気高き地域猫の姿 最優秀 保護動物写真コン 羽咋の芝田さん

環境大臣賞受賞作=芝田圭佑さん提供

 保護犬や保護猫を対象にした「いのちつないだワンニャン写真・動画コンテスト」で、羽咋市の会社員芝田圭佑さん(42)が最優秀の環境大臣賞を受賞した。芝田さんは「外で生きる猫の幸せと力強さを表現できた」と喜ぶ。

 コンテストは、犬や猫の殺処分ゼロの実現に向けて活動しているどうぶつ基金(兵庫県)が主催し、行政や動物愛護団体から譲渡された犬や猫、地域猫として管理されている個体などが対象。1405件の応募があった。

 芝田さんは能登の漁港で暮らす地域猫を撮影した。青空を背景に斜め上に向かい、叫んでいるかのような姿。「百獣の王のような立ち姿」との題名をつけた。故郷の羽咋に戻り、10代の頃に興味を持っていた写真撮影に再び乗り出した時に出合ったのがこのコンテストだった。

 2018年から毎年応募し、これまでも入賞や入選を繰り返してきた。応募するうちに地域猫への関心も増してきたという。芝田さんは「地域猫の存在を知ってほしい。被写体の猫は人懐っこかった。昨年9月にやって来て10月にはいなくなった。誰かに保護され、幸せに暮らしていてほしい」と願う。

 これまでに2度、地域猫を撮影した写真の個展を金沢市で開いた。芝田さんは「環境大臣賞受賞で夢が実現できた。次の夢は県外でも個展を開くこと」と話す。(島崎勝弘)

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