はじめに

〜クラウドファンディング挑戦の理由〜

 

私たち認定NPO法人ペッツ・フォー・ライフ・ジャパン(以下、PFLJ)は、皆様からいただいた会費やご寄付で運営を行っています。しかし、昨今の度重なる物価高騰により、経費の増加から赤字の状況が続いています。従来の活動を続けていくにあたり、まずはまとまったご支援をクラウドファンディングで集める決意をしました。

基本的な運営費用が安定することによって、次の一手を打つ準備ができます。

 

また、クラウドファンディングでは、多くの人に私たちの活動を知っていただく機会にもなるため、PFLJの実現したいビジョンや理念に共感してくださるサポーターを増やすことができるのではないかと期待を膨らましています。

今回のクラウドファンディングを通し集まったご支援は、今後の活動を安定させるために、2025年度下半期の運営費用の一部として使用させていただきます。皆様のご支援を何卒よろしくお願いいたします。

 

 

ペッツ・フォー・ライフ・ジャパンとは

 

はじめまして。私たち、ペッツ・フォー・ライフ・ジャパン(PFLJ)は、兵庫県西宮市を拠点に、犬と猫の保護活動をはじめ、動物介在活動・啓発活動・教育活動などを行っている認定NPOです。“小さな子どもやお年寄りが安心して暮らせる、思いやりにあふれた社会に暮らしたい”。そんな想いから2000年に発足しました。

人間社会の中で生きる弱い存在のひとつである犬と猫を通し、“人と人”へ思いやりの連鎖を広げ、思いやりにあふれた社会への実現に向けて活動を行っています。

 

●今年で創立25周年を迎えました●

NPO法人として活動をスタート。2021年に兵庫県から認定を受け、認定NPO法人になりました。多くの方々に支えられ、今年6月に創立25周年を迎えることができました。

創立記念イベントに向けて、譲渡家族や、支援者の方々から多くのメッセージを頂きました。25年間の保護活動でつながった笑顔や幸せあふれる姿は、これから活動を続けていくにあたり、大きな心のサポートとなりました。

 

 

 

活動の理念に基づき、保護活動や教育活動、ドクタードッグ プログラム、啓発活動などの活動を行っており、本年度からは姫路少年刑務所・保護犬育成プログラムも開始いたしました。

 

1. 保護活動(救う)

行き場を失った犬・猫の保護と新しい飼い主探しに取り組んでいます。
譲渡後もフォローアップを行い、新しい家庭で一生大切に飼っていただけるように日々努めております。

詳しくは後述の「私たちの「救う」活動について」をご覧ください


保護当初のきなちゃん


新しい家族に迎えられました

2. 教育活動(育む)

犬とのふれあいを通じて命の大切さや慈しみの心、倫理を学んでもらうよう、子どもを対象としたイベントを開催しています。子どもたちは、犬と触れあうことで「動く」「温かい」「やわらかい」などさまざまな情報を受け取ります。そこから動物に対する正しい触り方や姿勢を学ぶことができます。

 

PFLJでは飼育放棄を未然に防ぐとともに、将来を担う子どもたちに正しい知識と命の大切さと他者を思いやる心を伝えています。
犯罪や家庭内暴力などの人間に対する暴力の陰・予兆として動物虐待があるとも言われており、この活動は今後、社会問題を解決していく上でも、私たちの大きな使命・役割だと考えています。

 

 

3. ドクタードッグ プログラム|動物介在活動(ふれあう)

PFLJが行う認定テストを通過した飼い主と犬が、高齢者施設や児童施設などを訪問するボランティア活動です。

 

犬をなでたり抱いたりすることでストレスや緊張を緩和し、犬のもつ潜在的な癒しの未知なる効果に期待する活動で、一般的には、アニマル・アシステッド・アクティビティー (動物介在活動)と呼ばれます。

 

ふれあい中、犬を中心に参加者同士や飼い主との会話が生まれ、ふれあいをされている方の表情がとても柔らかくなっていく姿を見ると、犬が持っている癒やしの力の可能性を感じます。

活躍するドクタードッグの中には保護犬や元保護犬もいます。たくさんの人々に支えられ、幸せになった犬たちが、癒やしを届けることによって、社会貢献につながっています。人間が犬を幸せにしているだけでなく、犬も人間を幸せにしているという 「幸せの好循環」が生まれるのがドクタードッグ活動の特徴です。

【活動先の例】
・老人介護保健施設
・病院、ホスピス病棟
・障がい者施設
・教育機関
・行政施設主催のイベントなど

 

