一畑バス(いちばたバス)  島根県松江市西川津町1656-1

一畑電気鉄道から島根県東部の松江・出雲地区の乗合バス事業を分社する目的で設立。

一畑バス株式会社(いちばたバス、Ichibata Bus Co.,Ltd.)は、島根県松江市(旧八束町・旧宍道町・旧東出雲町を除く)、出雲市(旧平田市・旧斐川町を除く)、鳥取県境港市で乗合バス、貸切バスを運行する事業者で、一畑電気鉄道(持株会社)の傘下にある。本社は島根県松江市西川津町1656-1。

歴史
1999年8月27日 一畑電気鉄道から島根県東部の松江・出雲地区の乗合バス事業を分社する目的で設立。
2000年4月1日 一畑電気鉄道から島根県東部の松江・出雲地区の乗合バス事業を譲り受けて営業開始。なお、貸切バス事業は一畑電気鉄道(観光部)が引き続き運営していた。
2001年4月1日 松江管内の美保関町(現・松江市)の路線と隠岐汽船接続バスの七類境港線を廃止。現在は美保関町内を美保関町民バス(現・松江市コミュニティバス(美保関コミュニティバス))が、七類境港線を日ノ丸自動車が隠岐汽船接続バスの米子七類線として運行。出雲管内の出雲市内循環線の運行を開始。
2002年10月1日 出雲管内の大寺線、外園線、根波線を廃止。現在はスサノオ観光が運行。(運賃は変更なし)
2003年4月1日 出雲管内の平成温泉線、寿生病院線を廃止。平成温泉線をスサノオ観光に、寿生病院線を谷本ハイヤーに譲渡。
2007年4月1日 松江管内のまつえウォーカー、松江市コミュニティバス(島根コミュニティバス、鹿島コミュニティバス)、四季ヶ丘線、平成ニュータウン線、東高校線、八重垣線、ソフトビジネスパーク線、商業高校線、病院線を廃止し、まつえウォーカー以外の市内路線は松江市交通局に、島根コミュニティバスは日本交通に、鹿島コミュニティバスは八海タクシーにそれぞれ移管。同時に法吉ループ線を減便・系統変更、朝日ヶ丘・免許センター線を系統変更。出雲管内の小田線(知井宮経由)を廃止、田儀線(9号線経由)の小田車庫から越堂(こえどう)までの区間を廃止し、小田線(9号線経由)に変更。
2007年5月1日 出雲管内の大社線(島根ワイナリー・古代出雲歴史博物館経由)の運行を開始。
2008年6月19日 出雲管内の市内循環線をゆめタウン出雲経由に変更。
2009年4月1日 出雲管内の市内循環線を減便。(運行経路などは変更せず)
2010年9月1日 「斐川インター」停留所新設に伴う高速バスダイヤ改正(一部)
2011年4月1日 松江管内の法吉ループ線、朝日ヶ丘・免許センター線を松江市交通局に移管。
2015年4月1日 松江一畑交通、出雲一畑交通から大型貸切バス事業を譲り受けて貸切バスの営業開始。
2015年9月30日 この日をもって高速バス「松江~尾道・福山線」、「松江・出雲~福岡線」の運行から撤退する。「松江~尾道・福山線」は中国バスの、「松江・出雲~福岡線」はJRバス中国のそれぞれ単独運行となる。また、中国ジェイアールバスの高速バス「出雲神戸線」、「出雲名古屋線」の予約受付業務の受託からも撤退する。
2016年3月16日 この日より、高速バス「出雲 – 鳥取線」を日ノ丸自動車との共同運行で開業。
2017年2月28日 – この日をもって、高速バス「出雲阿國号」の運行・予約受付業務から撤退する。翌日からは、中国ジェイアールバス・西日本ジェイアールバスが昼行を「出雲エクスプレス京都1〜4号」に、夜行は「出雲縁結びドリーム京都1・2号」にそれぞれ名称を変更して運行を継続する。
2017年4月1日 松江・出雲両管内の路線・ダイヤを大幅に変更。松江管内は松江市内線の新設と全路線を減便。出雲管内は出雲市内循環線・うさぎ線を廃止し、前者は既存路線のルート変更や起終点の変更により補完、後者は出雲観光タクシーに移管。
2017年8月4日 この日より、高速バス「出雲 – 鳥取線」を「松江 – 鳥取線」に短縮。
2018年4月1日 松江管内の片句線を廃止し、鹿島コミュニティバスに移管。
2019年2月28日 この日をもって、高速バス「松江 – 鳥取線」を廃止。
2019年4月1日 松江管内の御津線の起終点を変更。同時にマリンゲート線をマリンプラザ前まで延伸し、マリンプラザ線に改称。
2020年10月1日 日ノ丸自動車松江線の廃止に伴い、荒島線の運行を開始。一部経路や運賃の変更あり。
2021年
5月29日 松江・出雲圏域の路線バスにおいてICカード「ICOCA」を導入[5][6]。全国相互利用サービスに対応した交通系ICカードが利用可能となる[5][6]。
10月1日 ICOCA定期券の発売を開始[7]。
2022年9月30日 この日をもって島根県共通バスカードの販売を終了。
2022年10月1日 松江管内の松江市内線を廃止。恵曇線の高専系統の便を松江しんじ湖温泉駅経由に変更。
2024年3月31日 この日をもって島根県共通バスカード・優待バスカードの利用を終了。払い戻しは2027年(令和9年)3月31日まで。
2024年4月1日 松江管内の恵曇線の高専系統の便を県民会館前を経由しないルートに変更。松江市交通局と共通の金額式ICOCA定期券を導入。土日祝ワイドフリー制度、環境(エコ)定期制度、共通ファミリー定期券制度を廃止。
2024年8月1日 出雲管内の須佐線の一部の便を須佐神社前まで延伸。
2024年10月1日 松江管内の大東線、荒島線、御津線を廃止し、雲南市民バス、御津コミュニティバスに移管。荒島線は松江市交通局とイエローバスの既存路線で補完。マリンプラザ線を松江駅行きの初便を除き、マリンプラザ – 川津(松江市交通局バス停)に区間短縮し減便。生馬が丘線を黒田町井手の内経由に変更。他の路線も運行間隔の変更により減便、一部のバス停を廃止。
2024年10月1日 高速バス広島三次・松江線「グランドアロー号」の松江しんじ湖温泉駅バス停を廃止し、全便松江駅発着に変更。
2024年10月1日 高速バス大阪松江・出雲線「くにびき号」を延伸し、一畑バス出雲営業所発着に変更。
各営業所(車庫)所在地
本社
島根県松江市西川津町1656-1
本社恵曇車庫
島根県松江市鹿島町武代229-2
本社島根車庫
島根県松江市島根町加賀
本社美保関車庫(美保関バスターミナル)
島根県松江市美保関町下宇部尾556-1
本社八雲車庫(八雲バスターミナル)
島根県松江市八雲町東岩坂88
本社玉造車庫
島根県松江市玉湯町玉造1020-1
出雲営業所
島根県出雲市上塩冶町390-1
出雲営業所須佐車庫
島根県出雲市佐田町反辺1586-35
出雲営業所大社車庫(出雲大社バスターミナル)
島根県出雲市大社町杵築東273
出雲営業所日御碕車庫
島根県出雲市大社町日御碕485-1
小田線は本社・営業所を起点とするダイヤのため、駅構内に待機スペースがあるのみ。

