旧豊後森機関庫と転車台

昭和9年、久大本線の開通に合わせ完成した、扇形の機関庫です。久留米〜大分間の重要なポイントとして役割を担い、玖珠町を大いに栄えさせました。最盛期には25両の蒸気機関車が所属し、1日に5千人以上が利用しました。第2次世界大戦中は軍事輸送の拠点となり、米軍機の機銃掃射も受けています。外壁には今なお弾痕が残り、戦争の記憶を残しています。昭和45年のディーゼル化に伴い、蒸気機関車と共にその役目を終えた機関庫。長らく放置され、一時は解体の意見も挙がりながら、町民による保存活動が開始されました。

現在は公園として整備され、機関庫と転車台は自らの歴史を伝える存在として残っています。
平成21年に旧豊後森機関区の関連遺産として、扇型機関庫と転車台が経済産業省「近代化産業遺産」に認定され、さらに平成24年には九州で唯一現存する扇形機関庫として、旧豊後森機関庫及び転車台は、国の登録有形文化財となりました。毎月第2日曜日、午前8時から、豊後森機関庫公園で「蒸気機関車29612号」の定期清掃を行っています(※12月から2月の冬季期間は午前10時から)。作業時間は1時間程度です。
これは、蒸気機関車を末永く奇麗に守るための活動です。多くの皆さんのご協力をお願いします。ご参加の際は、新型コロナウイルス感染拡大防止のためマスクの着用をお願いします。
なお、雨天の場合は定期清掃は中止します。
商工観光政策課 観光振興班

〒879-4492
大分県玖珠郡玖珠町大字帆足268番地の5

電話番号 0973-72-7153 ファックス番号 0973-72-2180

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