漫画『夜廻り猫』は、作者である深谷かほるさんが2015年、Twitter(現X)で連載をしたことがきっかけで誕生した。ストーリーテラーは猫・遠藤平蔵。涙の匂いを頼りに、「泣く子はいねが〜」と呟きながら夜の街を歩く。そして“涙の匂い”を嗅ぎつけると、平蔵はその元へ。そこにいるのは、人間や動物。時には亡き霊もいる。 “涙の匂い”の原因は、家族や学校、会社、恋人、孤独、永遠の別れなどさまざま。彼らはそれぞれに“痛み”を抱えているのだ。
平蔵はそんな彼らにそっと寄り添い、彼らの言葉に耳を傾ける。そして平蔵と出会った登場人物たちは、会話を通じて自らで何かに気づいてゆく。
深谷かほるさんを講師に迎えたワークショップ開催
2022年からスタートした「考えよう! 『ミライの地球』こども プレゼン・コンテスト」。第4回を迎えた2025年、KANEBO協賛のもと「FRaU×KANEBO こどもコンテストワークショップ 2025夏期講習」を実施。好評を博した夏に続き、第2弾「秋期講習」を11月29日に実施する。今回は『夜廻り猫』の作者・深谷かほるさんを講師として迎え、参加するこどもたちに、実演を交えながら絵の具の使い方や塗り方を解説してもらう。プロから直接テクニックを学びながらアートを楽しむ、またとないチャンスだ。
申し込みはこちらから。『夜廻り猫』©︎深谷かほる/講談社
そこで今回は、ワークショップの講師である深谷かほるさんの『夜廻り猫』の魅力を紹介。
『夜廻り猫』の名作をプレイバック。「猫との絆」をテーマにしたエピソードを紹介する。
乳がんを患った女性が公園で
乳がんの手術をした女性が、病院帰りに公園を通ると、1匹の仔猫がふらつきながら近寄ってきた。彼女はどうしても見過ごすことができず、動物病院へと連れて行く。 そこで医師から、猫には脳に異常があること、耳が聞こえていないことを告げられる。 彼女は仔猫をまおと名付け、家族として迎え入れることに。 しかし、脳に障がいもあれば耳も聴こえない猫だ。ジャンプもできないし、抱こうとすると大暴れ。女性はコミュニケーションがうまく取れないことに苦戦する。
思い描くような猫との生活とは程遠いものの、まおの日常を見ているうちに、女性はあることに気づく――。
