shutterstock_2650476135(大).jpeg
Photo:Photo Agency/Shutterstock※写真はイメージです

米最大級のアートフェア「アート・バーゼル・マイアミ・ビーチ」が12月3日から開催された。5日から始まった一般公開で、一際注目を集めたのが「人面ロボット犬」の展示。テック界でお馴染みの顔が並んだ。

ロボット犬にイーロン・マスクの顔面

今年のアート・バーゼル・マイアミ・ビーチには、世界44の国と地域から約280のギャラリーが参加した。2025年から新たに設けられたデジタルアートのセクション「Zero10」では、 Beeple(ビープル)のインスタレーション作品《Regular Animals》が話題になった。

透明の囲いの中には、四足歩行のロボット犬が放たれ、ちょこちょこと歩いたり、伏せたり、前足を伸ばして背伸びしたような仕草を見せたりしている。その頭には、イーロン・マスクやマーク・ザッカーバーグ、ジェフ・ベゾスといったテック界の重鎮たちの顔が乗っている。アンディ・ウォーホルやパブロ・ピカソ、そしてBeeple自身もいる。

その顔は、異様なほどリアル。皮膚の質感、ひげの1本1本の生え方まで“自然”だ。それが四足歩行のロボットにアンバランスなサイズ感で乗っているのが、見ていてなんとも“不自然”な感覚になる。

大富豪たちが四足歩行で“ウンチ”

ロボットは時折、お尻を地面につけ、頭を後ろに反らせる。背中には「POOP(ウンチ)」の文字が表示され、独自の画像を排出(印刷)する。SNSに投稿された数々の動画では、ロボットが“排泄”するたびに、驚きや笑いの声があがっていた。

BeepleはCNNの取材に対し「私たちは未来への準備ができていない」と答える。「ロボットたちは絶えず写真を撮り、性質が異なるレンズを通して世界を再解釈している」

ロボットの胸部分にはカメラがついており、アンディ・ウォーホルの顔をつけたロボットはアンディ・ウォーホル風の画像を、ピカソの顔をつけたロボットはピカソ風の画像を“排泄”するという。

イーロン・マスクやマーク・ザッカーバーグなどについては、「彼らは非常に強力なアルゴリズムを掌握しているため、私たちの世界を見るレンズは、彼らが望む形により一層歪められている」と説明する。

「世界をどう認識するかは、いまや彼らが決めている。多くの人々にとってそれが主要な情報源だ。多くの点で、彼らは一方的に、私たちの世界の見方を支配している」

過去には約75億円で落札も

Beepleは、アメリカのデジタルアーティスト、ジョセフ・ウィンケルマンの別名。NFTの販売で知られ、存命アーティストとしては世界3位の落札額を誇る。2021年、約5000枚のデジタル画像からなるコラージュ《Everydays, the First 5000 Days》が、英クリスティーズのオンラインオークションで約6935万ドル(当時約75億円)で落札された。

—fadeinPager—

A digital artist from South Carolina has released his new project — an art installation featuring autonomous robot dogs with hyper-realistic masks of public figures.

What You Need to Know is now streaming exclusively on @DisneyPlus. Stream now: https://t.co/1eQS0XFp5N pic.twitter.com/GQcP5ZekcN


— ABC News (@ABC) December 4, 2025

@ABC-Xより



—fadeinPager—

Ready for his closeup.

Discover ‘Regular Animals’ (2025) by @beeple at Zero 10 inside Art Basel Miami Beach. pic.twitter.com/rPIw2cPbAL


— Art Basel (@ArtBasel) December 3, 2025

キャプションテキストキャプションテキストキャプションテキストキャプションテキストキャプションテキストキャプションテキスト@ArtBasel-Xより

Write A Comment