【日本唯一の八方除】災いを除け幸運を呼ぶ最強の神社 寒川神社 Samukawa-jinja Shrine
災いを除け幸運を呼ぶ最強の神社 寒川神社 Samukawa-jinja Shrine
神奈川県高座郡寒川町に鎮座する寒川神社は、相模國一之宮として全国的に有名な神社です。特に「八方除」の御神徳で知られ、全国唯一の八方除の守護神として約1.600年の歴史があります。
全国でここにしかないため、八方除の御利益をもとめ全国各地から崇敬者が集まります。年間約200万人の参拝者が訪れ、うち30万人がご祈祷します。
さて、ここで八方除についてお話いたします。八方除けの八方とは、東西南北の「四方」と、東北・東南・西北・西南の「四隅」のことです。この「四方四隅」を基本配置として住居・方角・運勢などさまざまな吉凶を占うことで、家相、地相、方位、日柄などからくるすべての災いを祓い清め、除くのが八方除けとされます。
自身の生まれ年(数え年ではありません)が本命星が中央に位置する「八方塞がり」の年に受けるお祓いをいいます。一白水星(いっぱくすいせい)とか聞いたことがある方もいらっしゃると思いますが、これが本命星です。
令和7年(2025年)は、「二黒」=二黒土星(じこくどせい)が他の八つの星に囲まれているので、八方塞がりということになります。
方位盤の中心が八方塞がり、北東(表鬼門)、北(困難宮)、南西(裏鬼門)を悪い方角(凶方位)と言います。中心にある八方塞がりは大凶方位と言われ、どの方角に事を起こしてもうまくいかない年回りとされます。
厄年と同じように、絶対にお祓いしなくてはならないというものではなく、そういう周り年は、いつもより注意して行動した方がいいということです。
拝殿の右側には渾天儀があります。
渾天儀は天体の位置・星等を観測する器具で、星の運行は人々に方角を教えてくれるばかりではなく、国家の命運をもにぎると昔から考えられてきました。
そのため天体観測により暦が作られ、その暦によって日々の吉凶が占われたのです。
また寒川神社は、江戸の裏鬼門の地にあたるため、一般的に南向きもしくは東向きを常とする社殿が南西を向いています。江戸幕府成立以降、裏鬼門を守り続けてきました。
そして寒川神社はレイライン上に鎮座しています。レイライン上には意図を持っておかれたと思われるパワースポットがあります。
日が昇る東の端は太平洋に面する上総国一宮・玉前神社、西に移動すると相模国一宮・寒川神社そして富士山。さらに西には身延山(日蓮宗総本山である身延山久遠寺、聖山・七面山)、伊吹山、琵琶湖の竹生島、元伊勢(福知山・皇大神社)、三徳山三佛寺、大山、母塚山(イザナミノミコトの塚)、そして西の果ては日が沈む聖地出雲大社となります。
春分の日と秋分の日(昼と夜の長さが同じになる日)には太陽の通り道と重なり、これら日本を代表するパワースポットが一直線上に並び「御来光の道」と言われています。
御祭神は寒川比古命(さむかわひこのみこと)と寒川比女命(さむかわひめのみこと)のニ柱の神を祀り、寒川大明神として崇拝されています。
寒川神社の八方除は古くから全国に知られており、過去には源頼朝、北條義時、武田信玄等の武将、徳川家代々の篤い信仰を受けてきました。
寒川神社御本殿の奥に位置する「神嶽山(かんたけやま)」の杜が神苑として整備されています。もともとは禁足地とされた神域で、2009年に「神嶽山神苑」として整えたことを機に、ご祈祷を受けた参拝者に限り入苑が許されるようになりました。神苑は「真・行・草」の世界観を表現しており、神の聖域とする「真」、神と人を結ぶ「行」、人間が暮らす「草」という3つの領域で構成されます。
寒川神社の起源にかかわりをもつと伝わる「難波の小池」が本殿の真裏にあり、いまもなお御神水が湧き出ており、撮影禁止のパワースポットです。
全国唯一の八方除の守護神として、すべての悪事災難をとり除き、福徳開運を招き、生活に限りない恩恵をもたらすといわれてた寒川神社。
八方塞がりでなくとも、参拝に行かれてはいかがでしょうか。