米女子ゴルフツアー メイバンク選手権最終日 ( 2025年11月2日    マレーシア クアラルンプール・クラブ=6536ヤード、パー72 )

最終ラウンド、プレーオフでバーディーを奪いガッツポーズする山下美夢有
Photo By 共同

 首位と8打差の11位で出た山下美夢有(24=花王)が7バーディー、ボギーなしの65で回り、通算18アンダーで並んだ3人によるプレーオフを制してAIG全英女子オープン以来のツアー2勝目を挙げた。最終ラウンドでの8打差逆転劇は今季最大差、日本勢のルーキーイヤー2勝目は18年の畑岡奈紗以来。今季の日本勢は年間6勝目を飾り、歴代最多となった。

  最後は7メートルのバーディーパットを決め、勝負を決めた。18番で行われたプレーオフの1ホール目。山下はカップ際で右に切れるラインを完全に読み切っていた。「プレーオフは初めてで緊張した。入れないとなと思って打った」。ティーショットを放った後、悪天候で中断。それでも集中力は切れない。他の2人がフェアウエーを外しても、山下は最後まで山下だった。

 ミラクルな逆転劇だった。出だしの1、2番を連続バーディーで勢いに乗る。5、10番とパー5でも着実にスコアを伸ばした。11番パー3はほぼホールインワンのスーパーショット。16番も80センチにつけた。後半も4つ伸ばし、クラブハウスリーダーで後続を待った。「一日が長かった。出る試合は全て優勝を目指しているので、勝ててうれしい」と笑顔で振り返った。

 最終日の8打差逆転は今季最大差。1メートル50と小柄で1Wの平均飛距離246・05ヤードは米女子ツアー全体の143位。一方でこの日も14分の12ホールでフェアウエーをキープする正確さを武器に最高峰の舞台で戦う。前日もスイングのリズム、テイクバックの位置などを修正し、アイアンショットを微調整。27パットとグリーン上の好調さともかみ合い「今日もパットが良かった」と笑った。

 次週は6日開幕のTOTOジャパンクラシック(滋賀・瀬田GC)が待つ。日本で開催される唯一の米ツアーだ。「久しぶりなので飼っている犬に会いたい」と無邪気に笑った。年間ポイントランクは3位に君臨。今季2勝の看板を引っ提げ、凱旋する。

 《歴代&国別最多》今季は山下が2勝、竹田麗央、西郷真央、岩井千怜、岩井明愛が1勝。日本勢の年間6勝は歴代最多となった。74年に樋口久子が米女子ツアーで初勝利して以降、87年(岡本綾子4、森口祐子1)、10年(宮里藍5)の5勝が最多だった。今季の国別でも韓国と並んで最多となった。

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