【ジブリパーク】解説 魔女の谷 Ghibli Park Valley of Witches 初めての方に見てほしい

【ジブリパーク】魔女の谷 名古屋観光 スタジオジブリ
「ああいう展示物をしまっておく倉庫を作らない?」スタジオジブリが各地で開く大規模な展覧会。その展示物を愛・地球博記念公園で保管して、一般公開するというアイデアがありました。
中日新聞の元会長・白井文吾氏が鈴木敏夫氏に提案したものです。
 
行ったことがある方ならわかりますが、現在ジブリパークのあるのは、愛・地球博記念公園駅です。
ここに行くには名古屋からだと地下鉄東山線の終点、藤が丘まで行き、東部丘陵線リニモに乗って行きます。名古屋駅からは約50分です。
愛知県長久手市です。25.000世帯で約6万人の新興住宅地です。2016年にイオンモールがオープンし、2017年にIKEA、今週3/5には、北関東の大型スーパーマーケットが隣駅にオープンするなどマーケティング的にも注視すべき場所になります。
 
前述の白井氏がスタジオジブリ鈴木氏に話を持ちかけた際、万博跡地の愛・地球博記念公園の豊かな自然と、人々の思い出を守りたい。だからスタジオジブリに施設を開園してほしいが、一般的な公園を大部分残したいから、全部はジブリにしないで欲しいというものでした。
 
このことが鈴木氏の心を動かしたそうです。
もともと万博で大人気だったサツキとメイの家があったため残して、周りをどんどこ森として整備して、ジブリの大倉庫は温水プールを改装したのです。
あえて外観を街に残しました。

「魔女の谷」は昨年3月にジブリパークの5エリア目としてオープンしました。「魔女の宅急便」や「ハウルの動く城」「アーヤと魔女」といったジブリ作品に登場する魔女たちの世界が、細部まで丁寧に再現されています。まるで映画の中に迷い込んだかのような錯覚に陥ります。
三方を木々に囲まれ、敷地面積は約2・9ヘクタールでジブリパーク全5エリア中、最大規模を誇ります。
ここの建物はすべて本物です。本物というのは住めるし生活できるように設計、施工されています。テーマパークにありがちな外観上は本物ですが、見えないところは材質が違ったりということがないのです。
ハウルの城のようなものは通常はFRP素材を使用しますが、宮崎吾朗氏のこだわりで金属を使用しています。重さに耐えれないところなどはアルミを使用しています。
現実世界ではないアニメーション作品の世界観を、リアリティをもって実際の建造物に表現していく設計、施工を担当したのは乃村工藝社です。
先月、「みんなの建築大賞」で魔女の谷が特別賞を受賞したそうです。

スタジオジブリの監督である宮崎駿は、一度だけお忍びでジブリパークを訪れたことがあるそうです。その際、宮崎吾朗監督が手掛けたこのパークについて、一言だけつぶやいたといいます。
「よくやった」と。
自分の息子を褒めることは珍しいことだそうです。

大人たちが、最新技術を駆使して完成させた本物をぜひ、子どもたちに見て触って感じてもらいたいと思える唯一無二の公園です。

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