造ったのが分かる。館跡とはいえ、攻めにくく守りやすい形だ。
過去のドラマでも、最後の最後で真田昌幸を信用できずに、ここ岩櫃城ではなく、小山田信茂の岩殿城に向かうシーンが何度か描かれているが、潜龍院跡の石垣とその立地場所を見ると、戦国時代の悲哀を感じざるを得ない。

入場も駐車場も無料です。

【投稿のいきさつ】
49歳独身の自分がただ黙々と一人旅をした映像です。大学を5年間でなんとか卒業後、24歳より西日本で有名なブラック企業に入社。1年のうち平均358日が仕事で、早朝から深夜まで数字に追われる日々を20年近く続ける(休日はお盆2日、年末年始5日ぐらいのみ。勤務時間は普通の時で朝7時〜夜11時、ひどい時は書きたくないほどひどい)。そんな会社もそこそこ営業結果を残せれた為、小さい営業所の所長をやったりと、ズルズルと在籍。そんな会社も数年前から労基の指導や働き方改革で週に1日は休めるようになる(最近は2連休もある)。当初は20年近く、毎日一息もつけない働き詰めの生活の反動から休日は全く何もしたくない、と思い本当に何もしない生活を続ける。ただ、この20年間、働き詰めで仕事だけのこのままの生活ではいけない、少しだが時間もお金もある、と思い、自分は何がしたいのかを考えたところ、自分は城跡を見るのが好きだったことを思い出し城跡を巡るようになる。2020年3月にスマホにかえたのを機会に投稿を始める。それ以前に訪問した犬山城、岐阜城、広島城などの記録を残さなかったことに後悔しつつ投稿を続けています。

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