 

4. 姫路少年刑務所・保護犬育成プログラム

受刑者に保護犬の育成に関わってもらうことで、受刑者の責任感の醸成、自己肯定感や社会スキルの向上から、社会復帰と更生へのサポートにつなげることを目的としています。

 

保護犬たちはスタッフ以外の人とトレーニングを行うことで、人と信頼関係を結ぶ新たな機会となり、心の成長につながると考えています。このプログラムを通して受刑者と保護犬が共に成長することを目指しています。

 

 

5. 啓発活動

より快適な社会を目指し、動物福祉に関する情報提供を行い、人間と動物の共生という課題の大切さをさまざまなかたちで市民の皆さんに伝える活動をしています。

 

飼育方法や病気など犬や猫に関するセミナーの開催、マナー教室の実施、犬の社会化スクールの開催などを行っており、譲渡犬に限らず、一般の参加も可能です。

 

以下が、2024年度の活動報告数です。

・飼育相談:
338件

・動物の飼育指導と訓練頭数:
延べ1,031頭

・愛犬マナー教室(西宮・龍野・三木・淡路教室)参加頭数:

延べ434頭

 

 

 

 

 

PFLJでは、行き場をなくした犬・猫を「救う」活動に重きをおいています。

 

25年間の活動の中で、犬467頭、猫239頭が新しい家庭に迎えられ、家族の一員として大切にされています。

 

心から信頼し愛している飼い主と犬や猫が一生ともに暮らせるよう、犬や猫を家庭に迎え入れて本当に良かったと家族全員に喜んでいただけるよう、PFLJでは譲渡前のトレーニングを重要視しています。

 

 

保護してからのトレーニング(しつけ)

 

トレーニングは 『人と暮らすためのルール』を学ぶものであり、家族と犬の生活をよりよくするために必要なものです。決して、賢い犬にするだけが目的ではありません。犬の習性を理解したうえで、犬が楽しみながら、人との信頼関係を構築できるトレーニングを意識しています。

保護犬たちはそれぞれの性格や特性、バックグラウンドが異なります。そのため、トレーニング内容も異なり、一頭ずつ丁寧にコミュニケーションをとる必要があります。時には、忍耐と時間を要する場合もあります。

 

 

●PFLJがなぜ、トレーニングを徹底するのか?●

保護犬たちの中には、問題行動が原因で捨てられるケースがあります。PFLJを卒業した後に、問題行動を起こさないように、再び犬と人間が悲しい思いをしないように、未然に防ぐ必要があります。そこで重要なのが、トレーニングです。

新しく家族として迎えていただくにあたり、犬と人の双方のストレスを減らし、スムーズに新生活がスタートできるよう、保護犬たちをしっかりとトレーニングします。PFLJのドッグトレーナーたちが保護犬一頭ずつしっかりと向き合うことで、それぞれの個性や特性を理解することができ、譲渡の際、保護犬たちの性格や課題、気を付けるべき点など、より詳しく新しい飼い主にお伝えすることができます。

譲渡前には、新しい飼い主へ講習会。譲渡後は、飼育相談や同窓会などを通して、譲渡後の生活をサポートできる体制を取っています。譲渡して終わりではなく、譲渡後の卒業犬と家族の幸せを見据えた保護・譲渡活動を行っています。

【トレーニング内容】
・トイレトレーニング
・ハウストレーニング
・基礎トレーニング
・健康チェック
・ブラッシングなどのケア
・散歩トレーニング

 

 

そのため、保護から譲渡まで時間を要し、その分飼育費や運営費がかかります。活動費用は全て皆様からいただいたご寄付から使用しています。

生まれ育った環境にもよりますが、譲渡ができるようになるまで3ヶ月以上かかる保護犬もいます。

 

 

元野犬の きこちゃん・かこちゃんの物語

 

現在保護している元野犬のきこちゃんとかこちゃん。

 

成犬になるまで外で生活していたため、首輪やリード、人との生活ですべてが初めてでした。身体を強張らせたり、粗相したり、時にはパニックに陥ったり……。そんな2頭の姿を目の当たりに、どのようなトレーニングからスタートすべきか戸惑いを感じました。

 

 

ストレス発散にと、まずは散歩からスタートしたのですが、緊張で全く歩けません。それどころか、パニックをおこしリードが首にぐるぐる巻きの状態になってしまいました。2頭に攻撃性はなく、ただ自分たちの安全を確保しようと模索している様子が伺えました。

 

