ナッシュ、「nosh DOG」でペット市場に参入 初速に手応え
冷凍宅配食サービス「nosh(ナッシュ)」を提供するナッシュは今年4月、新たにレトルトタイプの犬用健康食ブランド「nosh DOG(ナッシュドッグ)」の販売を開始した。メルマガや「nosh」のマイページ上で情報を発信して、利用を促進した。初速は順調で手応えを感じているという。
「nosh」では、管理栄養士と専属のシェフが開発した糖質30グラム以下、塩分2.5グラム以下の栄養価を満たした冷凍弁当を販売している。
「昨今、栄養価に配慮した高付加価値のドッグフード市場が拡大しており、よりペットの健康を重視する傾向にある。実際に『nosh』を利用しているお客さまから、愛犬用の食事も販売してほしいという声を多数いただいていた。このような背景から、人だけでなく大切な家族である愛犬の健康も守るため、ペット専用の新ブランドを立ち上げた」(広告部 広報/PR課)と経緯を話す。
ナッシュは他社との差別化について、①「nosh」の経験を活用 ②ビーフカレーやビーフライスなどの人間食と同程度の食事を提供 ③スケールメリットを活用する――ことなどを挙げている。
「nosh DOG」では、「nosh」と同じ品質の食材を使用し、愛犬の健康を維持できるように配慮している。ペットやペットの食事に詳しい専門家に意見を聞き、シェフがヒューマングレード(人が食べても安全な品質の製品)のペットフードを調理している。
▲レトルトタイプの犬用健康食を提供するブランドを始動
「カレーライスやビーフライスなど人間の食事のようなバラエティーに富んだメニューを多数用意している。例えばだが、今日は飼い主と愛犬が同じような食事を食べることもできるだろう。このような情緒的な価値はあまり他社では発信していないと思っている。食材も『nosh』と同じ業者から仕入れており、一括して仕入れることで、価格面もより抑えて販売することができるだろう」(同)と話す。
現在、商品数は約30種類を展開しており、将来的には2倍の60種類にまで拡大していくことを目指す。プロモーションについては検討中だという。
「YouTuberに依頼するとしても、やはりドッグフードなので、犬に食べてもらう必要がある。犬のことを投稿するYouTuberに依頼したとしても、果たしてそのチャンネルを見ている人はみんな犬を飼っているのかというと懐疑的だ。犬を飼えない人が癒し目的で動画を見ているケースもあると思っており、そうなるとミスマッチになってしまう」(同)と懸念点を話す。