川又温泉は登別市鉱山町にある野湯。川又兵吉さんが1908年に鷲別来馬川沿いに温泉が湧いているのを発見したことにより、名付けられました。鉱山町は硫黄の採掘を目的とした幌別鉱山の開業により、一帯に開発の手が入り、川又兵吉さんも鉱山関係者の一人だったのでしょう。宿泊施設も建てられましたが、現在は石の土台が残るのみ。しかし、当時は鉱山関係者で賑わっていたとか。結構な山奥にあるのですが、当時の人はスゴいですね。今は、ふぉれすと鉱山のスタッフや温泉愛好家によって管理維持されています。

川又温泉にたどり着くには、2つのルートがあります。私は、パピラッツの森の入口近くの駐車場から登山するコースを行くことに。全長約1.8kmの山道を歩きます。倒木や土石流に道を阻まれながら、40分ほどで川又温泉にたどり着きました。更衣室が目印です。硫黄の香りが立ち込めているので、それも目印と言えるでしょう。山道は川や湿地もあるので、深さのある長靴を履いていくほうがいいと思います。また、熊が出没するエリアなので、熊鈴などの対応はもちろん、虫よけ対策もしていくと良いでしょう。

鷲別来馬川沿いに1人が入浴できそうな浴槽が1つ。深さ50cmはありそうな浴槽の底から温泉が湧き出しています。水温は30度ほど。かなりぬるいです。夏じゃないと入浴は厳しいかもしれません。私は5月上旬に訪れましたが、結局冷たくて、入浴を断念しました。ですが、川のせせらぎを聞きながら、入浴できればとても開放感がありそうです。

詳細は不明ですが、お湯は単純硫黄泉で、無色、透明、無味、硫黄臭。ややコバルトブルーっぽい色に見えないこともないかな。自然のままの源泉が掛け流されています。水着やタオル巻きで入浴しても問題なさそうです。川の水が汚れるので、シャンプーや石鹸の使用は禁止されています。

http://good-hokkaido.info/kawamata-onsen-noboribetsu/

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