【秘境:十勝海岸湖沼群生花苗沼・ホロカヤントー】砂丘に抱かれた未知の辺境を歩く

本日はとっておきの秘境を紹介します。 北海道十勝川河口から南側の海岸には、 広大な湖が幾つも点在しています。 十勝海岸湖沼群と呼ばれるこの一帯の 海岸線の砂浜には、太平洋の彼方で発生した 不気味で危険をはらんでいそうな 波が常に押し寄せます。 人跡極めて希で、トンビやカモメなどの 海鳥に支配されているような錯覚にとらわれます。 春から秋にかけては、次々と野の花が開き、 夢のような原生の花園が展開します。 今回は春、まだ浅い生花苗沼と ホロカヤントー周辺を歩きます。 さて、こちらは、十勝平野の大樹町(たいきちょう)の 海岸にある晩成温泉です。 昨晩はお世話になりました。 ヨードを含む茶褐色の特徴的な温泉でした。 この左手には広大なキャンプ場もありますね。 ここは、この十勝海岸湖沼群の真っただ中にある、 唯一の有人施設です。 この場所以外は、一部に車道の通じている 区間はあるものの、原生の自然の砂浜が、 約20キロに渡り、延々と続いております。 さて、生花苗沼の湖畔に出ました。 ここまで、晩成温泉から北に続く車道を 20分ほど歩きました。 こちらは、大樹町海洋センターと書かれています。 この本部は、内陸にあり、プールや体育館などの スポーツ施設を運営している公益財団法人です。 夏季だけヨットやカヌー、SUP、ボートなどの マリンスポーツを楽しむことができると HPには書かれていました。 この場所から、ヨットをこぎ出すのでしょうね。 今は、早朝の日の出直後です。 生憎、お日様は雲なのか海霧なのかに 隠れて、拝むことはできません。 今日はまずは、この生花苗沼(オイカマナイトー)周辺を 歩き、その後、晩成温泉の南側にある ホロカヤントーという別の沼を巡ってみたいと思います。 それぞれ、とても大きな沼で、 徒歩で沼に近づける場所は限られてはおります。 しかし、原生の自然のスケールや凄みの一部でも、 視聴者の皆様と共有できたらいいなと考え、 歩いてみる事にします。 この生花苗沼は、アイヌ語で、 「越え・入る・もの」という意味だそうです。 つまり、海の波が砂丘を越えて入る沼ということですね。 視聴者の皆様にはちょっとピンと来ないかも しれませんが、その実態は後ほどわかります。 広さは1.54km²ですが、 このように対岸が霧で見えないと、 とてつもなく広く見えます。 シジミが生息していますが、 通常は採取禁止で、年に7月中の1日だけ 地元漁業者に解禁される形となっています。 この時には、事前に海岸の砂丘を開削し、 沼の水を海に放水し、水位を下げるそうです。 巨大なシジミとして有名で、採取した直後限定で、 町内のスーパーや道の駅で販売されるとのことです。 さて、更にダートとなった車道を先に 進んでみましょう。 林床には、こごみの群落があります。 北海道はヒグマが生息しているので、 時折、持参したホイッスルを 鳴らしながら進んでおります。 これは、ツボスミレですね。 横浜市内でも、結構見る事ができるので、 結構、様々な気候への対応能力が高いのでしょうね。 湖畔に、バードウォッチングのための 小屋がありました。 タンチョウ、オオワシ、アカゲラが観察できれば、 かなりラッキーですね。 160種もの観察記録があると記されています。 ここからも、湖畔に降りられる道が続いています。 オオバナノエンレイソウですね。 生花苗沼(オイカマナイトー)の湖畔は、まだ春浅く、 見る事の出来る花も限られていますね。 この湖畔の草原は、原生花園であり、 6月には、エゾカンゾウなどの花が 一面に咲き乱れるそうです。 左手奥には、立ち入ることが困難な、湿地帯が、 奥深くまで続いています。 所々に浅瀬もあるようです。 日が昇りつつあって、だいぶ明るくなってきましたね。 霧も晴れてきて、うっすらと湖の周囲も 見渡せるようになりました。 おそらく、この場所から1キロメートル四方には、 私以外、誰一人いないと思います。 さて、晩成温泉近くまで、戻ってまいりました。 先に見えるのは太平洋の海です。 今日は波の状態はどうなっているのでしょう? 確認してみましょう。 さて、この周辺の海岸は気象も複雑です。 昨日は、クルマで更に北の 湧洞沼(ゆうどうぬま)に行ってみたのですが、 内陸部は快晴でしたが、沼に近づくにつれて、 霧で覆われ始め、沼の周辺は、厚い雲に覆われ、 小雨もパラついている状況でした。 また、この海岸は、常時、波が打ち寄せていますが、 この波高が予報不能となることがあります。 太平洋の彼方で発生する波の高さを、 予測するのには、困難を伴うようです。 従って、実際に浜まで出て初めて、 波の状況が分かるということもあります。 この波は、大量の砂を常に浜に打ち上げております。 海岸湖沼群の湖や沼は、通常は、海と がっておらず、波の運んできた 砂丘で遮断されています。 しかし、満潮近くで、波が高い時には、 この砂丘を波が乗り越えることもあります。 