マンションのごみ集積所で出会った保護猫 人懐っこくて食欲旺盛な猫が突然3匹の子猫のママに

マンションのごみ集積所で出会った保護猫 人懐っこくて食欲旺盛な猫が突然3匹の子猫のママに

X(旧Twitter)ユーザー@CandSandGDMさんが保護した猫は、ある大きな責任を抱えていました。
写真の猫は、そのときに保護したににちゃんです。保護から4日ほど経っていましたが、すぐにお風呂に入れるのはかわいそうで、まだ汚れが残っていたのだとか。その日の出会いから6年の月日がたち、7才になったににちゃんはキレイな白猫へと成長していました。

現在のこちらの写真は、キャットタワーの組み立てを眺めていたときのものなのだとか。保護から現在に至るまでの、ににちゃんの物語を紹介します。

飼い主さんはどこ? ごみ集積所で人懐っこい猫を発見飼い主さんとににちゃんの出会いは、仕事から帰宅したときにおとずれたといいます。

飼い主さん:
「マンションのゴミ集積所に、見慣れない灰色の猫がうずくまっていました。その猫は声をかけるとすぐに『なーん』と鳴いて寄って来て、足元にくっついて甘えてきたのです。
そこからゴハンで誘導すると、その猫は少々の戸惑いを見せながらも玄関から家の中へ入ってきてゴハンを完食し、簡易ベッドを作るとちゅうちょもなくそこで寝てしまったのです。
『こんな人に慣れた猫なら、迷子か捨てられたに違いない』と思い、警察や保健所に問い合わせたり、迷子猫の掲示板を探したりしましたが、どこにもこのコの情報はありませんでした」

そして、飼い主さんは家族に迎えることを決意。2月2日に出会ったので「にに」という名前をつけたそうです。

飼い主さんが感じた違和感と、ににちゃんの出産当時、飼い主さん家族は猫と暮らすのが初めてだったので、獣医師さんに相談しながらお世話をしていたといいます。

飼い主さん:
「保護して1カ月ほどたったあたりから、ににちゃんが太り始めました。獣医師からはダイエットするようにと言われ、私たちはゴハンの量を計り、少なめの量をあげることに。でも、『なんか変だな……』という違和感が。
同じ頃、ににちゃんはやたらと衣装ケースの中に入るのが好きになり、大好きなひなたぼっこを早めに切り上げて、気づくと衣装ケースに潜り込んでいました」

そんなある日、飼い主さんの仕事が終わると家族から驚くようなメールが届いたといいます。

「ににちゃんが子猫を生んだ!」

初めての子育て! ににちゃんはいいお母さんにそのときに生まれたのが、まめちゃん、まろくん、うずらちゃん(ともに取材当時6才)です。

飼い主さん:
「ににちゃんは計4匹の赤ちゃんを産みました。残念ながら1匹は生後3日で亡くなってしまいましたが、ににちゃんは子煩悩で、3匹の素晴らしいお母さんになりました」

ににちゃんは、ときどき飼い主さんに子どもたちの遊び相手をしてもらいながらも、ミルクや排せつのお世話を手助けもなしで完璧にこなしたのだとか。

飼い主さん:
「保護当時と現在の写真を見比べると、家に来たときのににちゃんは本当に疲れていたのだなと思います。表情もまだ暗くて、ちょっと緊張した顔をしています。今はすっかり甘えん坊のキレイな白猫になりました。いつも目がキラキラしています」

子どもたちの離乳後に避妊手術をしたににちゃんは、あっという間に子離れしてしまい、以前ほど心配性のお母さんではなくなったのだとか。3匹の猫たちを温かく見守り、飼い主さんに甘えながら暮らしているそうです。

写真提供・取材協力/@CandSandGDMさん/X(旧Twitter)
取材・文/小崎華
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年6月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。

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