そんな状況で2頭にまず必要なのは「安心」できることです。未知の環境が安心できる場所であるということをまず理解してもらえるよう、彼女たちのペースに合わせて、焦らずに取り組みました。

 

約3ヶ月かけ、身体を触る・リードに慣れる・並行して歩くトレーニングを行いました。トレーニングを行う中で、人との距離の取り方や、動き、表情などに変化が現れていきました。今では「お散歩いくよ!」と呼びかけると、ドアの前で尻尾を振りながらリードを着けてもらうのを待つほどになりました。

 

まだまだトレーニング中で、人との信頼関係を構築中のきこちゃんとかこちゃん。「人との暮らしもいいわね。」と、思ってくれるようになっているはずです。

 

 

― 個性に合わせたトレーニング ―

 

例えば、音に興味があり、適性があると判断した場合、人に音が鳴っていることを知らせ、音源へと誘導する聴導トレーニングを実施します。

 

現保護犬では、ヨーゼフくんやレオくんに聴導トレーニングを行っています。彼らの性格や特性を活かすことによって、新しい家族の生活のサポートの幅が広がります。保護犬たちにとっても、できることが増えることは自信につながります。

PFLJでは、保護してすぐに譲渡するのではなく
・譲渡後の生活を見据えたトレーニングの徹底
・保護犬たちの個性や適性をみた上での譲渡

これらを意識した保護活動を行っています。

 

 

 

減らさざるを得ない街頭募金活動

 

従来、駅前など街頭で募金活動を行い、資金を集めていました。街頭募金活動は、通りゆく市民の方々に団体を知ってもらえる、保護犬と触れ合っていただく機会にもなっていました。実際、街頭募金活動でご縁がつながり、譲渡された犬や猫も少なくはありません。

 

2014年度は、街頭活動346回を実施し、約577万円の募金が集まっていました。しかし、人手不足や激しい寒暖差で街頭活動できる期間の短縮により、街頭募金活動の数が大幅に減少し、2024年度は30回の実施で、約83万円しか集めることができず、赤字収支となってしまいました。

安定した活動費が確保できないと、新たな保護依頼に対応できなくなる可能性があり、助けられる命に限りが出てしまいます。

 

 


保護犬ルカくん


卒業犬たちもボランティアとして参加してくれました!

 

 

 

クラウドファンディングの詳細な資金使途

 

上記で述べたとおり、活動資金の調達源である街頭募金活動の縮減に加え、昨今の光熱費・物価などの価格高騰から必要経費の出費がかさみ、赤字の状況が続いています。街頭募金活動がままならない現状は、一朝一夕で解決する問題ではなく、次の一手を打つ必要があります。

その第一歩として、今回のクラウドファンディングに挑戦し、集まったご寄付は、2025年度下半期の運営費用の一部に充てる予定です。
 

(以下、すべて半年分の費用)

保護犬・猫のフード代:
約72万円

現在保護している犬・猫たちの医療費:
約100万円

施設維持費(家賃、光熱費など):

約216万円

備品購入費:
約15万円

 

 

 

 

活動を続けるための資金集めの活動ではなく、保護犬・猫たちを救う、多くの方に命の大切さと慈しみの心を伝える活動により注力し、発展させていきたいと思っています。

 

今年度から新しくスタートした姫路少年刑務所での「保護犬育成プログラム」、活動の幅が広がってきた教育活動、コロナ後活動が縮小していたドクタードッグ活動もコロナ前の活動数に戻り、私たちの活動が社会から必要とされていることを感じています。

 

多くの方に支えられ25年続けられたPFLJ。

 

これからも、できることを地道に継続させながら、26年、27年・・・30年と活動できる動物福祉団体にしたいと思っています。

 

 

 

– メンバーからメッセージ –

 

私たちPFLJは保護犬・猫たちに心身のケアはもちろんの事、人と暮らすために必要なトレーニングにも時間をかけたお世話を心がけています。

譲渡した動物たちの幸せはもちろんですが、新しい飼い主に『保護犬・猫を迎えて良かった』と動物と共に生活する家族の幸せを感じていただけるように取り組んでいます。

またマナー教室など啓発活動を通して、地域の人々の幸せにも繋がる動物福祉の向上を目指して、今後も精一杯活動して参りますので、皆様のご支援ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

PFLJスタッフ一同

 

 

 

応援メッセージのご紹介

 

 

オリーブちゃん、オーレちゃん 譲渡ご家族

 

四半世紀、平らな道のりではなかったと想像します。皆様のたゆまぬご努力に心からの拍手を送ります!

