「秋の値上げラッシュ」です。10月1日から飲食料品のうち3000品目以上が値上げされ、ペットボトル飲料が200円台となります。上がり続ける物の値段に、買う側も売る側も頭を悩ませています。
少し肌寒さを感じた朝から一転、福岡市は最高気温29℃と汗ばむ陽気となりました。大濠公園には足こぎボートを楽しむ人や、ジョギングで汗を流す人など多くの人が訪れていました。
そうした人たちが水分補給のため自動販売機で購入していたのが、ペットボトル飲料です。メーカー各社が10月1日から、値上げを実施しています。例えば、500ミリから600ミリのペットボトル飲料は、税抜きのメーカー希望小売価格が180円から20円上がり、200円となりました。
3年ほど前までは140円で買えた自販機のペットボトルが「200円台」という時代に突入することに、利用者は。
■自販機を利用する人
「え、そうなんですか。すでに高かったから、これ以上高くなるのは結構困りますね。」
「200円になったら買いたくない。」
「どうしても、のどが渇いたから飲みますからね。なるべく節約はしますが。」
「主婦には高くて手が出なくなってしまいます。」
買う側だけでなく販売する側も、値上げに頭を抱えています。
■ゆめタウン博多・堀脇雅貴 食品次長
「全体的に価格が上がっておりまして、販売員にとっても心が痛く、どうやったらお客様に購入していただけるか、我々も考えているところです。」
帝国データバンクによりますと、主要な食品メーカー195社における飲食料品の値上げは3024品目に上ります。値上げが3000品目を超えるのは、ことし4月以来、半年ぶりのことで「秋の値上げラッシュ」となっています。
そのうち、2262品目と最も多いのが飲料や酒類です。次にパックご飯や餅などの加工食品が340品目、焼き肉のタレやみそなどの調味料が246品目などとなっています。原材料の高騰のほか、光熱費や人件費、物流費など様々なコストの上昇が要因となっています。