宇佐神宮参拝記(7) 八の謎:宇佐神宮八坂神社と八幡神の起源

上宮を下ると、古くは御炊殿と呼ばれ、神前に供える食事を作っていた場所である下宮があります。
小椋山を巡って出口に向かうと、八坂神社が見えてきます。立札には『養蚕神社、八坂神社 祭神須佐之男命と記されています。

疑問なのは、秦氏とスサノウの関係が史料に明確に記されていないにもかかわらず、なぜこの地に祀られているのかという点です。
養蚕神社は秦氏ゆかり、八坂神社は高句麗系で、そのつながりは渡来系氏族とも言えます。
宇佐神宮には多くの境内社・境外社があり、全ての関係性を解明することは困難ですが、八坂神社が重要な役割を担っていたことは間違いありません。
八つの頭を持つ八岐大蛇、そして八坂神社。八幡神の起源を辿る上で、「八」という数字が頻繁に登場することは、単なる偶然と言えるでしょうか。もしかすると、この数字には深い意味が隠されているのかもしれません。

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