(第2話) 爽快!夏の北海道 中年夫婦のんびり自転車旅2023 釧路➡霧多布編

三回目の北海道サイクリング(2023)。
• 総走行距離:668km
• 獲得標高:3690m

ルート:帯広 釧路 霧多布 根室 納沙布岬 標津 知床 網走 女満別

自転車を組み立て空港を出て走り始めた途端に、肌が北海道の空気を吸収し、広大な大地を目にし、体が喜んでいるのがわかります。麦、じゃがいも、コーン、玉ねぎなどの畑、牛、馬、飼料のにおい等など。南国にシュガー(さとうきび)ロードあらば、北国にコーン(とうきび)ロードありなどと心の中でつぶやく。海沿いではちょうど昆布のシーズンとのことでいたるところで昆布を干している最中でした。森の中を走っていても昆布の香りがしきて、ああ、もうすぐ人里だ、海岸線だとわかる程です。ちなみに昆布盛と昆布森という地名がありましたが、それぞれ違う場所です。地名といえば響き的に印象に残ったのが馬主来(パシュクル)と火散布(ヒチリップ)。
道東は熊の出没数も多いようなので、念のため熊用スプレーを購入し出発地点の帯広に郵送しサイクリング中すぐに使えるような状態で携行。必要な時は迅速に使えないと意味がないので、西部劇のガンマンよろしく取り出して素早く構える練習を数回行いました。熊出没目撃の看板も根室近辺で5か所以上目にしました。熊が出そうな道ではベルを鳴らして走り、警戒しながらも同時に自然の深さ美しさを感じ、きつい登り坂を上っていると、もうなるようになれ!とやけくそな気分になってしまうこともあったのですが、すぐ我に返ります。鹿は数えきれないほど目にしキツネも10匹くらは目にしました。痛!と脚を見るとハエが止まって血を吸っている。調べてみたら、牛や馬の血も吸うサシバエというハエで家畜を飼育している周辺で多いそうです。道東を旅し、自然の雄大さと同時にかつてはにぎわった街の老いゆく寂しさのようなものを感じました。。釧路は駅前でさえ空きテナントが多くありました。来る前は帯広、釧路、根室の位置関係さえはっきりわかっていなかった道東、花形の美瑛や富良野、札幌とはまた違った魅力のあるエリアでした。

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