(CNN) 人類が最も早くに飼育していた鳥は、長い刃物のような足指から「世界一危険な鳥」と呼ばれることが多いヒクイドリだったのかもしれない。

ヒクイドリは陸生で攻撃性が高く、その外見はしばしば恐竜と比較される。家畜化の候補としては意外な存在だ。

だが、近年の研究でニューギニアの狩猟採集民が使っていた岩窟住居2カ所から出土した1000個以上の卵の断片の化石を調査した結果、初期人類はヒクイドリの孵化(ふか)前の卵を収集し、成鳥になるまで育てていた可能性があることが判明した。ニューギニアはオーストラリアの北方に位置する大きな島で、東半分はパプアニューギニア、西半分はインドネシアの一部を構成している。

ヒクイドリのひな/Courtesy Andrew L. Mack
ヒクイドリのひな/Courtesy Andrew L. Mack

「この行動は鶏の家畜化の何千年も前に起きていた」。こう指摘するのは、ヒクイドリに関する研究論文の筆頭著者を務めた米ペンシルベニア州立大のクリスティーナ・ダグラス氏だ。

「しかも普通の小さな家禽(かきん)ではない。巨大で怒りっぽい飛べない鳥であり、人間を切り裂くことができる」(ダグラス氏)

研究チームによると、ヒクイドリは攻撃的な行動に出ることもあるが(米フロリダ州では2019年、男性1人がヒクイドリに襲われ死亡した)、一方で「刷り込み」を起こしやすく、孵化後に初めて見たものに愛着を抱く性質を持つ。つまり、世話をして成鳥のサイズまで育てるのは難しいことではない。

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