DMV 世界初の乗り物 / 安佐海岸鉄道 / 徳島県、高知県 / 小さな旅と観光地
阿波海南駅に来ています。 JR四国、牟岐線の終着駅です。 徳島から延々と単線でやってきて、 ここが終着とは、なんかちょっとあっさりしすぎでないかい? というくらい、まわりには何もありません。 いちおう、ドラッグストアとか、コンビニはありますけども、 終着駅の旅情というか、雰囲気というか、 そんなんはまったくない場所です。 でも、ここには、 日本で、いや世界で唯一のアレがあります。 とりあえず、終着駅というやつをみてみようではないか! 枕崎もびっくりの棒線駅です。 これが終着駅で、ほんまにえええんか? そこに愛はあるんか? そう聞きたくなるぐらいの見事な終点です。 やべえな、
こんなシンプルな終点あるん?ていうくらいシンプルですね。 でも、 よく見ると線路奥にあるやん。 こんなぶっちぎり方してええん? 奥の鉄道に車両送り込んだりする事もできないけども、ええの? なまじ、甲種回送などという知識をもっている
マニアはそう思ってしまいがちですが、 いいいんです! あっちの線路は、かなーり特殊な鉄道なのでございます。 撮影スポット用意されてるやん。 地上に埋め込まれたエンドマーク。 そして、それに続く道路。 さっきのホームに鉄道がやってきました。 JR四国1500形です。 3枚扉で密着連結器という、特徴的な車両です。 キター! 登場しました! 世界初! 鉄道軌道上と、道路上を行き来する、Dual Mode Vehicle 略してDMV これがその、DMVだー! …もちょっと急いでもらえません? 車輪が引っ込んだ。 ここからは、バスモードになります。 ここは駅ではなく、バス停という扱いです。 さっきモードチェンジをした場所も、
鉄道としては駅ではなく、
信号場という扱いになるらしい。 あの車輪、結構な重さがありそうだから、 燃費は悪そうだなぁ~と、思ったり。 そこは気にしない事にしよう。 見た目はなつかしいボンネットバス風だけど、 あのボンネットの中はエンジンではなく、車輪が詰まっている。 線路が繋がっていないのも、
こういう車両しか走っていないなら納得。 信号施設とか閉塞とか、どうやってるんでしょうね? そういうのを気にしだしたらキリがないので、考えない事にする。 出発だ。 一般車を通さない為のゲートが開く。 普通に駐車場から出ているだけのような風景。 せっかくなので、牟岐線の出発を見ようと思います。 電気連結器付き密着連結器が、電車みたいです。 (普通、気動車は自動連結器なのです) 2両編成やったんや。 2両も要るん? そうこうしている間に、 またDMVがやってきました。 駅なのにバス停という矛盾。 駅なのに信号場という難解さ。 そういうのも含めて、DMVは見ておくべきなのかもしれません。 ぶっちゃけて言うと怒られるかもしれんけど、 いつまで存在するかわからんし。 今度はさっきと逆で、 バスモードから、鉄道モードにトランスフォームします。 車輪が生えてるー! 後ろにも鉄の車輪は出てきているけれど、 この車両の駆動力は後ろのタイヤが担うので、 前に比べると少なめに出ている。 鉄輪は前後のどちらも駆動力は持っていない。 この車両を動かすのは、
道路上でも軌道上でも、後ろタイヤの駆動力。 では、出発! 甲浦駅跡です。 阿波海南信号場からは、およそ10Km ここは高知県です。 ちょうど、おあつらえ向きのDMVがやってきました。 元の甲浦駅には入れなくなってる! なんてイケずなんだ! ここにも、さっきの阿波海南信号場とおなじエンドマーク 甲浦の方が、
正直言ってさっきよりももっとまわりに何もない場所です。 ここが鉄道の終着駅って、ないわー。 安佐海岸鉄道が、
DMVに転換したかった理由がわかるような気がします。 取付道路を上がってきましたね。 鉄道だと、ぜったいに上がれないルートやな。 さあ、レッツモードチェンジ! この車両、鉄道としては結構軸間が長い気がする。 今は鉄道車両といえばボギー台車式だけど、 これって、結構曲線が厳しいんじゃないだろうか? その辺はしっかり考えられているだろうから、無用の心配かな。 この出発光景に、 なんとなくシュールさを感じてしまう。 どうしても、
鉄道にバスという組み合わせが、
脳に違和感を感じさせるんだろうな。 全てをひっくり返すような事をあえて言ってしまうけど、 この区間、鉄道である必要、ある? 普通に普通のバスで、十分機能すると思います。 色々な人が、色々な苦労をしてたどり着いた
一つの解法なのだと思うけど、 あえて鉄道を残す意義が、私には見出せませんでした。 怒る人もいるかもしれませんね。すいません。 でも、私が率直に思った事なので、 あえてそのまま思ったように言ってしまいます。 JRに任せて、海部か宍喰が終着駅でよかったんちゃうん? 大昔の計画では、
このままこの路線は室戸、
そして奈半利へ繋ぐ予定だったようです。 中途半端なところで計画が頓挫したのは、 国鉄には本当にたくさんあった事だけれども、 それをいつまでも引きずるのも、
どうかしていると思ってしまいます。 DMVというのは一つの解決策だとは思うけど、 鉄道以外に交通インフラが無いというならいざ知らず、 とても整備された国道がすぐそばにあるにも関わらず、 バス転換せずにコストの掛かるDMVを採用した事に、 どんな合理的な理由があったのか、知っている人は教えて欲しい。 撮影するには面白い被写体だと思う。 日本初、世界初という話題性もある。 だからすばらしい、
もっと他でも採用せよ…
というほど、手放しでは褒められる事ではないんじゃないか?
と、思っています。 ちょっと見ただけでも、
普通考えられる以上のコストが掛けられているのが、
見て取れるからです。 高架駅だったのを改造してあのスロープ作ったはずで、 これだけでもかなりコストが必要だったはずです。 多分、他では真似できないと思います。 徳島県が35%出資する第三セクターなのですが、 徳島県て、お金あるんだな…と、思いますね。 DMVに乗っている人数と合わない投資がされているというのは、 今回取材して、よくわかりました。 地域活性化や経営黒字化には、
さらなる検討と対策が必要だと思いました。 この動画は、ここで終わります。
DMV Dual Mode Vehicle という、世界初の乗り物が営業運転されています。
場所は徳島県と高知県の県境付近。
JR牟岐線の終点に、ちょうどDMVの停留所と信号場があります。
さて、一体どんな乗りものなのでしょうか?
レッツゴー!
start 00:00:00
阿波海南駅 00:00:10
DMV登場 00:03:01
モードチェンジ01 00:03:38
JR四国1500形 00:07:04
DMV登場2回目 00:08:27
モードチェンジ02 00:10:45
甲浦駅跡 00:13:17
モードチェンジ03 00:15:13
甲浦バス停 00:19:11
VOICEVOX:ずんだもん
VOICEVOX:四国めたん
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