装飾古墳「石貫ナギノ横穴群」「石貫穴観音横穴」(熊本県玉名市) #古墳 #日本遺産 #史跡
石貫ナギノ横穴群は、繁根木川沿いの阿蘇溶結凝灰岩の崖面250メートルにわたって並ぶ、古墳時代の横穴墓群。6世紀初頭から7世紀にかけて営まれた。
造られてから現在までの1,500年間に、崖面の崩落によって失われたり埋もれてしまった横穴があると想定されているが、今も48基の横穴を確認できる。そのうちの15基には線刻や彩色による装飾文様がある。
飾縁(三重に縁取られた入口部分)には円文が描かれ、内部には屋根形の浮き彫りや太刀のレリーフなど多様な装飾が施される。特に6号横穴墓と8号横穴墓の飾縁には今も鮮やかな赤い色彩が残っている。毎年春と秋の2回、熊本県内各地の装飾古墳ととも一斉公開イベントが開催。
石貫穴観音横穴は、繁根木川沿いの阿蘇溶結凝灰岩の崖面250メートルにわたって並ぶ石貫ナギノ横穴群の西側の高台にある。6世紀初頭から7世紀にかけて営まれた。
5基の横穴墓のうちの一つに彫られた千手観音から、石貫穴観音横穴と呼ばれている。3つ並んだ中央の2号横穴墓が最も立派な造りで、約6メートルもの奥行き。入口には赤や白の円文が描かれ、装飾古墳として有名。内部には遺体を納める場所が3つあり、奥は瓦葺のお堂を思わせる庇、 通路の左右は黄泉の国へ死者を運ぶ舟のような形が、岩壁をくり抜き驚くほど精巧に作り出されている。
毎年春と秋の2回、熊本県内各地の装飾古墳ととも一斉公開イベントが開催されている。
石貫穴観音横穴と石貫ナギノ横穴群は、1921年(大正10年)に熊本県内の5カ所の装飾古墳とともに、国の史跡に指定された。これは装飾古墳として日本国内で第一期の指定であり、その存在を広く世の中に広める第一歩となった記念すべき史跡。
「菊池川流域の装飾古墳群」として、菊池川流域日本遺産の構成文化財に認定されている。
▶YouTube[いにしえの色彩と鎮魂の造形~装飾古墳・石貫ナギノ横穴群8号横穴墓~(熊本県玉名市石貫)]
▶YouTube[真っ赤な円文、浮き彫りの大刀、岩壁の家形石棺~いにしえの色彩と鎮魂の造形~装飾古墳・石貫ナギノ横穴群6号横穴墓・12号横穴墓~(熊本県玉名市石貫)]
【石貫ナギノ横穴群】(熊本県玉名市石貫)
hhttps://goo.gl/maps/91N3SJqNZHnGwQFM9
【石貫(いしぬき)ナギノ横穴群】(玉名市公式ウェブサイト)
https://www.city.tamana.lg.jp/q/aview/331/169.html
【石貫穴観音横穴(いしぬきあなかんのんよこあな)】(玉名市公式ウェブサイト)
https://www.city.tamana.lg.jp/q/aview/331/176.html
【暮らしの営みと信仰で守られてきた景観『石貫安世寺地区』】(玉名市公式ウェブサイト)
https://www.city.tamana.lg.jp/q/aview/178/11810.html
【熊本県立装飾古墳館】
https://kofunkan.pref.kumamoto.jp/
1 Comment
『トンカラリン』ってのも有りますね