秘境・深沢峡 五月橋 岐阜県 瑞浪市 日吉町深沢

秘境・深沢峡(ふかさわきょう)
瑞浪市日吉町にひっそりとたたずむ「深沢峡」は、木曽川の恵那峡と蘇水峡の間に位置し、かつて「日本十二秘勝」の一つに選ばれた知る人ぞ知る秘境です。標高250m、長さ5kmにわたる渓谷は、飛騨木曽川国定公園にも指定され、今なお自然の息吹を色濃く残しています。

1932年に一躍脚光を浴び、昭和30年代には丸山ダム建設に伴う湖面の上昇とともに観光地として賑わいました。遊覧船が発着し、県道352号線を経て多くの観光客が訪れましたが、時代の流れとともに訪れる人は減少。1980年代には遊覧船も廃止され、アクセス路も通行止に。観光地としての歴史に静かに幕を下ろしました。

現在では、深沢のけもの道を進むと「霧ヶ滝」や廃屋となった茶屋「伊三松」跡、さらには木曽川へと架かる赤い吊り橋「五月橋」など、往時をしのばせる名所が点在。霧ヶ滝にまつわる病癒しの伝説や、隠れ家のような宿泊施設の名残が秘境のロマンを掻き立てます。

さらに現在、新丸山ダムの建設が進み、湖面が再び上昇。二代目五月橋は水没予定で、三代目の架橋も計画されています。時を経てなお変化し続ける深沢峡。かつての賑わいを胸に秘めたまま、今も静かに旅人を待っています。

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