誕生山 岐阜県美濃市
喪山神話ゆかりの地
展望デッキではなく展望テラスでした
古く美濃国武儀郡藍見村の北に聳ゆる誕生山の頂に一神社があった。
是れが神代の神蹟であり誕生神社の鎮座地であった。
翁蔚たる老樹は四時山頂を蔽い朝日の直刺す所タ日の日照る所、森巌なる神奈備で東に長良川(藍見川)の清流を望み南には濃尾平野が開け風光極めて絶雅にして四神相応の聖地である。
当神社の御鎮座は極めて古く、御神祭には天探女神を祀る。
この神は天若日子神が天照大御神の御命令を受けて豊葦原中津国に天降り給い、出雲の大国主神の娘神下照比売神を娶ってお力を合わせ、比の国を御平定され給うた。
この時に二神に従って天降りました神である。
下照比売神が御子御手洗比売神(御手洗村真木倉神社御祭神)、比売神(姫路村姫神社御神祭)
を御誕生給ひし折り、天探女神是れに当たり給うたと伝えている。
此の山腹宮川の原流に清京の湧き出る御手洗(おみたらし)と言う泉がある。
この水を産婦に与えると安産の霊験があると言われている。
誕生山
高天原から豊葦原中津国への二度目の使者として遣わされた天若日子命は家来の神様と、先ず最初に誕生山の頂きに降りた。
そこは回りからは見られないような平な頂きがあり、ここで天若日子命たちは作戦を練ったと言われている。
またこの山は標高五〇ー・七mで、飛弾・郡上山系の最南端の山で、西には天王山が並んで聳え霊験あらたかな山である。
この山の中腹にはおみたらしという清水が湧き出ていて、ここで下照姫がお産をしたという謂われから「誕生山」と称している。
この下照姫のお産の手伝いをしたのが天若日子命に従ってきた「天探女」であったので、その後この山の神として天探女を祀るようになり誕生神社の主祭神となっていたが、昭和四二年に極楽寺の八幡神社と合併して「誕生八幡神社」となった。
藍見地区地域づくり委員会