一畑電気鉄道時代は、鳥取ナンバー、広島ナンバーも存在したが、現在は島根ナンバーのみとなっている。

主なターミナル・乗継停留所
米子駅(高速バス岡山線のみ)
境港駅(隠岐汽船接続バスのみ)
七類港(隠岐汽船接続バスのみ)
松江駅
松江しんじ湖温泉駅
県民会館前
乃木駅
美保関ターミナル
マリンプラザ前
八雲車庫
恵曇
春日南
玉造温泉
川津
JR出雲市駅
電鉄大社駅
出雲大社バスターミナル
JR小田駅
出雲須佐
路線
高速バス
詳細な運行案内は各路線の記事並びに#外部リンクの一畑バスサイトを参照のこと。

くにびき号(出雲・松江 – 大阪)
ももたろうエクスプレス(出雲・松江・米子 – 岡山)
グランドアロー号(松江 – 広島)
みこと号(出雲 – 広島)
かつて運行されていた高速バス
出雲路号(松江・出雲 – 福岡)
2015年9月30日の運行をもって終了。翌10月1日から「出雲ドリーム博多号」(出雲・松江 – 福岡)と改称して中国ジェイアールバスの単独運行となる。(2016年3月26日よりJR九州バスとの共同運行になった。)
クロスウェイエクスプレス(松江 – 尾道・福山)
2015年9月30日の運行をもって終了。翌10月1日から中国バスの単独運行(米子・松江 – 尾道・福山)となる。(中国バスも2016年11月13日の運行をもって終了。路線廃止。)
出雲阿國号(出雲・松江 – 京都)
2017年2月28日の運行をもって終了。翌3月1日から「出雲エクスプレス京都号」(夜行便は「出雲縁結びドリーム京都号」と改称して中国ジェイアールバス・西日本ジェイアールバスの運行となる。
オオクニヌシ号(松江 – 米子 – 鳥取)
2016年3月16日の運行開始当初は出雲 – 松江 – 米子 – 鳥取であった。2017年8月4日から松江 – 米子 – 鳥取に短縮。2019年2月28日の運行をもって終了。(他社への運行移管などは一切なく、路線廃止。)
スサノオ号(出雲・松江 – 東京)
2020年9月30日の運行をもって終了。翌10月1日から中国ジェイアールバスの単独運行となる。
隠岐汽船接続バス
詳細な運行案内は#外部リンクの一畑バスサイトを参照のこと。

松江 – 七類線(隠岐汽船接続バス)
松江駅 – 七類港
フェリー接続便はフェリーターミナル前、レインボー接続便は接岸岸壁での乗降となる。隠岐汽船欠航時は全便運休となる。
松江 – 境港線(隠岐汽船接続バス)
松江駅 – 境港
フェリー接続便はJR境港駅前、レインボー接続便は接岸岸壁での乗降となる。隠岐汽船欠航時は全便運休となる。
かつて運行されていた隠岐汽船接続バス・松江境港シャトルバス
松江 – 加賀線
松江駅 – 加賀港
隠岐汽船が加賀港への寄港を廃止したため、接続バスも廃止された。
松江境港シャトルバス
松江しんじ湖温泉駅 – 国宝松江城大手前 – JR松江駅 – 由志園 – JR境港駅
2021年3月31日の運行をもって終了。翌4月1日に廃止。

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