ペットと暮らせる特別養護老人ホーム「さくらの里山科」に新しい猫ちゃんが入居しました。保健所から引き取られた保護猫出身の男の子、ハッチです。推定8歳なので、ハッチと名付けました。

新入居猫のハッチ アイドルになること間違いなし! 先代ホーム猫のバトン受け継ぎ 入居者の生きる力に

ホームにやってきたばかりのハッチ(「さくらの里山科」で)

 ハッチを迎え入れた2-3ユニット(区画)では現在、ムギ、プリン、ミミの3匹の猫が暮らしています。いずれの猫ちゃんも、飼い主である入居者の部屋からあまり出てこないタイプなので、ユニットのリビングにはほとんど姿を見せません。5月までは、やはり保護猫出身のアオがリビングで暮らしていたのですが、今はそのようなわけでリビングに猫がいない状況なのです。

 「さくらの里山科」はユニット型というタイプの特養で、ホームの中がユニットと呼ばれる区画に分かれています。入居者の居室10室、リビング、キッチン、浴室、脱衣室、そして3か所のトイレで構成された、いわば10LDKのマンションのような構造のことをユニットと言います。

 そんな「さくらの里山科」の猫ユニットで暮らす入居者の方々は二つのタイプに分けられます。タイプ1は、愛猫と一緒に同伴入居された方。タイプ2は、猫を今は飼っていないけれど、猫と一緒に暮らしたいという方です。タイプ2の皆さんは、ほぼ全員、以前は猫を飼っていました。猫が大好きで、何代にもわたって数十年間飼っていたのだけれど、自分自身が年を取ったので、猫を飼うのを諦めた、という方々です。「さくらの里山科」の猫ユニットならば、もう一度猫と一緒に暮らせると期待して入居してきたのです。

 「同伴入居」という言葉は、まだ社会できちんと認められたものではありませんが、私たちは、ペットと一緒に避難する「同伴避難」という文言を参考にして、愛犬、愛猫と一緒に老人ホームに入居することを「同伴入居」と呼ぶようにしました。

 さて、タイプ2の入居者の皆さんのために、当施設では、同伴入居した猫、犬だけでなく、ホームの飼い猫、飼い犬もいます。ホームの飼い猫、飼い犬は皆、保護猫・犬です。飼い主さんと同伴入居した猫ちゃんたちも、ホームの飼い猫たちも、基本的には区別なく、ユニットの家族として一緒に暮らしています。

 しかし、繰り返しになりますが、2-3ユニットでは、同伴入居した猫ちゃんたちが、たまたま、部屋からあまり出てこない子ばかりなのです。ホームの飼い猫だったアオが5月に旅立ってからはリビングに猫がいない状態になってしまったことで、タイプ2の入居者の皆さんは猫と一緒に過ごすことができなくなってしまったのです。

 そこで保護猫のハッチを迎え入れることにしました。ハッチはとても人懐っこい子です。今はまだ、新しい環境に慣れてもらうために、ケージの中で暮らしていますが、職員がケージをのぞき込むと、ゴロゴロいって顔を近付けてきます。ケージの中に手を入れてなでると、大喜びしてくれます。リビングで暮らすようになったら、入居者の皆さんのアイドルになること、間違いなしです。

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