神話や伝説に出てきそうな神秘の参道 -上色見熊野座神社

上色見熊野座神社は、熊本県阿蘇郡高森町にある神秘的な雰囲気を持つ神社です。阿蘇山の南側に位置し、緑豊かな山々に囲まれたこの神社は、幻想的な風景と静寂に包まれた神聖な場所として知られています。特に、境内へと続く参道に立ち並ぶ無数の苔むした石灯籠や、神秘的な「穿戸岩(うげといわ)」が特徴的です。

1. 歴史と由緒
上色見熊野座神社は、熊野信仰を持つ神社の一つで、創建の正確な時期は不明ですが、古くから阿蘇地域の人々に崇敬されてきました。主祭神として 伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、伊邪那美命(いざなみのみこと)、健磐龍命(たけいわたつのみこと)を祀っており、縁結びや家内安全、合格祈願、、必勝祈願、開運などのご利益があるとされています。また、阿蘇地方の開拓神話とも関わりが深く、阿蘇を開拓した神・健磐龍命(たけいわたつのみこと)とのつながりも伝えられています。

2. 神秘的な参道と石灯籠
神社の入口から本殿へと続く参道は、約100基以上の石灯籠が並び、長い年月を経て苔に覆われたその姿は、まるで異世界へと続く道のようです。特に霧がかかる日には幻想的な雰囲気が増し、多くの写真愛好家や観光客が訪れます。この神秘的な景観が評価され、アニメ映画の背景にも影響を与えたと言われています。

3. 伝説の「穿戸岩(うげといわ)」
神社の奥には、高さ約10メートルにも及ぶ巨大な岩「穿戸岩」があります。この岩には大きな穴が開いており、これには次のような伝説が残されています。

昔、弓の達人であった阿蘇の神の健磐龍命は、阿蘇山頂より弓矢を放って楽しんでいました。
健磐龍命の従者であった鬼八(きはち)は、主人の矢を拾うに飽き飽きして、99本目までは拾いに行ったものの、100本目の弓矢を足の指に挟んで健磐龍命に向けて投げ返します。
これに「家来の分際で大切な弓矢を蹴り返すとは、なんと不届きな奴」と激怒した健磐龍命は、鬼八を殺さんとします。鬼八は逃げ回るものの、阿蘇は山に囲まれているため、山にぶつかって逃げ切れません。上色見の外輪山を越えて逃げようとしますが、岩壁に逃げ道を失った鬼八は、岩壁を蹴破って逃げ去ります。その時の穿った穴の跡が、穿戸岩とされています。

穿戸岩は、どんなに困難な目標でも必ず達成できる象徴とされ、合格祈願や必勝祈願、学業成就のご利益があると信じられています。岩壁にぽっかりと開いた穴は、まるで異世界への入口のようにも見え、神秘的な雰囲気を醸し出しています。
この伝説から、穿戸岩は、困難を突破する力、目標達成のご利益スポットとして多くの人に信仰されているのです。

4. 映画『蛍火の杜へ』の舞台
2011年に公開されたアニメ映画**『蛍火の杜へ』**(原作:緑川ゆき)は、この神社の雰囲気をモデルにしたとされています。映画では、森の中にひっそりと佇む神社や幻想的な鳥居の風景が描かれ、多くのファンが聖地巡礼に訪れるようになりました。

上色見熊野座神社の伝説の詳細
https://www.kyushu-jinja.com/kumamoto/kamishikimi_kumanoza-jinja/

【神々旅行記】メインチャンネル
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