
※個人情報保護のためユーザーさんの写真は掲載できず、イメージ写真を使用しています。
【活動報告】
介助犬と暮らす“2年間”がもたらした変化――あるユーザーさんの声より
先日、認定から約2年が経とうとしている介助犬ユーザーさんのお宅を訪問しました。久しぶりの再会でしたが、生活の様子を伺ううちに、私たちが改めて“介助犬の存在価値”を強く再認識させられる、胸に残る時間となりました。
まず驚かされたのは、介助犬自身の落ち着きぶりです。全く吠えず、留守番中もイタズラを一切しない、とても穏やかで賢い子。ユーザーさんも「本当に良い子ですよ」と何度も目を細めながら話してくださいました。しかし、今回の訪問で印象的だったのは、介助犬の存在の大きさもそうなのですが、特にユーザーさん自身の変化でした。
■「まずは、この子に好かれるために」
ユーザーさんのお話によると、ご自身は重度の障害があるため、介助動作の細かな指示出しが得意ではないとのことでした。そのため、介助犬との関係を築く最初の1年は、徹底して“お世話”に向き合ったそうです。
「自分のことを知ってもらうため、好いてもらうため、一生懸命世話をしていました。床を這いつくばって毎日世話をするのは正直とても大変で…でも、そのおかげで筋力と体力が戻ったようで、今年は一度も入院していないんです。介助犬のおかげで鍛えられましたね(笑)」
この言葉を聞いた時、人と犬が共に暮らすことそのものが“生活リハビリテーション”になるのだと実感しました。
■唯一の悩み――「披露」を求められるストレス
一方で、悩みもあるとお話しくださいました。
「外で会った人から『何ができるの?見せて!』と言われることが本当に苦手で…。僕は指示があまり上手くないので、とても見せられません。動物病院でも言われることがあって、外出が嫌になる時もありました。」
介助犬に関心を持っていただけること自体は本当にありがたいことです。ただ、珍しさからつい動作の披露を求められる場面がありますが、介助犬は“見せるための存在”ではありません。ユーザーさんは日々の生活を安全に、安心して過ごすために介助犬と暮らしています。そのため、こうした声かけが思わぬ負担やストレスにつながってしまうことも、実は少なくありません。
■「こんな自分でも介助犬と暮らしていいのだろうか…」
そんな不安を抱えながらも、ユーザーさんは続けてこう話されました。
「この子が来てくれたから、自分も何か返したくて。一生懸命お世話して恩返ししているつもりです。」
実際、外出時の介護サポートについても、自治体の厳しいルールがあり一瞬たりとも介助犬を見てもらえない場面が多く、それが寂しさにつながっていると話していました。しかし、最近はご近所の知人が散歩や外出をローテーションで手伝ってくれるようになったとのこと。
「みんなが応援してくれて、とても楽しく暮らせています。介助犬のおかげで人とのつながりも増えました。」
この“つながり”が、まさに介助犬がもたらした最も尊い変化の一つです。
■変わったのは身体だけじゃない。生活・心・社会とのつながりすべて。
訪問した私たちが何より嬉しかったのは、ユーザーさんが以前よりも圧倒的に積極的な生活を送られていることでした。
自ら近所に知人をつくり、困りごとを人に相談し、助けてもらう環境を自分で整えていく姿勢。
かつては一人で外出すら難しかった生活からは想像できないほどの前向きな変化です。
介助犬に話しかける時間も増え、「昔は独り言すら言わなかったのに、今はずっと話しています」と明るく笑う姿がとても印象的でした。
これこそがまさに、
・介助犬がもたらす“自立支援”の力
・生活リハビリテーションの効果
その象徴と言えるのではないでしょうか。
■最後に
介助犬の認定から2年。変わったのは“できる動作”ではなく、ユーザーさんの“生きる世界”そのものでした。体調の改善、人とのつながり、外出の増加、自信の回復――その全てが、介助犬と暮らす日々の中で育まれています。
こうした変化は、皆さま一人ひとりの温かいご支援があってこそ実現できています。小さな団体であっても、確実に“人生を変える支援”を届け続けられるのは、皆さまの応援のおかげです。
これからも、介助犬とユーザーさんのより良い未来のため、誠心誠意取り組んでまいります。どうか引き続き、応援をよろしくお願い申し上げます。
#みんなで届ける介助犬|介助犬と共に笑顔で暮らせる人を増やしたい。
目標金額:800万円
ご寄付募集期間:12月24日(水)23時終了
https://readyfor.jp/projects/kaijoken2025
