奈良のお祭り|春日若宮おん祭お渡り式

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奈良に千年近く受け継がれる伝統行事「春日若宮おん祭(かすがわかみやおんまつり)」のお渡り式を撮影しました。春日大社の摂社である若宮神の御祭礼として始まったこの祭りは、平安時代の1136年(保延2年)に源頼朝が五穀豊穣を祈願して創始したと伝えられています。

お渡り式では、雅楽や田楽、舞楽、時代装束を身にまとった人々が続く華やかな行列が奈良の街を練り歩き、当時の風雅な情景が現代に蘇ります。

春日大社の若宮神社(わかみやじんじゃ)は、春日大社の摂社であり、春日大社の主祭神である春日大神の御子神(若宮様)をお祀りしています。

春日若宮おん祭において、興福寺の僧たちに拝礼する場面がありますが、それは、奈良における春日大社と興福寺の深い歴史的関係が背景にあります。

1. 神仏習合の思想
日本の中世までは「神仏習合(しんぶつしゅうごう)」という思想が一般的で、神道の神と仏教の仏は一体とされていました。春日大社の神々も仏教の影響を受け、春日大社の御祭神は、仏教的には「春日権現」として信仰されていました。

興福寺は奈良時代に藤原氏の氏寺として創建され、春日大社は同じく藤原氏の氏神を祀る神社です。両者は一体として信仰され、春日大社は神の領域を司り、興福寺は仏の領域を司るという役割を担っていました。

2. 春日大社と興福寺の一体化
平安時代以降、興福寺は春日大社を強力に支配し、「春日権現」を祀る儀式や祭礼も興福寺の僧侶が執り行っていました。そのため、春日若宮おん祭においても、神事に仏教的な要素が取り入れられ、興福寺の僧侶たちが重要な役割を果たしていました。

3. お渡り式における拝礼の意味
お渡り式では、春日若宮の御神霊が御旅所へ向かう際に、興福寺の僧侶たちに対して拝礼する場面があります。これは、興福寺の僧侶たちがかつて春日大社の神事に深く関与し、祭礼を支えていたことへの敬意と感謝を表すためです。また、神仏習合の時代の名残として、現在もその伝統が受け継がれています。

📍 春日若宮おん祭の基本情報:
場所: 奈良県奈良市 春日大社およびその周辺
開催日: 毎年12月17日~18日(お渡り式は17日)

1 Comment

  1. 奈良に2年間住んでいたことがありましたが、一度もみることができませんでした。貴重な映像ありがとうございました。雅ですね。撮影した場所は興福寺近くの猿沢の池の北側にある東西に走る通りでしょうか?

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