みちのく民話伝承、尾崎神社の宝剣伝説、三陸のエクスカリバーと日本武尊

日本武尊を祭神とし、古くからこの地の人々の信仰をあつめている尾崎神社の本宮は、釜石市の平田駅から東に尾崎半島の山道をおよそ4km行ったところにある。

尾崎神社の創建については、定かではないが、日本武尊の伝説を伝え、また古くから海の神として信仰をあつめていたようで綿津見神をも祭神として祀っている。日本書紀には蝦夷を平定し、蝦夷の王に「吾は是、現人神の子なり」と告げたと記されている。これらのことから、当初は土俗的な自然崇拝の地であったものが、大和朝廷の勢力伸長とともに、日本武尊が祭神となったと考えられる。

尾崎神社には「奥の院」「奥宮」「本宮」があり、近郷近在の人々からは「おさきさん」の愛称で親しまれ、今も漁業、商業、農業、工業を営む人々から篤く信仰されている。

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