西寒多神社藤まつり2025 御嶽神楽『八雲払』『大神』
2025年4月26日に、大分市寒田の豊後一之宮西寒多神社藤まつりのトップをきって国指定無重要民俗文化財・御嶽神楽の奉納神楽『八雲払』『大神』です。物語は、高天原(たかまがはら)を神逐(かみやらい・追放)された素戔嗚尊(すさのおのみこと)が、出雲の国簸(ひ)の川の上流で八岐(やまた)の大蛇(おろち)を退治して、櫛稲田姫(くしいなだひめ)を助け八重雲(やえぐも)を切り払い新居の宮居(みやい)に八重垣(やえがき)を作るというものです。 また、櫛稲田姫に付き添っている足摩乳(あしなづち・足名椎)・手摩乳(てなづち・手名椎)は、足や手となっての働きを意味し、櫛稲田姫の櫛は神秘力、すなわち魔除けの霊義、稲田姫は水田を生み出すの義といわれます。
豊後大野系神楽では、提灯胴の大蛇は使わずに昔ながらの藁で捩った大綱と俵を大蛇に見立てて舞います。