 

犬を譲渡する際は、愛あふれるカードと卒業証書を下さり、また保護犬との思い出動画を作成してInstagramに載せて下さったりしました。こんなに愛された子を、私たちは幸せにしなきゃと、より強く思いました。

 

HPで受けた好印象は、実際にやり取りをするようになってから、より高まりました。

譲渡前にしっかり心構えからしつけの方法までレクチャーして下さったり、譲渡後は小さな不安や悩みに対してLINEで答えて頂いたりしました。

本当に犬と人との幸せを願っている団体だと、ヒシヒシ伝わりました。保護犬受け入れを考えている方には、PFLJを自信を持ってお勧めします。

 

 

ブルーノくん 譲渡ご家族

 

ブルーノと私たちを含め多くのワンちゃんネコちゃんを救い、関わる人達に幸せをもたらしてくださり ありがとうございます。

これからも頑張ってください。応援しています。

 

 

ホリーちゃん譲渡ご家族

 

ホリーがいない生活が考えられない今なので、ペッツ・フォー・ライフ・ジャパンが無ければホリーと出会えなかったと思うと 感謝しかないです♪

たまたま通った駅での募金でPFLJを知ってちょうど犬を迎えたいと考えていた時だったので見学に行かせていただきました。

ホリーに出会ってしまったのが1番ですが、

自分が子ども時代以来のワンちゃんでしたがトイレトレーニングなど基本的なトレーニングができていたので心配なくお迎え出来ました!

ホリーもPFLJが大好きなのでこれからもマナー教室やイベントなど参加させていただきたいと思っております。

今後も色々な活動、ホリーと共々応援しております!

 

 

ののちゃん譲渡ご家族

 

動物保護という、時に厳しく、そして根気のいる活動に日々取り組んでおられるペッツ・フォー・ライフ・ジャパンに深く敬意を表します。今後も活動が続けられるように、ささやかですが応援させていただきます。

保護犬を家族に迎えようと情報収集していた際に、ペッツ・フォー・ライフ・ジャパンのことを知り、ののを迎えました。

その後も、マナー教室に参加したり、保護犬たちの一時預かりを行うなど、協力させていただいています。

譲渡前に、家族で何度か訪問させていただきました。譲渡までに、犬たちと触れ合う時間がしっかり取れたことが、とても良かったです。アイコンタクトをはじめ、指示が通るか、一緒にお散歩に行けるか、まで過ごしてみることができたので、家族に迎えた後の生活を想像することができました。なので、ののをうちに迎えた後も、比較的スムーズに新しい生活が始められたと思います。

 

 

 

 

認定NPO法人への寄附金は所得控除を受けることができます。

寄附金のうち一定のものについては、所得控除に代えて、税額控除を選択することができます。
詳しくはこちらをご確認ください。
国税局 – No.1150 一定の寄附金を支払ったとき(寄附金控除)
国税庁 – No.1263 認定NPO法人に寄附金したとき(寄附金)
「認定NPO法人等寄附金特別控除額の計算明細書」

 

法人が認定NPO法人等に対し、その認定NPO法人等の行う特定非営利活動に係る事業に関連する寄附をした場合は、 一般寄附金の損金算入限度額とは別に、特定公益増進法人に対する寄附金の額と合わせて、 特別損金算入限度額の範囲内で損金算入が認められます。

なお、寄附金の額の合計額が特別損金算入限度額を超える場合には、その超える部分の金額は一般寄附金の額と合わせて、 一般寄附金の損金算入限度額の範囲内で損金算入が認められます。

詳しくは、内閣府HPをご覧ください。

 

寄附金受領証明書の発行について

本プロジェクトへご寄附をされた方には、後日「寄附金受領証明書」を送付いたします。

 

■ 寄附金受領証明書の発送日:

2025年12月に順次送付いたします。発行までお時間をいただきますが、予めご了承願います。

■ 発送先:

原則としてご寄附時に入力いただく「ギフトお届け先」の住所となります。

■ 寄附金の受領日(領収日):

READYFORから実行者に入金された日となります。2025年12月を予定しております。

●プロジェクトに関するご留意事項

○第一目標金額達成後のキャンセル・返金のご対応は、ご対応致しかねますので、何卒ご了承ください。

○支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合があります。

○寄附金受領証明書の発送先は、ご支援時にご入力いただいたお届け先の住所となります。アカウント情報を後日ご変更いただいた場合でも、上記は変更されません。あらかじめご留意ください。 

○プロジェクトページ内の写真は全て各所の許可を得て使用しております。

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