オホーツク海沿いを走ったローカル線。廃線となった国鉄路線の乗車記録

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今回は、単独の列車ではなく、稚内からオホーツク海沿いを走るローカル線をご紹介いたします。
稚内を出発し、天北線、興浜北線、途中バスに乗り、興浜南線、名寄本線、寄り道で渚滑線。いずれもすでに廃線になった路線です。
湧網線、釧網本線と乗り継げば、太平洋にまで出る事ができました。未完成区間は50㎞だけでした。

1984年8月10日。9:34。天北線音威子府行きディーゼルカーが出発します。その12分後に宗谷本線の普通客車列車が出発します。この2本の列車は音威子府駅で接続していました。
私は天北線に乗車しました。寒々とした草原が広がっているだけの車窓ですが、車内が混雑していたので寂しさはあまり感じませんでした。
運転士はさぞ退屈だろうと思って覗いてみると・・・時効とは思いますが、ちょっと書けない態度で運転していました。
荒涼とした景色、低規格のレイル。廃止予定のローカル線ですが、次のダイヤ改正からブルートレインの客車急行列車が運行される事になっています。
駅員のいる駅に到着すると、無性にうれしい・・・そんな路線でした。
11:41。浜頓別駅に到着します。興浜北線に乗り換えます。天北線同様にキハ22の単行列車です。
この線も、駅としては認められていない仮乗降場が多いです。
列車はオホーツク海沿いに南下してゆきます。やがて前方に断崖が見えてきます。
有名な北神威岬の断崖です。眼下に海を眺めて、灯台の建つ断崖を急カーブでやりすごします。
乗客は皆、海を眺めます。私は灯台が気になりました。
12:31。北見枝幸駅に到着します。
切符を買うと貝殻をプレゼントしてくれました。レイルファンはスタンプを押したり、写真を撮ったりしているので折り返し列車は少し遅れたようでした。
質素な駅を出て、街のメインストリートを歩きます。
思ったよりも立派な街で、街の中心地にはスーパーマーケットもありました。その中にバスターミナルがあり、事務所や待合室もありました。
鉄道は相手にされていないように感じました。
12:50。バスはネアカな高齢者と、少しの観光客を乗せて出発しました。
街を出ると、道路の周りには何もなく、たまに牧場があるくらいで、寒々とした景色が続きます。
時々、鉄道の施設を見る事ができますが、現在、工事は中断されています。橋脚も完成し、あとはレイルをひくだけという所もあります。
工事中の施設は使われる事なく棄てられるようです。とんでもない無駄遣いです。
14:00頃、興浜南線の乗換駅、おむ駅に着きました。
一日6本の列車しか来ないおむ駅にも売店、キオスクがありました。
キタキツネのマスコットに心を動かされましたが、1匹千円では手が出ません。
15:20。興部行きは出発しました。やはりオホーツク海沿いを走ります。今日のオホーツクは本当に綺麗でした。
乗客は全て観光客で
「綺麗ねー」と言っていました。
15:50。呆気なく名寄本線との接続駅、興部駅に到着しました。
16:28。名寄本線で渚滑駅まで向かいます。名寄本線も廃線候補です。
16:55。渚滑駅到着。渚滑線の出発まで1時間半あるので待合室で休みます。
この駅にもキオスクがありました。乗客の少ないローカル線の駅で、売店がやってゆけるのか不思議でした。
商品のラインナップをよく見ると、アイスクリーム製造機「どんびえ」など、電化製品もありました。
少年が独りやってきて、「ジャンプある?」と、売り子に聞いていました。
「まだ来てないよ、あとでおいで」
キオスクは駅の売店というよりも、このあたりの万屋なのでしょう。
駅員が出てきて、改札口の上にある手作りの列車案内板を回転させました。17:24発。北見滝ノ上行きが、名寄行きを従えてやってきました。
車内は部活帰りの高校生で90%の乗車率。旅行者やレイルファンらしき人は誰もいませんでした。
列車は何もない平野をまっすぐ進みます。時々、ドア1個分のホームしかない駅に止まります。キハ40は自動ドアなので、ホームがない所でもドアが開きます。
眠くなった頃、終点北見滝ノ上に到着します。18:32着。
この滝上町はは林業で栄えている街でした。旅館も6軒あるし、本当に立派な街でした。
木材が積まれた中を歩いて、名所の滝を見に行きました。ただし、夕暮れで写真は撮れませんでした。
20:50。紋別駅からやってきた1両が、私が乗ってきた車両と連結され、2両編成となって21:20。渚滑駅に向けて戻ってゆきます。
列車はそれこそ灯りひとつない闇の中を進みます。霧も出ていないし本当の闇でした。
全くスピードが出ません。窓には蛾などの虫がへばりついています。窓を開けたら一斉に飛び込んできました。
22:08。渚滑駅にもどってきました。
今度は名寄本線唯一の急行「紋別号」に乗ります。興部から普通列車にはなっていますが、札幌直通の急行列車です。
急行「紋別号」、「はぼろ号」、「たいせつ3号」のうち、5号車から9号車までの4両です。
帰省客で1両あたり20名程度乗車しています。普通列車とはいえ、仮乗降場は通過します。それでもどの駅も小さいので、列車はホームからはみだしていました。
こんな駅でも人は降ります。唯一の札幌直通列車。地元にとっては大事な足なのでしょう。
22:47。紋別駅着。ドドッと乗客が降ります。新しい客が乗ってきます。私が乗車している7号車の乗客は11名となりました。
9号車を見ると、停電して真っ暗になっていました。この形式では時々起きますが何か問題があるのでしょうか
元紋別駅では、1名の若い男性を、男女3人が出迎え、再会の喜びを分かち合っていました。いつみてもホノボノする光景です。
中湧別駅には23:32に到着しました。このまま遠軽駅まで行き、始発列車で戻ってきても良いのですが、今日はここまでとします。
ホームに降り、列車を見送りました。テイルランプが遠ざかってゆきます。
駅前で寝袋に入りました。ツーリングの旅人が何人かいました。
呑み屋からカラオケが聞こえてきました。侘しい感じでした。
明日は、楽しみにしていた湧網線に乗車します。
今回ご紹介した路線は全て廃線になっています。もし、レイルが繋がっていたら、観光客で賑わったのでしょうか。それとも、やはり廃線になってしまったのでしょうか。答えはわかりません。御視聴ありがとうございました。

乗車日 1984年8月10日
ナレーション
 音声読み上げソフト音読さん
動画編集
 Lightworks
フリーBGM
 花鳥風月
 https://music.kachofugetsu.com
 シロツメクサ
 静かな湖畔
資料
 鉄道ジャーナル別冊
 懐かしの国鉄現場
KMLファイル作成
 「MAXのブログ」さん
 国土数値情報ダウンロードサイト
 地理情報分析支援システムMANDARA10
補足写真
1988年9月10日撮影 天北線(安別仮乗降場付近)
1988年9月10日撮影 天北線(安別仮乗降場)
1986年8月13日撮影 紋別駅
1983年8月10日撮影 花輪線
1986年8月19日撮影 中湧別駅

上司提供
北見神威岬灯台
道の駅 おこっぺ
渚滑小中学校
鉄道記念公園
上渚滑交通公園
北見滝ノ上駅舎記念館

「日本の車窓・雨男の紀行文」
http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume

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