皆さま、こんにちは。
このたび、私たちNPO法人京都どうぶつあいごの会は「ちび猫ケア基金」を立ち上げるためのクラウドファンディングを公開いたしました。
私達の挑戦としては3回目の挑戦となります。
皆様の応援、誠ににありがとうございます。
温かいコメントもたくさん頂き嬉しく思います。
今日は「はじめまして」のご挨拶に加えて、この挑戦に込めた切実な思いをお伝えしたいと思います。ちび猫ケアがバージョンアップしますの期待してください!
◆子猫を取り巻く厳しい現実
環境省の統計によると、全国で殺処分されている猫の半分以上が子猫です。生後まもない子猫は体が弱く、保護されても適切な初期医療を受けられなければ命を落としてしまう確率が非常に高いのです。
初期医療には、ノミ・ダニ・回虫駆除、ウイルス検査(猫エイズ・白血病)、ワクチン接種などが含まれます。最低限でも1匹あたり1万円前後、場合によっては数万円が必要です。複数匹を同時に保護するケースも多く、個人でまかなうには大きすぎる負担となります。
その結果、「助けたい」という気持ちがあっても、費用の壁によって保護をあきらめざるを得ない人がいるのが現実です。
優しい気持ちが報われない社会のあり方を、なんとか変えたいと私たちは考えています。
◆団体の歩みと積み重ねてきた命
京都どうぶつあいごの会は2010年に活動を始めました。これまでに1,000頭を超える猫を保護し、地域でのTNR活動や譲渡を続けてきました。
2019年には皆さまのご支援で「TNRサポートセンター」を開院し、これまでに1,100件以上の不妊去勢手術を実施。地域の未手術猫の数は着実に減少しています。
中庭にお母さん猫が子どもを連れてきたときの様子
2022年からは、当会付属病院に来院された子猫に限り、初期医療費の一部を助成する「ちび猫ケア」を開始しました。この制度によって100頭以上の子猫の命が救われました。
しかし、対象を当会の病院に限定していたため、距離や時間の壁で「助けたいのに利用できない」という声に応えることができませんでした。
この悔しさを繰り返さないために、制度を大きく進化させる必要があると痛感しました。
◆「ちび猫ケア基金」へ
今回立ち上げる「ちび猫ケア基金」は、京都府内の動物病院であればどこでも申請可能とする仕組みです(※利用には条件や審査があります)。
保護した子猫をすぐに病院へ連れて行き、初期医療につなげる。そのための費用の一部を助成する制度です。
これにより、
●距離や時間の壁を超えて救える命が広がる
●経済的な不安から保護をためらう人を減らせる
●ボランティアの皆様の負担を軽くできる
といった効果を期待しています。
ただし、この基金を安定的に運営するためには継続的な原資が必要です。
私たちだけの力では到底まかないきれません。だからこそ今回のクラウドファンディングに挑戦し、皆さまに力をお貸しいただきたいのです。
このようなセーフティーネットがない場合、助けを求める子猫を見つけても「費用の負担が大きすぎる」と命に背を向けられてしまうかもしれません。
そして一度見過ごされた命は、二度と救うことができずに失われてしまうかもしれません。
私たちもこれまで、腕の中で小さな命を失う悔しさを何度も経験してきました。あの無力感を繰り返したくありません。命を救いたいと願う人の思いを支える仕組みが必要です。今こそ「子猫の命のセーフティネット」を社会に根付かせる時だと考えています。
◆皆さまへ、心からのお願い
この活動報告を読んでくださった皆さまへ、心からのお願いです。
どうかこの挑戦を一緒に支えてください。
1口のご支援が、1匹の子猫を初期医療につなぐ力になります。目標金額に到達することで、約200頭の助成につなげることができます。
一つ一つの皆さまんお小さな一歩が、確実に命のバトンを未来へつなぎます。
今回の公開はゴールではなく、むしろ新しいスタートです。
京都を、そして日本を、動物にもっと優しい場所にするために。
目の前の小さな命を見過ごさない社会をつくりたい。
その第一歩を、どうか皆さまと共に踏み出させてください。
NPO法人京都どうぶつあいごの会
メンバー一同
【生後間もない子猫の命を繋ぐ!京都に子猫の初期医療を届けるしくみを】
https://readyfor.jp/projects/kyotodak3
第一目標金額:300万円
支援募集期間:10月31日(金)23時まで