約20年前にねこの保護に関わるように

 保護に関わるようになったきっかけは、約20年前にさかのぼります。

「きっかけは、自身の初めての子が8か月のときに、子ねこを預かったことだと思います」

 それ以来、数え切れないほどの子ねこたちとご縁をつないできたという大村さん。特別に保護活動をしている意識はないものの、結果的にそうなっていると笑います。現在は大村さん自身の年齢や状況を考慮し、保護した子ねこはすべて譲渡の方向で新しい家族を探しているといいます。

お店ではおいしいスイーツも提供【写真提供:SAVON’S BAKE FACTORY TAMAYURAN(@kyoto_tamayuran)さん】お店ではおいしいスイーツも提供【写真提供:SAVON’S BAKE FACTORY TAMAYURAN(@kyoto_tamayuran)さん】

 大村さんが営むSAVON’S BAKE FACTORY TAMAYURANには、前身となるお店がありました。2012年に京都大学の近くにオープンした「ごはんcafe たまゆらん」です。このお店は2階が大村さんとねこたちの住まいになっており、特別な出来事がありました。ねこの1匹が鍵を開けることを覚え、お店に出てくるようになったのです。そんなねこたちとの温かい日常がお店の特徴にもなっていました。

 しかしコロナ禍でお店が立ち退きになり、現在の場所へ移転。今は住まいが別になったため、普段お店にねこはいないそう。それでも、保護した子ねこのお世話が必要な場合は特別な対応をしています。

「お店はとても小さく狭いので、お世話の必要がある子ねこのみ、お店でお世話をさせていただく場合があります。ただ、もともと保護活動については、保護をしている意識もさほどなく、ボランティアではありませんので保護依頼は受け付けておりません」

 タタンちゃんも一時期はお店で過ごしていましたが、現在は新しい家族のもとへ迎えられたそう。瀕死の状態から奇跡的に回復したタタンちゃんは、今では元気いっぱい、個性的に過ごしているといいます。

 お店でタタンちゃんを直接見ることは叶いませんが、新しいお家で幸せに過ごすタタンちゃんと3匹のお兄さんの様子は堀北刃牙(@asano_otuuji)で見ることができますよ。また、アスパラちゃんねる(@asupara_0426)でも、タタンちゃんやお兄さんねこたちの様子を紹介しています。

 SAVON’S BAKE FACTORY TAMAYURANは、2026年1月に業務形態や店名を刷新し、新しいお店に生まれ変わる予定だそう。これからも、どんな歴史が育まれていくのか、とても楽しみですね。

(Hint-Pot編集部)

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