南禅寺、天授庵、金地院 Temples of Nanzenji, Tenjuan and Konchi-in
0:00 南禅寺三門
0:35 南禅寺三門の楼上からの眺め
2:19 南禅寺境内の紅葉
3:20 天授庵(南禅寺の塔頭の一つ)
6:20 金地院(南禅寺の塔頭の一つ)
——————————————
■南禅寺
名称:南禅寺
山号:太平国南禅禅寺
寺格:五山の上
宗派:臨済宗南禅寺派
本尊:釈迦牟尼仏
前身:禅林寺殿(亀山天皇が造営)
開山:無関普門
評価:南禅寺の武家面(ぶけづら)—–武家の信仰が篤いため
場所:〒606-8435京都府京都市左京区南禅寺福地町
アクセス:
京都市営地下鉄:「蹴上駅」下車しトンネル「ねじりまんぽ」を
抜けて徒歩10分
市バス:東天王町下車または南禅寺・永観堂道下車、徒歩10分
1264(文永元年)亀山天皇が母の大宮院の御所として禅林寺殿を造営
1292(正応5年)伽藍の整備が本格化する
1293(永仁元年)仏殿(金剛王宝殿)落成
1299(永仁7年)亀山天皇宸翰「禅林寺御起草文案」が執筆され歴代住持選任規定に
1334(建武元年)京都五山の第一位となり後、足利義満により五山の上へ
1573~1592(天正年間)方丈建立:大方丈と小方丈からなる
1611(慶長10年)大方丈として旧正親町院御所の宸殿が下賜・移建される
———————————————
■天授庵
京都屈指の格式を持つ南禅寺の中でも最も由緒のある寺院
https://www.youtube.com/channel/UCPwJksEJotEnEkKxjuww84A?sub_confirmation=1
名称: 天授庵(てんじゅあん)
場所: 〒606-8435 京都府京都市左京区南禅寺福地町86-8
交通: ・京都市営地下鉄 東西線蹴上駅下車徒歩10分
・京都市バス 東天王町下車か南禅寺・永観堂道下車徒歩10分
・車 京都東ICより三条方面へ約6km
創建: 1340年(暦応3年)
概要: 南禅寺開山の第一世大明国師こと無関普門禅師を奉祀する開山塔
場所: 京都府京都市左京区南禅寺福地町86-8
特徴: 枯山水庭園(東)と池泉回遊式庭園(南)の2種類の庭を持つ。
紅葉の名所として有名で毎年秋にライトアップあり。
【略歴】
1339年(暦応2年)南禅寺第15世、虎関師練(こかんしれん)が開山塔建立
を上奏し9月15日に北朝初代の光厳天皇の勅許を得て建
設に着手。
1340年(暦応3年)天授庵開創
1447年(文安4年)4月2日、南禅寺の大火で類焼
1393年(明徳4年)南禅寺大火で類焼
1467-77年の応仁の乱で焼失
1602年(慶長7年)、細川幽斎(藤孝)によって再建
———————————-
■金地院
所在地:〒606-8435 京都府京都市左京区南禅寺福地町86-12
電 話:075-771-3511
拝観時間: 8:30~17:00(12~2月は8:30~16:30)
アクセス:市営地下鉄東西線、蹴上駅下車で徒歩5分。
【概要】
金地院は応永年間(1394~1428年)に大業徳基(たいごうとくき)が室町幕府第4代将軍、足利義持の帰依を受け洛北の鷹峯に創建し、1605年(慶長10年)頃、南禅寺の中興開山である以心崇伝(いしんすうでん)が南禅寺に移して再興しました。小堀遠州を起用して茶室・八窓席(はっそうのせき)や鶴亀(つるかめ)の庭を造営した。鶴亀の庭は作庭の詳細な記録が残り完成度の高さから国の特別名勝に指定されています。以心崇伝の外交記録「異国日記」2冊を含め多数の重要文化財を所蔵しています。
名称:金地院(こんちいん)
開山:大業徳基(たいごうとくき)
所属:南禅寺の塔頭(たっちゅう)
本尊:地蔵菩薩
🔳見どころ
【方丈】
以心崇伝が江戸幕府第3代将軍、徳川家光より伏見桃山城の一部を賜り移建したもので襖絵は狩野探幽、と狩野尚信が描いたもの。正面に「布金道場」と大きく書かれた額は山岡鉄太郎の筆による。
【開山堂】
以心崇伝の塔所であ後水尾天皇の勅額を掲げ左右両側には十六羅漢像が安置する。
【明智門】
1582年(天正10年)、明智光秀が母の菩提のため、黄金千枚を寄進して大徳寺に建立したもので明治初年、金地院に移建された。
【弁天池】
元東照宮と開山堂の中間(現在は竹林)に池庭があり、中島に弁財天が祀られていたのを明治初年、そのまま現在の場所に移した。
【東照宮】
重要文化財。南禅寺の中興開山である以心崇伝が徳川家康の生前の依頼により家康の遺髪と念持仏を譲り受けて造営したもの。創建当初は諸堂完備して豪華さは日光東照宮に並ぶものであった。現存の拝殿、石ノ間、本殿などは京都にのこる唯一の権現造り様式。拝殿天井の鳴き龍は狩野探幽が描き、三十六歌仙の額は土佐光起が描いたもので歌は青蓮院宮尊純法親王の筆跡である。
【鶴亀の庭】
特別名勝。1630年(寛永7年)、小堀遠州が作庭した。桃山時代の風格を備えた江戸初期の代表的枯山水で古来、名声が高い。その広さと豪壮なデザインは枯山水庭園として群を抜いている。前面の白砂は宝船を象徴すると同時に海洋を表す。長方形の大きな平面石は東照宮の遥拝石で、その右が鶴島、左が亀島。中間には群仙島をかたどる石を点在させ、前方には崖地を利用して蓬莱石組を立てている。背景の大刈込は幾重にも折り重なる山々で、奥深い山や谷を表している。
茶室 八窓席(はっそうのせき)=重要文化財
🔳歴史
1394~1428年(応永年間) 大業徳基(たいごうとくき)が鷹峯で開創
1605年(慶長10年)南禅寺の中興開山、以心崇伝(いしんすうでん)が南禅寺に移築
1628年(寛永5年)頃、東照宮を建立