「楽屋」がつくる美しき里山/ぶら 房総 館山畑(千葉県)
A beautiful rural village created by “Gakuya” / Buramanbou, Boso Tateyama Farm (Chiba Prefecture)
房総半島の南端に近い丘陵地にある館山市畑集落を歩きます。この集落は、房総半島では畑地区でしかみられない「センリョウ」栽培の農村集落です。「センリョウ」とは、正月の門松などに使用される植物で、海岸に近い温暖な場所が好まれる一方、風や日射に弱く、条件が悪いと葉が赤くなりやすい性質があります。そこで、風と日射を緩やかに遮る「楽屋」と呼ばれる竹籠のような施設の中で育てられています。孟宗竹を加工した部材で屋根と壁を囲んだ「楽屋」が点在する農村集落の景観は素晴らしく、長さ9尺幅2cmに加工された一種類の部材だけで組み立てられているシンプルな建築システムも大変興味深いものです。なお、センリョウ栽培の農村集落は、茨城県の神栖市が日本一の生産量を誇っています。
集落町並みWalker
http://www.shurakumachinami.natsu.gs/hyoshi/index.htm
9 Comments
はたと振り返るとそこにはトンネル!地層見てるだけで 目にごちそう!ベニバナも植えてるのでしょうか 朽ちた楽屋は 楽屋落ちすか? 白浜町滝口辺りでも 楽屋風 見たことが有るような無い様な!
横浜で生まれ育った私にとって、房総半島南部、外房は、時々行く観光地ですね。土地は山がちなのですが、海の影響がどこでも感じられる不思議な土地柄です。突端の野島崎は風の強いところですね。あとこれも海のせいなのか、寒くはないのですよね。冬や秋口に横浜から行くと、かなり暖かく感じたものです。あのあたりは琵琶が美味しくて好きになりました。ただこう書いていても、「ものすごくすごい観光地」がない土地柄なんですよね(すみません)。「東京の郊外で行くのが簡単で、ちょっと温暖で、ひなびた田舎」、「手近な田舎」って感じです(笑)。
今年もよろしくお願いします。
The low bamboo structures, dressing rooms, look good, I don't remember seeing anything like that before!
Happy New Year to you & thannk you for making these videos!
いつもありがとうございます。また何とも面白いモノを教えてもらいました。楽屋ですか、最初は宇治茶の栽培かと想いました。千両は冬の彩りですね。房総の農村に癒されました。お疲れ様でした。
動画ありがとうございます。楽屋というものを初めて知りました。言われなければ何の目的のものなのか分かりませんね。今年行ってみたい所のリストにあげておきます😊
どこでも竹がはびこり、森林を破壊して、全山竹という植生上も生態系上も困った状態も増えています。こうした竹の活用ができれば、少しは、状況の改善が期待できるんでしょうが。
この地域は、道路や畑、田の脇、法面などを見ると、草刈り除草など手が行き届いているようにお見受けします。手が行き届かず、直接使用する土地以外は雑草雑木が繁茂し、荒れた地域が増える中、立派ですね。美しい!
房総半島を車で海岸沿いに一周したことがありますが、自分の住む山がちな静岡県と異なり、あってもせいぜい丘陵、日当たりのいい、砂地の平坦な地形が延々と続き感嘆したのを憶えています。農業もそうした特性を生かして発達しているんですね。ありがとうございました。楽屋、見たいです。
房総半島はまだまだ奥が深いですね〜。楽屋栽培というのは始めて知りました。面白い!