ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.07.16 13:04
コロンビアで軍人36人を救って片脚を失った爆発物探知犬が英雄として賞賛されている。
米CBSによると、コロンビア軍当局は13日に交流サイト(SNS)を通じて「コロンビア北東部アンティオキア州で軍の偵察作戦中に爆発物探知犬の『サンソン』が地雷を発見した。地雷が爆発しサンソンは片脚を失ったがもっと大きな悲劇を防いだ」と明らかにした。
田舎の村の散策路で見つかったこの地雷はコロンビア反政府組織の民族解放軍(ELN)が設置したものだった。散策路は地域住民がしばしば行き来する所で、軍人だけでなく民間人まで危険にさらされる状況だった。
地雷を感知したサンソンはこれを作動させて破壊し、その過程で片脚を大きく負傷した。サンソンは血を流しながらどうにか体を引きずって自身のトレーナーである軍人の元へ戻ってきたという。
サンソンは病院に運ばれ手術を受けたが、片脚を切断しなければならなかった。命は取り止めたが今後爆発物探知犬として現場に出て行くことはできなくなった。
軍当局は「われわれの英雄サンソンはこの地域にいた軍人36人と民間人の命を救った。これ以上服務できなくなったがサンソンの勇猛さと犠牲精神は彼が守ったすべての軍人の記憶の中に永遠に残るだろう」とした。
コロンビアの武装勢力ELNはコロンビア政府と戦っているテロ組織で、6000人ほどの組織員がいる。
今回の地雷爆発は同地域でロバの体に取り付けられた爆弾が爆発して軍人1人が死亡し2人が負傷してから2日ぶりのことだった。この事件にもELNが関与しているとみられる。
