宮城県仙台市青葉区一番町 サンモール一番町付近にかつてあったからくり時計です。
1986(昭和61)年のアーケ ード建て替えの際、モニュメントとして設置されました。アーケードでは当時珍しい開閉式で、東洋一の大きさともいわれていました。
からくり時計は2か所に設置され、慶長遣欧使節のローマ教皇謁見シーンを 再現した「歴史の扉」と、仙台七夕まつりを表現した「星のメルヘン」がありま した。
「歴史の扉」は、伊達政宗の御霊屋である瑞鳳殿が近くにあることから、「仙 台」「伊達政宗」を広くアピールできるテーマとして慶長遣欧使節が選ばれました。
1時間おきに扉が開き、「荒城の月」のメロディーが流れたあと、ファンファーレから続く荘厳な音楽に乗せて人形劇が展開します。
長い間、商店街を行き交う人びとの目を楽しませてきたからくり時計ですが、 老朽化による機械の故障により、2012(平成24)年に撤去されました。
人形の有効活用を望んだ商店街は引取先を募り、名取市で福祉施設を営む男性が名乗りをあげました。その後、親類である石巻市の開業 医院長の手に渡り2016 (平成28)年当館(サン・ファン館)にご寄贈 いただきました。
✨以上は、石巻市サン・ファン館の1月末まで展示の説明に記載されています。
2025.01.20 撮影