沖縄・久米島ドライブ ドローン 4K | DJI MAVIC AIR2

日本本土の四極(北海道・宗谷岬、北海道・納沙布岬、鹿児島県・佐多岬、長崎県・神崎鼻)は自走で踏破しました。
では、自走で到達できる日本国内の最南端・最西端はどこなのでしょうか?

そんな素朴な疑問を抱き調べたところ、沖縄本島からフェリーを乗り継いで久米島まで行くのが最も遠い地点であることがわかりました。
そこで昨年11月、神奈川県からフェリーを3回乗り継ぎ久米島までドライブしてきました。

出発の数日前まで沖縄方面に向かっていた台風が2つありフェリーの運航が心配でしたが、直前に進路が西に変わり無事に渡ることができました。
ただ、台風の影響なのか天候はあまり良くなく、雨や強風の日が多かったです。

沖縄といえば南国リゾートのイメージが強いですが、今回の旅の目的は沖縄周辺の島々の成り立ちを探ること。
地形や地質を通じて地球の営みを感じる観光がメインでした。

鹿児島~沖縄航路は、屋久島と奄美大島の間に広がるトカラ列島付近で黒潮の流れを横切るためフェリーが大きく揺れます。
船酔いしやすい方にとっては長時間の耐久戦となるかもしれません。

私が乗船した日は寒冷前線の通過に伴い海がさらに荒れて波高は7m前後。
フェリーはまるでジェットコースターのように揺れました。
(ちなみに私はヨット部出身なのでこういう揺れは大好物です、笑)

なお、沖縄航路のフェリーでは、低床車は一般車両と同じ上階に誘導されます。
北海道航路や九州航路のように特別な配慮はないため保安基準未満のシャコタン・ローダウン車の乗船は諦めたほうがよいでしょう。

【補足】

■久米島の成り立ち
今から150万年以上前に、沖縄から慶良間諸島・渡名喜島・久米島に掛けては標高2000mもある大きなひとつの島だったそうです。
その周辺には火山がいくつも活動し、その後地殻変動や波の浸食により、それぞれの島に分裂して周囲にはサンゴ礁が生息するようになりました。
久米島も火山性の島だったのはそのような過程を経たからです。
島東側は粘性の高い安山岩質が、西側は粘性の低い玄武岩質が分布してます。
この地質境界は久米島中心を南北に走り、断層が続いてると推測されてます。
火山活動が終わり浸食や風化作用が強かったことから久米島の地形から火山地形のほとんどが失われたのではないでしょうか。

■沖縄本島の成り立ち
沖縄本島は、その中央部に位置する沖縄市(旧コザ)や海中道路付近を境に、南北でまったく異なる地質的な成り立ちをしています。
まず北部についてです。
北部の地層は、遠く南の太平洋沖にあった海底堆積物が海洋プレートの運動によって剥がされ、隆起したいわゆる「付加体」によって形成されています。
この地層は約3億年~5000万年前にさかのぼる古いものであり、隆起によって山々が形成されました。
この地域には標高500m前後の山々が南北に連なり、地元では「やんばる(山原)」と呼ばれており、天然記念物のヤンバルクイナをはじめとする多くの固有種が生息する深い亜熱帯林に覆われています。
人が容易に足を踏み入れることが難しい自然豊かな環境が広がっています。

一方、南部の地層は約500万年前に中国大陸から流れ出た土砂が海底に堆積し、その上にサンゴ礁の残骸が積み重なった比較的新しいものです。
このサンゴ礁の残骸は「琉球石灰岩」と呼ばれ、約170万~50万年前にこの地域で生息していたサンゴが形成した石灰岩層です。
この石灰岩層は北部の付加体に含まれる石灰岩層とは起源が異なります。
南部は元々サンゴ礁だったため標高が低く、比較的平坦な地形が広がっています。
そのため、人々が住みやすい環境となり那覇市を中心とする地域に多くの集落(街)が形成されました。

沖縄本島の南北を訪れた方なら、地形や景観の違いに気付いたことがあるかもしれません。
沖縄自動車道を走ると、北部や中部では山間部を通り抜ける一方で、南部では視界が広がる風景が楽しめます。
このように、地形の変化を肌で感じることができるのも沖縄の魅力の一つです。

1 Comment

  1. 🛳長旅お疲れ様でした、って楽しそうで疲れなんて感じなかったんじゃないですか?
    愛車・愛機と共にフェリーで沖縄まで、しかも専門の地形&地質探訪なんて羨ましい限りです。🤗
    11月と言えば熱くなく寒くもなく良い時期のはずなのに、台風接近ではハラハラしましたね~
    ⛵ヨット部出身ですか、陸海空と全部制覇ですね EishingMRX さんのアクティブさには驚かされます💥

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