阿蘇が雨だったので、急遽、熊本県山鹿温泉のホテル「ゆとりろ山鹿」に宿泊することとし、山鹿市の八千代座や山鹿灯籠民芸館等を観光しました(2023年11月6日~7日)
雄大な阿蘇を観光し、キャンピングカーに車中泊する予定でしたが、阿蘇が大雨になったため、急遽計画を変更して、熊本県山鹿温泉のホテル「ゆとりろ山鹿」に宿泊することとし、山鹿市内の八千代座や山鹿灯籠民芸館等を観光しましたので、その様子を紹介します。
八千代座は、明治43年(1910年)に旦那衆と呼ばれる山鹿の実業家たちによって建てられた芝居小屋で、国の重要文化財に指定されています。廻り舞台や桝席・花道など充実した機能を持ち、江戸時代の歌舞伎小屋の様式を今に伝えています。天井を鮮やかに彩る旦那衆たちの店の広告や大型の真鍮製のシャンデリアなど、明治から続くロマンを感じさせる空間を味わうことができます。
山鹿灯籠民芸館は、山鹿灯籠の展示や制作実演のほか、山鹿灯籠まつりの紹介など山鹿の歴史・文化を伝える施設です。山鹿灯籠は、木や金具を使わずに、和紙と少量ののりだけで作られる伝統工芸品で、その歴史は古く室町時代の金灯籠に始まり、代々受け継がれてきました。建物自体も、大正14年(1925年)に建てられた銀行の内部を改造したもので、国の有形文化財に登録されています。
山鹿灯籠まつりは、山鹿市の山鹿温泉にある大宮神社の祭りで、毎年8月15日から16日にかけて行われます。民謡「よへほ節」のメロディーにのって、浴衣姿の女性が、金・銀の和紙で作られた金灯籠を頭にのせ、市内を踊り歩きます。まつりの最大の見どころは、山鹿灯籠を頭にのせた千人の女性たちが、中央のやぐらの周りを囲むように円を作って、優雅に舞い踊る「千人灯籠踊り」で、幾重にも重なる灯の輪が幻想的です。
ゆとりろ山鹿は、菊池川を望む場所にたたずむ、山鹿温泉のホテルです。館内では、卓球やビリヤードなどが楽しめるほか、無料でコーヒーバー、焼酎バー、マシュマロ焼きが楽しめる囲炉裏などが用意されています。