さあ、太平洋の陸側に、砂丘で隔てられた 生花苗沼(オイカマナイトー)の一部が見えてきました。 生花苗沼(オイカマナイトー)は、北側から細く 動物の尻尾のように、砂丘の内部に長く 伸びており、ここがその終点です。 この生花苗沼(オイカマナイトー)の末端の水面上に、 雪のように浮いているのは、 太平洋の波が運んできた波の花です。 波によって作られた細かい泡ですね。 この動画では撮影はできませんでしたが、 やはりこの時も波が何回かに1回かは、 砂丘を乗り越えて、生花苗沼に侵入してきており、 その際に、このような波の花を運んできます。 真ん中の砂丘が、先ほど触れた湧洞沼(ゆうどうぬま)の 車道終点まで、少なくとも地図上では続いています。 一方で、どこかで途切れてしまっていても おかしくないような心許なさも感じます。 私は、若いころから、この十勝海岸湖沼群の スケールの大きい原生の自然の魅力に ハマってしまい、特に湧洞沼(ゆうどうぬま)には、 少なくとも5回以上は、足を運んでおります。 どうにか、湧洞沼からこの晩成温泉までを 海岸伝いに踏破できないものかと、過去に何度か、 チャレンジしかけました。 実は、昨日も、あわよくば、踏破を狙ったのですが、 躊躇せざるを得ませんでした。 波が高く、湧洞沼まで、断続的に海水が 侵入しておりました。 このような時には、一旦、波の合間に 渡ることができたとしても、戻ることができない リスクがあり、それを犯すことはできません。 しかし、諦めるには、あまりにも魅力の高いルートなので、 いつかは、条件のいい日を選んで、 踏破を試みてみたいと考えています。 湧洞沼の車道の終点から、晩成温泉までは、 約6.5キロメートルの距離しかありません。 普通に砂浜を歩けるのであれば、 多少、砂に足を取られやすいことを差し引いても、 おそらく2時間半はかからないのではと思います。 さて、今度は、晩成温泉の南側にある ホロカヤントーに向かいます。 この晩成温泉周辺の浜は、9月から10月に、 サケを狙う釣り人で大変な賑わいを見せます。 北海道では、アキアジと言う方が通りがいいですね。 サケは、夏から秋にかけて、産卵のため 海から川を遡上しますが、 北海道では、川での釣りは禁止されています。 そのため、このような規制のない場所で、 投げ釣りを行います。 しかし、今は誰も訪れる人はいません。 さて、ここから一旦砂浜から離れ、 海岸段丘上の台地に登ってみます。 こちらはワカサギ釣りの管理小屋です。 このホロカヤントーは。ワカサギ釣りで 地元の方々に親しまれています。 毎年、年末から2月いっぱいまで解禁となり、 湖面に張った氷の上がテント村のようになるようです。 復元されている竪穴式住居がありました。 ちょっと崩れかかってますね。 ここは、「十勝ホロカンヤトー竪穴群」と名付けられ、 北海道指定の史跡となっているようです。 この台地上に、130もの竪穴式住居跡があるそうです。 北海道の時代区分で言うと「擦文時代」の遺跡です。 だいたい、本州の飛鳥時代から鎌倉時代にあたります。 今から約1000年前の遺跡だそうです。 この住居跡にはかまどの跡がないため、 夏の一定期間のみ暮らしていたと 考えられているそうです。 この道の左右の所々にも四角い穴の 開いている箇所が何箇所かありました。 ホロカヤントーが見えました。 下って沼のほとりに降り立ちます。 ここからさらに南に進むと、 堀江貴文さんが出資する会社がロケットを たびたび打ち上げることで有名な 北海道スペースポートという施設があります。 大樹町は東と南に海が開け、 ロケット打ち上げの適地なのだそうです。 ただ、ここから海沿いに歩いてたどり着けるかどうかは 情報が極めて少なくわかりません。 本日見る限りでは、ホロカヤントーと海の間は、 やはりご覧の通り砂丘があるのですが、 たびたび高い波が来ると、この砂丘を やすやすと乗り越えて沼に侵入しています。 少なくとも今日のような日は先に進むのは、 危険と言わざるを得ません。 この場所を安全に通過できたとしても、 その先の当縁川河口がかなりの難関となりそうです。 この辺りも草が内陸側に倒れているので、 波が洗った跡ですね。 この先にはやはり波がかなりの頻度で 沼に侵入している箇所があり危険です。 台地上には遊歩道があります。 ここは、オオバナノエンレイソウの大群落です。 今の時期限定のお花畑です。 本日は、私の大好きな十勝海岸湖沼群の中の 生花苗沼とホロカヤントーを訪れました。 この場所の原生の自然の雄大さや、 自然の海岸の醸し出す不気味な雰囲気さえ漂う 奥深さを少しでも感じ取っていただけたら、 幸いだったと思います。 この周辺は、晩成温泉という宿泊施設があることから、 十勝海岸湖沼群の中でも最も訪れやすい場所です。 しかし、長大な十勝の海岸線の、 ごくごく一部でしかありません。 この動画に興味を持っていただいた方は、 一度、直にこの海岸や沼を目にしてみてください。 きっと、長く記憶に残る旅になると思いますよ。

