
我が家の愛猫マルとオレオ
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「マル」と「オレオ」が我が家に来たのは2019年7月10日のことでした。
大阪に住んでいた夫の母、義母は当時、猫の保護活動をしていました。すでに義母宅には保護した猫が5匹いました。そこへ新たに保護した猫が、4匹の子供を産んだのです。その生まれたての赤ちゃん猫の動画を義母が送ってくれました。その中の一匹の黒猫に一目ぼれしてしまいました。なんて可愛いのだろう。それが「マル」くんでした。
あまりにも可愛くて「今日の動画か写真を送ってください」と毎日、義母におねだりしたほどです。そんな様子に夫も「それほど可愛いのだったら、ウチで飼えば?」と言ってくれました。しかし、10年ほど前、飼っていたアメリカンショートヘアの8歳の猫を失った苦い思い出が残っていました。「無理、無理」と一度は否定しました。それでも「この子たちがいたら、どれだけ幸せだろう」という思いの方が勝ちました。義母に「あの黒猫、私が引き取ります」と伝えると「猫は2匹で飼った方が楽よ」とアドバイスされました。どの子をパートナーにしようかとずっと悩み、連れて来る当日に決めたのが、唯一メスだった「オレオ」ちゃんでした。
大阪と東京の中間、名古屋までスタッフの女性に引き取りに行ってもらいました。最後に生まれたので、小さくてどんくさいけど可愛い「マル」と、賢くて運動神経が抜群の「オレオ」は本当にちょうど良いコンビです。19年6月3日生まれなので、現在は6歳。人間だと40歳ぐらいになりました。それでも可愛くて仕方なく、連日私のブログに彼らの写真を上げています。
それを見て「まとめて本を出しませんか?」という話が舞い込みました。猫はとても人見知りで、夫か私しか写真を撮らせません。表紙だけプロに撮ってもらうことになり、自宅で撮影して20年12月に写真集「マルとオレオと藤あや子」(世界文化社)を出しました。実は、亡くなった義母の形見の着物姿で彼らを抱いて撮影に臨みました。案の定、気の弱いマルが、照明にビビッて着物におしっこを漏らしたのには参りました。
この夏、仲間が1匹増えました。自宅の庭にごはんを食べに来ていたオス猫「じゃこ天」くんです。異常に暑い夏でしたが「ハァハァ」と言っていたので心配になり、病院に連れて行きました。幸い病気はなく、ウチで飼うことになりました。実は「マルオレ」が来た翌年の20年から「保護猫活動」を手伝っています。秋田県の「ワンニャピア」という保護施設を見学に行った時、きれいな施設にいる猫を見て「ここの猫は幸せですね」と感想を漏らしました。すると館長は「いいえ、この子たちは家族と一緒に暮らすことが一番の幸せです」と言ってました。確かに「マルオレ」を見ていると、そうなのかもしれないという気がします。一匹でも多く、幸せにしたいと思っています。
◇藤 あや子(ふじ・あやこ)1961年(昭36)5月10日生まれ、秋田県角館町(現・仙北市)出身の64歳。民謡歌手として活動後、87年に村勢真奈美の芸名で「ふたり川」でデビュー。89年、藤あや子に芸名を変え「おんな」で再デビュー。92年「こころ酒」で日本有線大賞を受賞、第43回NHK紅白歌合戦に初出場、21回出場している。新曲「想い出づくり」など「小野彩(このさい)」のペンネームで作詞・作曲も行う。
