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劣悪な環境でネコを飼育し衰弱死させたなどとして、元動物愛護団体のメンバー・宮田由紀容疑者(51)が逮捕されました。宮田容疑者の自宅からは少なくとも132匹分のネコの頭蓋骨を確認。警察の取り調べに対し、宮田容疑者は「飼育の費用や手間が増え、面倒になっていった」と容疑を認めているということです。
【写真を見る】ネコの排せつ物や死骸が放置…“劣悪”な飼育環境
■自宅に…ネコの頭蓋骨132匹分
2025年6月、熊本市内にある女の自宅。
記者
「現在、防護服姿の人たちがネコの保護を進めています。周辺は糞や尿の臭いでしょうか。かなり強烈に臭います」
ケージや段ボールなどが散乱した現場。窓際にはネコの姿も。
ネコの保護活動をしているという女ですが、シートにくるまれ運ばれているのは、死んだネコです。
現場では約3時間で、10匹ほどのネコが保護された一方、少なくとも132匹分のネコの頭蓋骨が見つかりました。
作業にあたった担当者
「とにかく荷物・ごみがいっぱい。死んだネコは埋もれて分からない状態」
警察の呼びかけに玄関から出てきた女。動物愛護法違反の疑いで18日、逮捕された宮田由紀容疑者(51)です。
宮田容疑者は、2024年2月ごろから2025年6月2日にかけて、熊本市の自宅でネコの排せつ物や、他のネコの死骸が放置された不衛生な環境で、十分な餌を与えずネコ13匹を衰弱死させ、さらにネコ12匹をその環境で飼育する虐待をした疑いがもたれています。
宮田由紀容疑者(51)
「飼育の費用や手間が増え面倒になっていった」
宮田容疑者は当時、動物愛護団体のメンバーとして、行き場のないネコを保護する活動をしていました。
宮田容疑者に預けられていた2匹のネコ。このうち1匹が死にました。腹部や足が損傷していたそうです。
ネコを預けた夫婦です。夫の亡くなった母親がネコを飼っていましたが、ネコアレルギーの家族がいたため、宮田容疑者に保護してもらうことに。その際、引き取り料として1匹2万円を支払ったということです。