十勝海岸湖沼群は、日本一長大な原生の海岸が続く文字通りの秘境エリアです。この海岸で唯一の人が常駐する施設である晩成温泉を拠点として、不気味ささえ漂う生花苗沼・ホロカヤントーを歩きます。
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【タイムコード】
◆生花苗沼           : 1:26
◆海岸の不気味な砂丘      : 5:57
◆ホロカヤントー        : 11:49
◆オオバナノエンレイソウお花畑 : 13:22

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【生花苗沼・ホロカヤントー】
◆約20キロ以上に及ぶ長大なエリア、十勝海岸湖沼群は、車道が繋がるのはごく一部で、殆どは人も住まない原生の自然がそのまま残る地域です。その中で唯一の有人施設、晩成温泉から、2つの沼を歩いて巡ります。
生花苗沼・ホロカヤントーとも、太平洋の荒波が運んできた砂により、川が堰き止められてできた広大な沼です。
◆生花苗沼は、晩成温泉の北側にあり、巨大なシジミが採れることで有名です。砂丘を北に進むと、条件が良ければ、湧洞沼まで歩くことができるはずですが、砂丘が海水で分断される可能性もあり、十分な安全が確認できなければ、進むことは憚られます。
◆ホロカヤントーは、冬のワカサギ釣りで有名です。
◆台地上には、晩成ふれあいの森に遊歩道が通い、野の花が楽しめます。特に早春のオオバナノエンレイソウの群落は、動画内で紹介している通り、見事です。
◆晩成温泉までのアクセスは毎週月・木に送迎バスが1往復あるだけで、使い勝手はよくありません。レンタカーかタクシーが現実的かと思います。

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【チャンネル】
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【編集ソフト】
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動画の一部で、地理院タイルに地名・アイコン等を追記した画像を利用して配信しています。

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